「感情派と理論派」
これは昨日の話。
「まきみたいに『仕事暇だなぁ』って毎日言ってるような人はさ、これからどんな社会人になっていくんだろうね。」
彼からふとそんなことを言われた。
そんなの私だって知りたい。私はどんな社会人をすればいいんだろう。
補足だけど、彼の発言は社会人歴マウントを取ってるだとか小馬鹿にしてるだとか、そういうマイナスな感情は一切含まないらしい。
だけどこの発言は、相手が感情派の人であれば確実に言い合いになるだろうな、とひとりで勝手に考えていた。
「感情派と理論派」のお話
私の中で人間は「感情派と理論派」で二分されている。
「男女」でもなく「大人と子供」でもない。
正直人間という多種多様な生き物を2つにカテゴライズすることはだいぶ人間に対して失礼だとは思う。
思うけども、実際に私というフィルターを通して人間を見るとそういう風に見えてしまうのだ。
(自分のこういうところ、認識変えた方がいいんだろうなとは思ってます。)
感情派と理論派って分けると、なんだか感情派の方が劣っていて理論派の方が優れているように聞こえるかもしれない(実際彼に「あなたは感情派だよね」と言ったらすごく嫌な顔をされた)。
でもそれぞれ特性があるだけであって、優劣があるとは思っていない。
「感情派と理論派」ってのは私にとって「犬と猫」「りんごといちご」みたいなもんなのだ。
金子みすゞじゃないけど、みんな違ってみんないいと思う。
だから前提としてどちらが良いか、みたいな話じゃないことを念頭においてほしい。
それぞれの特性について
あくまでも個人的な見解を話す。
感情派だと私が呼んでいる人たちの特性は、「自分や相手の感情、倫理観、礼儀などを重んじる」だと思っている。
具体的な例をあげると、
・映画を観たあとの感想で「このシーン感動した!」「主人公のあのセリフが切なくて泣いちゃった」みたいな『自分の感情が動いた事象』についてが多い。
・自分がイライラしているときや悲しんでいるときは、1人で抱え込むor人に愚痴を聞いてもらう。
・「なんでか分からないけど泣きたくなる/イライラする」を気持ちが落ち着くまでひたすらやり過ごす。
・「相手がこれを聞いたら嫌がるんじゃないか…」と次に発言する言葉選びに慎重になる。
私がイメージする感情派はこんな感じ。
何度でも言うけど、あくまでも個人的な見解だからね。
理論派だと呼ぶ人たちの特性は「自分や相手の行動の裏にある理由を重んじる」だと思う。
具体的には、
・映画を観た感想は「このシーンはきっとこういう意図があったんだろうな」「主人公のあの発言はこういう気持ちを伝えたかったのかな?」みたいな『作り手や役者の演技に対する考察』が多くなる。
・自分がイライラしているときや悲しんでいるときは、紙に気持ちを書き出すor人に自分の気持ちを説明し出す。
・「なんでか分からないけど泣きたくなる/イライラする」ときは、一旦原因を考える。
・自分の伝えたい言葉に対する表現を精査しすぎて、相手への配慮が少ない。
これが私がイメージする理論派。
分かりやすく同じ例え方で比べてみた。
みなさんはどちらだろうか。
って聞いてみたけど、こんなのきっぱり分かれてるとは思わない。
この部分では感情派だけど、この分野ではめっちゃ理論派だわ~とか人それぞれあるんじゃないかな。
ちなみに私はというと、映画や小説の感想はもろ感情派だけど普段はがちがちの理論派だと思っているし、彼はオンのとき(仕事や友達の前)にはわりと理論派に見えるけどオフのとき(家族や私の前)には感情派に見えている。
ただ、きっぱり分かれていないとはいえ、感情派の色が濃い人もいるし、逆も然りだと私は思う。
お母さんは「感情派」、お父さんは「理論派」
うちの両親は昔から仲が悪かった。
私と弟の前で大喧嘩をするようなことはなかったけど、逆になんにも話さないような夫婦だった。
たぶんだけど、その原因は2人の特性が違いすぎたからじゃないかな、と最近になって気が付いた。
お母さんは「感情派」でお父さんは「理論派」。
しかも純白と漆黒ぐらい極端なところにいる。
人間は基本的に白黒はっきり特性が分かれることは少ないと思うんだけど、ここまではっきりしている人もいるもんだなぁ…とたまに一歩引いた視点で見てしまう。
一歩引いた視点から見て思ったのは、自分はかなりの理論派なんだろうな、ということ。
両親のことを一旦他人のような存在で見ている気がした。
で、なにが言いたいん?
この話の終着点をどこに置いたらいいのか私にも分からない。
理論派だ!議論好きだ!なんて普段からわめいてるくせに、こういう文章を書き始めると終わらせ方が分からなくなってやめたくなる。
私は対談形式の議論が好きなタイプの理論派だな。
あ、ちなみに文頭の彼の発言には全面同意している。
なぜなら今まさに、勤務時間中に社用PCで書いているからだ。
おしまい。
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