ちょっと大掛かりな歯科矯正の話12


前回…1回目の自己血を終え、2回目の日。朝からしっかり食べ、元気に病院へ向かう私。今日は家族にも手術説明を行うとの事で、母も一緒。頭を占めるはあの注射………

受付を済ませると、まず最初に自己血が出来るかどうかの検査をするために1度目の採血へ。この採血くらいの痛さなら耐えられるのにな、とこの後控えているヤツを思う。
その次に麻酔科へ……その麻酔科が手術室の出入り口真横にあるもので、なんとも別の緊張感で満たされたフロアに通される。
怯える私、そして母…

手術の説明というよりは、どのような流れで手術に入るのか、麻酔をする事によって予想される後遺症の説明を受ける。特にここでは面白いことはなく、何事もなく説明も終わり、サインをして終了。ただ、先生がとても優しそうでほっとしたのでヨシ。

午後になり、いざ歯科の診察へ…手術の説明かな〜なんて思っていたのだが、早速「じゃ、数値オッケーだったから血を抜いてきてもらおうか」と、そのまま自己血へ…そして二回目ましての血抜きタイムに入る私、また会ったね輸血パック…。

とりあえず、げっそりしたものの計画800ccの貯血を終えた私。点滴を入れてもらい、あの痛い注射に怯えながら車椅子で歯科へと連れて行かれた。
「そういえば、お母さんに手術の話した?」と、突然先生が声をかけてくる。え、今?と血の足りない頭で必死に処理をしていると、そのまま母も呼ばれて手術説明へ。

どこかの記事で話したかもしれないが、とりあえず私の骨格がクッキングパパで、これを簡単にいえばルフォー骨切り手術で正しい位置に直す、と言う物。ただ、美容整形と違って疾病を治療するためのものなので、自分のイメージにはならない。
「これが骨のレントゲンで、まず歯茎を捲ると骨が見えてね。ここの筋を切ると顎が自由自在に動かせるんだけど…」
しっかり頭に残ってるのはこの辺までである。顎が自由自在に動かせる、と聞いてから私の頭の中にはふよふよと頭蓋骨がカクカクと顎を激しく動かしながら浮遊するイメージが定着してしまった。

とりあえず、私がわからなくても母がわかれば……と、必死に頭蓋骨のイメージを振り払い、説明に集中をする。

要約すると、ズレた骨を正しい位置に戻してボルトで固定する。ガチガチに固定をするので、しばらくは点滴と径鼻経管栄養になること、神経の密集地が近いので麻痺が残る可能性もあること、出血が多い場合もあるので自己血をしていること、余ったらその血は返すこと…
の説明をしてもらった。
本来ならここで点滴が終わるはずだったようだが、終わらなかったので全開にされてすごい勢いで注入されていった。血管が冷えてなんともいえない感覚に襲われてこの日一番痛い注射の事を忘れられたが、その後すぐにその注射に襲われて点滴の感覚はすぐに消え失せたのであった。

帰宅して、母に説明わかった?ときくと、「いや全然」と言われ、「顎が自由自在って、すごいよね」と同じような事をイメージした事を聞いてこの母あって私ありだな…と実感したのであった。

いよいよ2週間後、私の今の所一番長い入院生活が始まろうとしていた……!

次回…え、職場閉鎖!?まってまってみんな陽性になっていく…!アレルギーで鼻水出るって事前申告したのに何故か慌ただしくなる入院外来!検査結果出るまで3時間以上待機…!?
ドタバタしながら始まる入院、手術編…始まるよ!

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