あきなし

主にオタクが思い出に歯科矯正を語ってます。

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最近の記事

ちょっと大掛かりな歯科矯正の話15

朝の9時に手術台に上がった私。 母が待合室で終わったと聞いたのは、日が落ちた頃だったと言う。 術後、手術室で一度起こされるのだがまずはライトの眩しさと体の重さを感じた。普通に居眠りをしていたのを起こされた感覚で、慌てて体を起こそうとしたけど体は重くて…「起きなくていいよ」と優しく肩を押されて「あ、そうだ。手術したんだった。」と気づくのであった。 冷静になっていくのと同時に、自分の体につけられている機械や管の数を少しずつ実感して過去に感じた事ないほどの違和感を感じていくのであ

    • ちょっと大掛かりな歯科矯正の話14

      前回のあらすじ… 満腹状態の私に課せられた水分量ミッション。朝起きてからの自分に期待してみたが、結果は… まったく空かないお腹。目の前には未開封のペットボトルが一本、そして迫るタイムリミット。 看護師さんが朝の検温に来て、「なかなか減らないよね…またくるからその時までに頑張って!」と応援してくれたが… 残り30分…5分おきに一口飲んでいく罰ゲームのようなルールを導入したが半分減ったあたりで一回休憩。 一度立ち上がり、ちょっと跳ねてみて胃の内容物を下げてみる。と、なんかちょっ

      • ちょっと大掛かりな歯科矯正の話13

        さぁ、いよいよ入院だ手術だ…仕事の引き継ぎも今週で仕上げるぞ〜!なんて思っていた矢先、奴らはやってきた。突然の陽性ラッシュである。 急遽閉鎖される職場、終わらなかった引き継ぎ……そんなドタバタから、今回の入院生活が始まったのであった。 今はまだまだ厳重警戒の世界。病院に連絡すると、仮に濃厚接触者であっても自宅待機期間があけた後なので大丈夫との事。事前に検体を提出しなければならないのだが、それは無しで当日に検査をしてOKなら決行するそう。念の為、検査所で検査をして陰性だったの

        • ちょっと大掛かりな歯科矯正の話12

          前回…1回目の自己血を終え、2回目の日。朝からしっかり食べ、元気に病院へ向かう私。今日は家族にも手術説明を行うとの事で、母も一緒。頭を占めるはあの注射……… 受付を済ませると、まず最初に自己血が出来るかどうかの検査をするために1度目の採血へ。この採血くらいの痛さなら耐えられるのにな、とこの後控えているヤツを思う。 その次に麻酔科へ……その麻酔科が手術室の出入り口真横にあるもので、なんとも別の緊張感で満たされたフロアに通される。 怯える私、そして母… 手術の説明というよりは

        ちょっと大掛かりな歯科矯正の話15

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話11

          前回のお話… バフを解除され、あわててコメダのモーニングに駆け込み小倉トーストを食べる私。これで少しは回復するだろう…しかしまだ時間がある、目の前にはサイゼ… ランチちょうど始まるじゃん!と駆け込む食いしん坊。いざ、完食して目指すは午後の診察へ——— 「しっかりご飯食べてきた?」 と先生に尋ねられ、小倉トーストにサイゼのランチでパスタとサラダ、追加でデザートまで食べてきたとは言えず、「まぁまぁですかね」なんて答えてしまった私。ついに迎える自己血…。 採血と同じくらいの量かな

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話11

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話10

          いざ、ここからは術前準備のお話から…! 前回の続き、2月か3月か好きな方で手術の予定を組めると言われた私は、仕事の都合で3月の半ばに決行することに。それまで心置きなく遊んで、悔いなく過ごそうと思っていたのだが…… 「じゃあ、2月に自己血してもらうから、この鉄剤を1週間前から飲み始めてね。」 自己血…それは、手術中の出血が予想以上に出ちゃった時に輸血をするのたが、他人の血だといくら綺麗にしていても何かあるかもしれない…だったら、自分の血を貯金?貯血しておいて使った方が、リ

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話10

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話9

          無事に新年を迎え、餅が器具にひっかかりとれてしまう可能性があるときいていたので八幡巻と栗きんとんをひたすら食べたお正月。あんすたの5周年の展示会を見てぶち上がった冬休み。 はじめてのお誕生日でミラコスタサプライズをしてもらって年甲斐なくはしゃいだお誕生日。 舌小帯切除と抜歯後は、特に激しくやばい!!って事もなく、毎月のワイヤー調整直後に噛むのが嫌になるくらいの違和感で済んでいた。おかゆのレパートリーも増え、なんなら月一にやってくるダイエット期間のように楽しんでいた。 事

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話9

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話8

          前回の続き…抜歯と舌小帯切除のために大きな病院へ行くことになった私。過去に行ったことある病院だから緊張もなく、抜歯も親知らず経験したからいけるべって思っていたのだが… 予定では、足りなくて左右非対称の歯を一本とその隣にある乳歯を2本抜いて、舌小帯の切除…だと思っていた。 先生が預かってきた紹介状を読み終え、処置台の隣に立つ…奥歯じゃないからすぐ終わるんだろうな、明日から歯抜けだな…ふふ、なんて思っていたんだけども… 「○○先生からのオーダーで、親知らずも抜いちゃえって書

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話8

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話7

          前回の続き…隙間を作るために入れられた小さなゴムの存在、少しずつ慣れて来て余裕をかましていたのだが… あれからひと月が経ち、鏡で確認するとちゃんと隙間が出来ているのが見える程、ちゃんと隙間が開いていた! ひと月共にした小さなゴムに若干の愛着心を持ち始め、「ふふ、今日もちゃんといるなぁ」なんて思いながら毎日歯磨きをしていたのだが、それも明日で終わり…ついに入ってくるのか、金属…なんて思いながらベッドに入り、翌日… 「あれ、ゴムがない。とれちゃいました?」 えっ!?!?

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話7

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話6

          前回の続き…次回までに、と出された宿題!サインをして持っていき、いざ本格的な治療を開始…!さぁ、心の準備は出来ている!と思ったが、まるでブレワイのように世界は残酷だった… 矯正を始める前に、私は何人かのお友達にリサーチをさせて頂いた。そして、皆が口をそろえていう…「ゴム掛け」「ワイヤー調整」が恐ろしいと…。 どちらも、歯を正しい位置に持っていくために引っ張るものなのだが、ギチギチとしてとても痛いと聞く。そしてワイヤーが唇の裏等にあたって口内炎がすごいとも言っていた。何も知

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話6

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話5

          前回の続き…手術しかない!そう突きつけられた私、でも保険適応っていわれたら痛いのとかなんかいけそうな気がして…? 初診を終え、次の時に頭部のレントゲンを撮る。 頭部レントゲンの台に立つも、高さが合わず、「でけぇな…」と呟かれたのは今も覚えている…166センチや…普通や…結果ちょっと背をかがめて座ってスタート。レントゲンをばしばしとられていく。耳の穴に栓みたいなのを入れて、それがぐいぐい入ってきてめちゃくちゃ痛かったが、構わず撮られた。イヤホンする時に痛くてちょっと恨んだ。

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話5

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話4

          前回の続き…本人以上に楽しみにしている先生の紹介で、矯正歯科に予約の電話が出来た私。私はまだ知らなかった、この先にどんなあれこれが待ち受けているのか… 初めての矯正歯科。紹介状を片手にドキドキしながらいざ向かう。最初に歯科矯正とは…こんな症例がこうなります…いくらかかります、メリットとデメリットの説明…を受けてから、手始めに歯の形がどうなっているのかを撮影して、先生がそれを見て詳しい話をする、というものらしい。 見たことある、HPやパンフレットに書いてあったやつだ!と思い

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話4

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話3

          前回の続き…半年おきの通院、変わらぬ歯並び、毎回とってもらう茶渋…。突然世界に蔓延したコロナくん、初めての緊急事態宣言…私は、世界は…どうなっちゃうの…?! 初めての緊急事態宣言では、初めての試みが多すぎて急激に世界が変わってしまった。仕事はお子様をお預かりする仕事のため、預からねばならない、でも接触を控えなければならないという矛盾と戦いながらの日々。 大好きな舞浜も閉園して年パス更新が出来なくなり、楽しみにしていたスタステも中止。初めて行くはずだったユニバも、コナンのカ

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話3

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話2

          前回の続き…顎にコンプレックスをもった私は、アレルギー体質を利用してマスクをする生活を送ることとなる。これでとりあえず一安心…とはいかず、度々ある校内行事の度にマスクを外すように声掛けをされるように… 校内行事の写真は、卒業アルバムやクラス新聞等に載せられるようになる。そう、毎回誰かに言われるんじゃないかと怯えなければならないのだ。しかし、この頃図太い精神をもっていた私…言われたら先生にチクる、友達に愚痴るという事で気持ちを保っていたのだ。おかげでまぢ病み……なんて事にはそ

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話2

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話

          とあるオタクの、ちょっとした歯科矯正のお話。 歯科矯正を提案されたのは、小学生の頃だった。小さい頃から「いー」ってすると、上の歯が下の歯より後ろになってしまっていた。クッキングパパを想像していただければと思う。母には歯ブラシの柄で前歯を押し出すという荒療治を施されていたが、何も変わらなかった。 もともと小さい時から見事なすきっ歯で、歯が生え変われば治るのではないかと言われていたが、抜け替わっても見事なすきっ歯だった。噛んだら噛み跡で特定されるようやすきっ歯。 そんなこ

          ちょっと大掛かりな歯科矯正の話