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雑誌「1番近いイタリア」

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雑誌「1番近いイタリア」に関する記事。 マンマのイタリア家庭料理研究家Aoi Aurora、こと中小路葵が編集長を務める季刊誌です。 コンセプトは「日本の家庭で楽しむイタリア料…
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2022年8月の記事一覧

「1番近いイタリア2022夏号(Vol.11)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア2022夏号(Vol.11)」刊行!🇮🇹🎉

「1番近いイタリア」2022年夏号を刊行!

温かい読者の皆様に支えられて今号も刊行することができました。

イタリアで見つけた「土地と生きる食の豊かさ」を、皆様に生の魅力たっぷりでお伝えできれば幸いです。

さて、今号はいかに!

2022年夏号 宮城県気仙沼の魚×プーリア州サレントの食卓

巻頭エッセイは「夏の音」、プーリア州で過ごした夏を描いた一節です。

生産者取材では、宮城県気仙沼の漁業

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夏の音

夏の音

※この記事は「1番近いイタリア2022年夏号」の巻頭エッセイの抜粋です

「1番近いイタリア」についてはこちら。

7月24日、日曜日、快晴、気温36度。浜に寄せる波の音、お腹の底を揺らすような海の家の音楽、風に乗って届く人々の笑い声。夏だ。

燦々と輝く太陽の光を受けて、水面をこれみよがしに輝かせる海面に、子供も大人も思い思いに波を立てる。大きく息を吸うと、湿った潮の風が音を立てて肺に入る。隣に

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