牧 嘉与子

私の記録と、たまに小説

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最近の記事

アルコール

お酒が好きだ。 でもそれは、シチュエーションによってお酒のどの面が好きなのかは変わってくる。 あるときは、飲みの席が好きだからお酒が好きだと言うし、あるときは、このお酒のこういう味わいが好きだと語る。 でも一貫して言えることは、私は酔ってる状態の私がたまらなく好きなんだということ。 酔っぱらいの私は出来ることが限られてくる。 たぶんそれは私に限らず、人間誰しもそうなんだと思う。 だから呂律が回らなくなったり、何度も同じ話を繰り返したり、寝出してしまうのかもしれない。酔うと

    • 雨の日の家出とバー 4

      「初対面でこんなこと話すのもアレなんですけど、今同棲中の彼氏がいまして。で、今日は若干喧嘩?みたいになって家飛び出してきたんです」 深刻さを帯びないようにハハハと笑いながら話してみた。 「あらぁ〜家出か。彼氏は心配してないの?」 「たぶん…寝てるのを確認して静かに出てきたので起きてないと思います」 「それはあかんで!一筆書いて出ていかな起きたときどちゃくそ心配するやろ!」 吉田はこれが男性目線の意見だ!とばかりに声を出したが、女の人に嗜められる。 「そういうときもあるのよね

      • 近況報告

        お久しぶりです、まきちゃんです。 今回は近況報告も兼ねて、最近よく考えることだったり、日々の生活のこと、今後の展望なんかをつらつら書いていこうと思います。 最近の「私」像 ペンネームとして「牧嘉与子」って名前を使い始めて早5年?6年?ぐらい。 本名は全くかすりもしない名前なんだけど、もともとこの牧嘉与子、通称まきちゃんは自作の小説に出てくる登場人物の名前だった。 もう今は残ってない作品だけど、個人的には1番お気に入りの話で、その中でも特に気に入ってたキャラクターが牧嘉与子

        • 思い出す夜、東京

          【六本木ビル】 前回のnoteで、最近屋上飲みにハマってることを書いたけど、今回はうちの屋上から見える建物を紹介しよう。 屋上から見える景色は建物に囲まれてて、東側には東横イン、西側にはラブホみたいな看板を掲げたアパート、北側には真隣の建物、そして南側には『六本木ビル』がある。 宮崎市内になぜ六本木ビルがあるのか…たぶんバブル期の名残?的なものだとは思う。 ほんでもっと言うと、六本木ビルのちょっと西には『ニュー六本木ビル』もある。 宮崎人よ、東京への憧れ、強すぎないか…?

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        • 小説
          13本

        記事

          秋の詰め合わせ

          【秋】 最近は朝晩冷えるようになった。幼いころは夏休みも体育祭も終わったあとのこの時期はさみしかったけれど、会社員になった今はやっと通勤で汗をかかなくてよくなったことに安堵する。 あと、昔よりもセンチメンタルな気分になることが増えた。 夏ってだらっとした暑さもあるけど、イベントも多いし気分的にははっちゃけようぜ!な季節でしょう?逆に冬は、ほっこり落ち着いてお布団にくるまりたいねぇ…な気分。 そのギャップ感を、このわずかな秋にぐぐっと詰め込んで、さあさあ夏はもう終わり!冬支度を

          秋の詰め合わせ

          心地よい間

          みなさん、誰かとおしゃべりするのは好きですか? 私は最近、苦手になりました。 なんでかな、世間話というか相手にさらっと質問したり相手を楽しませるような会話を続けるのがすっげーーーーーーー出来なくなってる。 一緒に話してる人に興味ないのかな? でもこいつ好きだなって思う友達を前にしても言葉がつっかえちゃう。 そしてそうでもない相手の方がぺらぺらしゃべれたりもする。なんで?? 人がなにを話したくて、なにを考えているかなんて絶対に分かり合えないのは分かってる。 でもさ、一緒に

          心地よい間

          孤独なJKと、そのJKが好きな男の子の話

          「結局のところ人間は誰しも一人なんだよね。」 図書室の窓からそよ風が吹き込んでいる放課後、君は右耳に髪をかけながら言った。 「それは…今僕たちがやってる受験勉強のこと?」 英語のテキストからちらりと顔を上げ彼女の表情を確認する。 彼女は一点の空を見つめていた。 「ううん、人生そのものが。誰と一緒にいたって、どれだけ多くの時間を共に過ごしたって、結局自分の最大の理解者は自分自身しかあり得ないし、他人も自分自身にしか興味がないんだよ。」 「君の言いたいことは分かるけど、

          孤独なJKと、そのJKが好きな男の子の話

          最近の詰め合わせ

          ここ最近、調子が良かった日が少ない気がする。 人間嬉しかったことよりも悲しかったことをなかなか忘れない理論のやつかもしれないけれど、にしても調子が悪いなぁ。 なにをするにも行動意欲が湧かない。朝起きて夜眠るまでにしなければならないことが多すぎる。仕事、食事、衛生管理、排泄、運動、会話、思考、などなど。こうまとめると少なそうに見えても細分化していけば無限にタスクがある。めんどくさくて衛生管理って書いてるけど、入浴洗濯歯磨き片付け諸々込みの『衛生管理』だからね。生きることに付随す

          最近の詰め合わせ

          朝活とやら

          普段は家を出る15分前まで布団の中にいて、朝ごはんも食べず、化粧もせず、適当な服を着て出社している。 でも今日の私は違うぞ! なんと、6時にぱちっと目が覚め、昨日の夜に作っていた野菜スープを朝ごはんとして食べ、軽く化粧もして、開店時間と同時にスタバにいる。 今まで私がちょっと敬遠していた人たち(ハッシュタグ丁寧な暮らし系、朝活女子系の人たちね)がよくやることを、今日は私もやっている。なんとも不思議な気持ちだ。 これはこれで悪くないわね~と思いつつ、個人的にはやっぱり朝

          朝活とやら

          ピザとペンネ

          クリスマスになるとピザとペンネが食べたくなる。 うちの弟は謎のこだわりを強く持つタイプで、毎年クリスマスにはピザとペンネを食べないといけないマイルールがあった。 私と弟が小学生の頃はクリスマスが一大イベントだったし、いつもは食べない豪華そうな料理やケーキがテーブルに並ぶと「クリスマスだなぁ!」と喜んでいた。 でも高校生にもなると、家族でのクリスマスというよりは恋人や友達とのクリスマスに楽しみを覚え、家での料理は私1人だけ次の日に温めて食べることが増えた。 大学の頃から去年まで

          ピザとペンネ

          「怒り」を観た

          「怒り」という映画をご存知だろうか? かの有名な「君の名は」と同じ年に公開され、そこまでの反響がなかった邦画だ。 まあそらそうだよね、あの年は「君の名は」以外の映画で思い付くものないもん。 全然私は知らなかったんだけど、友達から何度も何度もおすすめされたので、先程やっとこさ観ました。 結論から言います。面白くはありません。 人によっては胸糞映画だろうし、トラウマをほじくり返すようなものかもしれない。 でも、個人的には悪くなかった。 私が思う「怒り」の見所をネタバレしない範囲

          「怒り」を観た

          「自分の機嫌は自分で取る」

          ここ数年、表題の言葉をいろいろなところで目にする。 特に『男に依存しない生き方』だったり『仕事をしていく上でのマインドセット』みたいな話題でよく見るし、それがとても良いことだとされている。 私ももれなくそれが良いことだと思う人間だ。 自分の機嫌を自分で取れるようになると、周りに振り回されることが減り、周りを振り回すことも減る。 ところが、以前彼に「自分の機嫌を自分で取れなくたっていいじゃない」と言われたのだ。 「自分の機嫌は自分で取る」VS「周りを頼る」?彼の言い分

          「自分の機嫌は自分で取る」

          大人の基準

          長年私と父の間には深い深い溝があった。 が、最近妙に仲良くなってしまった。 家族なのだから別に仲良くなっていいんだけど、過去の関係性を思い返すと不思議な気分だ。 まあそれは置いといて、今回私が「ああ、私って大人になったんだな」と思った出来事について話していこう。 父と母が離婚して、二度飲みに行ったことがある。 一度目は私が誘って、二度目は父からだった。 どちらも父が全部払ってくれたが、次はお前も出せよ!と笑いながら言っていた。 そのときはまあ飲み代ぐらいは出さな

          大人の基準

          「感情派と理論派」

          これは昨日の話。 「まきみたいに『仕事暇だなぁ』って毎日言ってるような人はさ、これからどんな社会人になっていくんだろうね。」 彼からふとそんなことを言われた。 そんなの私だって知りたい。私はどんな社会人をすればいいんだろう。 補足だけど、彼の発言は社会人歴マウントを取ってるだとか小馬鹿にしてるだとか、そういうマイナスな感情は一切含まないらしい。 だけどこの発言は、相手が感情派の人であれば確実に言い合いになるだろうな、とひとりで勝手に考えていた。 「感情派と理論派」

          「感情派と理論派」

          いろいろあってバッサリ髪を切った話。

          美容室に行くのは半年ぶりだ。 もともと髪質が強いのもあって、セットしなくてもそれなりに見える髪型を伸ばしっぱなしにしがちな私。 最近は前髪を伸ばし始めてから余計に美容室へ足を運ぶ回数が減った。 昔は前髪を自分でチョキチョキ切ってたせいで、ある程度の長さになると野暮ったくなった。 それに我慢できなくなってパーマをかけたりちょこっと髪を切ってみたりしていたが、前髪が流せるようになるとそれも不要になる。 だいたい前髪をわっしゃーとかきあげればいい感じのお姉さんになるから(と信じて

          いろいろあってバッサリ髪を切った話。

          失う記憶の裏側

          気がつくと、真っ白な空間に寝ていた。 お、俺は死んだのか…? よくあるフィクションで見る死後の世界はだいたいこんな感じだ。 どうしよう、俺はまだ26だぞ。 社会人3年目の冬、仕事もやりたいことがやれるようになってきた。 結婚したかったし子供だって欲しかった。 今は彼女いないけどもちょうど先輩の前橋さんといい感じだったところなのに。 クソー、なんでだよ俺、なんで死んだんだよ。 ガチャ。 『お、今日は人おるやんけ』 真っ白な空間だと思ってたところがパカっと開いた。 声にびっ

          失う記憶の裏側