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大切な人から「距離を置こう」と言われたら。取るべき行動5つを解説

✨この記事はこんな人におすすめ✨

・大切な人から「別居したい」「いったん距離を置きたい」といわれた
・「このままだと、一緒にいられなくなる」といわれた
・自分が悪いのは分かっているけど、しんどい
・イライラする
・世界の終わりのような気持ちになっている
・どうすればいいか分からない

大切なひとから「距離を置きたい」と言われ、ショックを受けている。そんな人生の大きな局面に立っている人に向けて、気持ちの整理方法や、取るべき対策方法を解説します。

実は、距離を置きたい、と言われたときは、相手の気持ちにしたがって距離を置くのが、一番よいことだと、Co3は考えています。その理由についても解説します。

Co3とは

暴力や暴言、情緒不安定に悩む女性への情報発信団体です。noteでは、平和的なコミュニケーション方法を選ぶためのヒントを配信しています🤗

代表の名前はさりたも(高本紗理菜)です。きょうもげんきに運営中!


今のあなたの気持ちは、6つのうちどれに近い?

しんどさに押しつぶされそうなときにまず重要なのは、しんどさを言葉にすることです。以下の4つのなかに、あなたの気持ちに近いものはありますか。チェックしてみてください。

1. 拒絶された悲しみ

まずは、大切なひとから拒絶されたという「悲しみ」がありますよね。

自分を否定された、一緒にいたくないと言われた……。
こんなの、誰だってショックです。悲しくない人はいません。ましてそれが大切なひとからの言葉だったら、誰だって悲しいだろうと私は思います。

2. 見下していた相手から見限られた恥ずかしさ

恥ずかしさを感じる人もいるかもしれません。
自分がうっすらと見下していた相手から「あなたにはそんな価値はない」と言われ、虚勢が見透かされてしまったような感覚。

この世に自分が存在してもよい場所がなくなってしまったような、所在のなさが襲ってきますよね。

3. 経験のない生活が始まることへの不安

大切なひとと、これまでのように密に連絡を取って暮らすことができない。生活が変化するタイミングで、人は大きな不安を感じます。将来への漠然として不安感も、今のあなたにはあるのではないでしょうか。

今までとは違う生活が始まる。どんな生活になるのだろう。うまくやっていけるだろうか。

どうなるか分からない未来のことを思うと、落ち着かず、いてもたってもいられない気持ちになりますよね。

4. 自分の行動で、大切なひとを失ってしまったという後悔

自分の言動が原因で、自分の人生がぐちゃぐちゃになってしまった。
この状況の責任をとってくれる人が、自分以外に誰もいない。
泣き喚きたいけれど、どんなに泣いても意味がない。

こういう状況、つらいですよね。本当につらいです。泣き叫びたいような気持ちになります。

全身から力が抜けていくような、逆にこわばっていくような、身動きの取れない感じがするはずです。しんどいですね。本当にしんどいです。今、私があなたと一緒にいます。大丈夫です。

5. 現状がコントロールできない無力感

状況が自分でコントロールできないことに対する、無力感やフラストレーションを感じている人もいるかもしれません。

「関係性を終わらせるかどうかは、私が判断したい」
「相手だって傷ついてほしい」
「自分だけが振り回されて、理不尽だ」

そんな思いがあるかもしれません。

6. 大きな感情をぶつける先のないやるせなさ

怒り、悲しみ、後悔、不安……。さまざまな思いが浮かび上がったとき、これまであなたには、感情をぶつける先がいました。あなたの大切なひとです。

でも、その人があなたの前から去ったことによって、これまで感情をぶつけていた人が、目の前からいなくなってしまいました。

相手にぶつけることで溢れないようにしていた「気持ち」が、あなたの心の中全体にあふれています。

部屋のなかが熱湯で洪水になったような、耐え難い息苦しさがあるのではないでしょうか。

この爆発するような気持ちを誰かに分かってもらいたくても、今や、あなたを一番理解してくれる人はどこにもいない。そううだ、私のせいでいなくなってしまった。後悔、不安、悲しみ、怒り、感情の波が襲ってくる……。

その苦しみは、まるで「無限ループ」。考えても考えても、未来が見えないしんどさ、苦しいですよね。

今何をするべき? 具体的な行動の指針5つ

あなたの気持ち、とってもよく分かります。本当によく分かります。大変ななか、とっても頑張っているのです。すごいことです。

どうすれば、あなたがまた笑顔になれるのか、少なくとも今の耐え難い苦しみを忘れられるようになるのかについて、具体的に解説します。

1. とにかく、相手の希望は全て叶える

まず、相手から出てくる「別居したい」「離婚したい」「距離を置きたい」「連絡を控えたい」という希望は、全て受け入れましょう。

ここで受け入れられず自分の要求を通そうとしてしまうと、相手は「この人が変わることはない」と考え、あなたを見切ってしまいます。

相手の意見には、矛盾があるはずです。
相手にも、めちゃくちゃ悪いところがあるはずです。
相手の主張は、ところどころ意味が分からないはずです。
聞いているだけで「そんなの違うに決まってる」とイライラしてしまうはずです。

でも、あなたがもし、その人と一生かかわらない未来が嫌だと思うなら。
次の人を見つけても「また見限られるかもしれない」と不安に怯えたくないと思うなら。

ひとまず今は、相手の主張を「分かった」と受け止めることから始めましょう。

相手を手放す以外に、この物語でハッピーエンドを迎えられるルートはありません。相手の希望をまず全面的に受け入れる。この段階で「勇気」を持てた人は、必ず前に進めます。

愛しているなら、自由にさせる。この言葉を忘れないでいてほしいのです。

2. 言葉は短ければ短いほどよい

距離を置くことを相手から宣言された際、あなたが言うべきことは以下の2つだけです。

  • 相手が距離を置きたいと言っていることを理解した

  • 距離を置きたいと言ってくれたことへの感謝

そして、できるだけ速やかに、相手から物理的にも精神的にも離れるよう行動を起こしましょう。

いつから距離を置くのかといった問題についても、相手の希望を全て聞き入れます。重要なのは、相手が「自分は今、主張を全て受け入れてもらえている」という感覚を持つことです。

3. 連絡を取らないと覚悟する

距離を置いてからは、相手に自分から連絡することはやめておきましょう。

「荷物を家に取りに行きたい」「あの予約、キャンセルしておいていいの?」など、さまざまな連絡事項が思いつくことでしょう。でも、とにかく連絡はしないでください。どうしても必要なことについては、相手から連絡がきます。

また、相手から連絡がきても、最初の1ヶ月程度は必要最低限に連絡を抑えるほうが、あなた自身のメンタルにとってよいはずです。

4. 相談できる人を探す

慣れ親しんだ環境を大きく変化させるのは、誰にとっても激しいストレスや痛みをともなうことです。

ましてあなたは、これまでの人生を、大切なひとという「補助輪」付きで進んでいたのです。

いきなり補助輪なしでふらつくなか、舗装もされていない坂道を、ゴールまでの距離も分からないまま登らなければならない状況……。そりゃしんどいだろう、というのが私の思いです。

ですから、ぜひ、しんどい気持ちを受け止めてくれる「命綱」になってくれる人を探してください。

受け止めてくれる人は、同じ状況の人がたくさんいるオンラインコミュニティなどがベストだと私は考えています(説明が楽ですし、批判されることもありませんから)。

が、もちろんカウンセラーさんでもOKですし、家族でもOK。行きつけのバーの店員さんでも、友人でも良さそうです。

ちなみに、相談する際は、事前に相手に「どんな言葉が欲しいのか」を伝えておくと、傷つく可能性が低くなり安心です。以下のように伝えておきましょう。

心がすごく傷ついていて、今は傷を治している最中。アドバイスというより、しんどい気持ちをウンウンと聞いてくれると嬉しい

5. 自分らしさを思い出す

命綱である相談相手を確保したら、あとは、本来のあなたらしさを取り戻すだけです。

断言します。あなたらしさをうまく見つけて、自分のご機嫌をキープできるようになれば、1年も経たないうち、あなたは自分でも驚くほど、毎日がたのしくなっているはずです。

相手との関係性にも変化が生じていますし、あなた自身も、以前とは全く違った視点で世界をみられるようになっているのです。なんかフンワリしていてスピリチュアルっぽいですが、本当です。

長い目で見れば、あなたとあなたの大切なひとの関係がうまくいかなくなったことや、あなたがその人をなんとしてでも失いたくないがために頑張ろうと思えたことは、何にもかえがたい、あなたの「財産」なのです。

ぜひ、自信を持って前に進んでください。

自分磨きの方法については、また別の記事で解説させてくださいね。
おおむね、次の4つがあると考えてください。

  • 自分を自分でご機嫌にするスキル

  • 人の話を受け止めるスキル

  • きもちを言葉にするスキル

  • 頼るスキル

距離を置いても大丈夫な理由3選

ここまで読んで、驚いた方もいるかもしれません。

「相手と連絡を取らないままだと、相手に、変化した自分を見てもらえないのでは?!」と。

そうなのです。基本的に相手は、あなたの変化を見てくれません。
「こんなに変わったなんてすごい」と褒めてくれることも、多分、ありません。

でも、そのうち相手は、あなたの様子を見にきてくれます。

そのとき、あなたが本来のあなたらしさを取り戻していたら、相手はきっと「そうそう、この人のこういうところが好きだったなあ」と思い出してくれるはずです。

「なんで見にきてくれるって断言できるの……?」と不安な人に対して、相手と距離を置いてもいい理由を3つ解説します。

1. 本当に嫌なら、とっくの昔に離れているから

そもそも、あなたの大切なひとがあなたと離れたのは、あなたのことが大切だからです。

たとえばあなたは、通行人から急に罵声を浴びせられたらどうしますか。
逃げるか、警察に駆け込むか、訴えるか……。どちらにしても、その人が速やかに、自分の目の前からいなくなってくれるような行動をとるはずです。それも、できれば永久に。

あなたの「やらかし」を何度も見てきた相手があなたから離れなかったのは、あなたのことが必要だからです。

では、なぜ離れたか。それは、今、あなたのあなたらしさが失われすぎてしまい、一緒にいると悲しみのほうが大きくなってきてしまったからです。

理解しましょう。あなたは現時点ですでに、めちゃくちゃ愛されています。
あなたのことが本当に無理だ、と思う人なら、ここまで一緒にはいてくれなかったのですから。

ここを理解しておくと、このあとの行動がかなり楽になるので、ぜひ覚えておいてください。

2. あなたが変われる人だと信じているから

それから、「距離を置きたい」と言われたというのは、「あなたに変わってほしい」と思っている、ということです。

これって、めちゃくちゃ愛情にあふれた行動だと私は思います。

たとえば、「お前はダメだ」「もっと頑張れ」と罵倒しつつ、あなたとずっと一緒にい続ける人がいたとしましょう。

この人は、あなたに「どうせ自分は変われない」と思わせたいのです。

そうすれば、あなたは相手にとって都合のいいような「自尊心の低い人間」であり続けてくれるからです。

変われ変われと言いつつ、実際には変わってほしいとは思っていない人だって、この世には存在します。

でも、離れたい、と考えている人は、かなり強く「関係性をいい方向に変えたい」と思っている人です。

あなたの大切なひとは、以下のようなことを少なからず考えています。

  • あなたのことが必要。でも、今のままではあなたのいいところが見えなくなってしまう。だから、一度離れたい

  • あなたのいいところをたくさん知っている

  • いいところが100%出ているときのあなたは、これ以上ないほど素敵な人だと思っている

  • だからあなた自身も、あなたのいいところを思い出してほしい

  • あなたは絶対、あなたの良さを思い出せるタイプの人なはず

私はこれ、愛じゃなければなんなのだろう、と思います。
めちゃくちゃ重たくて、要求のレベルも高いです。だって、人生を丸ごと変えるぐらいの激しい頑張りが必要になりますよね。

でも、あなたならできると信じている。だから、フェードアウトでも連絡先ブロックでもなく、「距離を置きたい」と宣言した。

あなたがあなたらしさを思い出せるようになったら、相手はあなたに、笑顔で「おかえり」と言ってくれるはずです。

3. もっといい関係を築きたいから

「そんなに大好きなら、一緒にいたままで変わっていく私を見てくれたら良くない?」

そう思う人もいるかもしれません。

でもやっぱり私は、関係性を作り直すためには、一度離れる必要があるのだと思っています。

関係性とは、家のようなものです。基礎の形を一度築いてしまうと、他の形を築くことは、かなり難しくなってしまいます。

これまでとは違う関係性を築きたいと思ったときは、一度目に見えて分かる形で、関係性を「破壊」する必要があるものなのです。

皆さんも、たとえば親との関係性を大きく変えようとして、うまくいかなかった経験はありませんか。

また、本気で絶縁を宣言した(=関係性を破壊した)ことで、親が少し態度を変えてくれた経験のある人もいるかもしれません。

そうしてゼロになった地点から、ふたたび「はじめまして」をすることで、健全な関係性が築けます。

仕切り直しをするためにも、一度離れるというのは、素敵なアイデアだと私は思います。

終わりに

今回は、大切なひとから「距離を置きたい」と言われたとき、あなたがするべきことや、この状況をどんなふうに捉えるべきなのかを解説しました。

距離を置きたいって言われるの、しんどいですよね。

私は夫から「もう無理だ」と言われたとき、こういった対応をすぐに取ることはできませんでした。周囲に相談しても、結局どうしたらいいのか分からず……。自分がどんな気持ちになっているのかすら分からず、相手への怒りだけが、渦のように私の心のなかで沸き起こっていたのをよく覚えています。

この記事を読まれた方に、この記事が参考になれば、これほど嬉しいことはありません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

あなたがよい1日を過ごせますように。


Co3とは

暴力や暴言、情緒不安定に悩む女性への情報発信団体です。noteでは、平和的なコミュニケーション方法を選ぶためのヒントを配信しています🤗

代表の名前はさりたも(高本紗理菜)です。DV虐待犯罪被害などをフルコースで経験してきた結果、健全な人間関係を築く方法が分からず、夫から離婚を言い渡された過去を持ちます。

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