1DKオフィスから始まったクラシコを支える3人目の創業メンバー物語
「え!? 本当にそれをやるの??」
経理スタッフのジニさんが提案をすると、社内が一瞬ざわつく。それでもすぐに「じゃあどうやって進めようか」と周りの応援が始まるといいます。
13年前、1DKオフィスから始まったクラシコの物語。
その創業から間もない頃にジョインしたというジニさんは、現在に至るまで各事業部を横断するほどのチャレンジ精神を持って活動し続けています。
「クラシコには挑戦の文化がある」
本日はそれらを象徴する、2つのエピソードを伺いました。
・服作り未経験で女医向けシューズサンプルを製作
・知識ゼロからの挑戦、ロゴマーク刺繍の商品開発
創業期を支えた3人目の社員、ジニさんへのインタビューです!
入社の決め手は「何もないこと」でした
──経理スタッフとして活躍するジニさんですが、入社まではどのような経緯でしたか?
大学卒業後、自分のやりたいことは何かを模索するなか、たまたまクラシコの求人を見つけたのがキッカケでした。
美容や食にも関心があったのですが、好きなことと仕事としてやりたいことは違うことに気づきました。そこで数字の管理や分析・改善が得意だったこともあり、デスクワークの仕事に就こう思っていたんです。
今でもよく覚えているのですが、当時のクラシコは中目黒の川沿い近くにあって、1階が居酒屋さん、3階にクラシコの1DKオフィスがありました。
ビルの脇にある細い階段を上っていくのですが、ボロボロのビルだったので本当に会社がここにあるのかなって、面接の時にドキドキした思い出があります(笑)
──面接後、なぜ入社を決めたのでしょうか?
マンションかアパートかもわからない小さなオフィスでしたが、だからこそ一緒に働きたいと思ったんです。何もないのが私にとっての魅力でした。
スタートが同じで、尊敬できるメンバーと一緒に夢を見て、どこまで行くことができるのか。それを思うとクラシコで働きたいと強く思ったんです。
面接を受けた時点でオフィスの移転も決まっていたので、ワクワクが止まらなかった私は、「引っ越しも手伝います!!」と意気揚々でしたね。
やりたいと思ったことにどんどん挑戦できる。その環境が、私にとって一番の理想でした。
経理スタッフが医師の靴づくりに挑戦
──ジニさんにとって、思い出に残っている挑戦はありますか?
浅草の靴工場で、女医向けシューズのサンプル作りをしたことが記憶に強く残っています。入社から2年半が経った頃のお話です。
当時のクラシコは男性顧客が9割を占めていたこともありますが、個人的には女性向けの可愛いいデザインがあってもいいんじゃないかと思っていたんです。
少しヒールがあり、背も高く見えるような、女性らしいデザインです。
──女医さん向けのシューズ、素敵なアイデアですね!
もちろん医師の現場でおしゃれなだけの靴は必要とされないと思ったので、リサーチも重ねました。
急に呼ばれても対応できる脱ぎ履きのしやすさや、ヒールがあっても走れるような安定感。通気性や撥水性も求められました。
私自身、靴づくりは未経験で、サンプルもどうすれば作れるのか全然わからない状態です。
手さぐりながら浅草にある靴の工場を見つけ、次はそこで働いている方に、大きな白い紙に描いた靴のイラストを見せたりして交渉しました。
──経理のお仕事と並行してのサンプル作りということでしたが、大きな壁などはありましたか?
良いモノづくりには専門知識が必要ということと、始まりはいつも難しいということには気づかされました。
靴のサンプルを作るなかで、分厚いカタログを何冊も比べながら、もっとも最適な生地をひとつピックアップする作業も大変でした。
最終的には工数が多くかかるという理由から、原価や納期の面でクラシコの基準をクリアすることができず、商品化には至りませんでした。
ただ、こういった生みの苦しみは今のクラシコであっても起こることです。
私たちの商品にかけるプライドもありますし、お客さまからの要望もあります。そこに費用の問題なども加わるわけです。
でもだからこそ、私たちもお客さまも、クラシコの商品に対して愛着を持てるのかなと感じることができた体験でした。
大切な動機は「お客さまのために」
──ここまで創業期のお話を伺いましたが、社員数が増えてから印象に残っている挑戦エピソードはありますか?
2014年頃だったと思いますが、社内で「刺繍データ」を作る取り組みをしたことがあります。
キッカケは、チームユニフォームとして購入してくださるお客さまに対して感じていた納期の課題です。
白衣やスクラブの注文をいただいた後、刺繍を入れるために業者へ発注するわけですが、ロゴマーク版をつくり納品できるまでに2~3ヶ月かかる現状が当時はありました。
それがネックとなりご注文をいただけないケースもありましたが、それ以上に私は、購入してくださった方をお待たせしてしまうことが耐えられなかったんです。
──社内でユニフォームに刺繍を入れたいと手をあげた時、社員はどんな反応でしたか?
よく覚えてはいないですが、「マジ!?」「本当にそれやるの??」という感じで驚かれた気がします(笑)。
最初は、何もかもがはじめてで、刺繍入れの勉強をしつつ、自社でその技術を開発できないかを模索する日々。ただ幸いなことに、この頃には社員が増え、デザイナーやエンジニアが社内にいたので、Webサイト上でロゴ刺繍注文を簡単にできる仕組みづくりなどはお任せできていました。
靴サンプルを作った頃はまだ社員も少なく、スキマ時間を狙いながらの新しい挑戦でしたが、刺繍入れのチャレンジは仲間の協力を得ながらの取り組みとなりました。
みんなイヤがらないで手伝ってくれて(笑)。最終的にできあがった時には「よっしゃ!」「ついに!」と喜び合えたのがすごく嬉しかったですね。
──ロゴマークの刺繍入れは、現在のクラシコに欠かせないものになっていますよね。
現在はCS(カスタマーサポート)の担当範囲として業務を任せています。
ロゴマークの刺繍はチーム納品であれば必須ということもあり、売上もそうですが、納期の面でお客さまの満足につながったことがクラシコにおいても価値となったと思います。
手をあげればみんなが応援してくれますし、背中を押してくれます。
もちろん提案して終わりではなく、そのあとの責任までも含めてやり抜くことが求められますが、やりたいことをやりたいと考える人にとっては天国のような職場だと思いますね。
今後の展望とメッセージ
──創業期からチャレンジを続けてきたジニさんですが、今後の展望を教えていただけますか?
今後は経理のスキルをさらに高めてクラシコに貢献できるようにすることがひとつの目標です。出資などもいただけるようになり、数字の管理や分析・改善がますます重要になっているからです。
もともと好きだったことではありますが、ここ最近はさらに収支管理や予算の管理が楽しくもあり、使命感のある仕事になっています。
自由な発想で動けるクラシコなので、これからも新しい挑戦に対して周りの応援があり、背中を押してもらえる文化も続いていくと思います。
繰り返しになりますが、やりたいことをやりたい人には最高の場所なので、チャレンジ精神のある人にどんどん集まってもらいたいなと思っています!
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