きいろ2号

日記も小説も写真だけの記事もごちゃまぜです。短歌とカメラとBUMP OF CHICKE…

きいろ2号

日記も小説も写真だけの記事もごちゃまぜです。短歌とカメラとBUMP OF CHICKENが好き。

最近の記事

短歌もnoteのタイトルも「ない」という言葉を使いがち。創作の源流に拒否や喪失があるのだろうか。

    • 理由に飲み込まれたくない

      大人数の飲みの席で上手く話せない。3人までならいける。4人を超えるにつれ静かになっていく。 お酒は飲めないけど飲みの席は好き。だけど、いろんな人の色んな会話と、表情と、匂いと、床の振動と、その他もろもろを一斉に浴びると、半分フリーズしたみたいにバカになってしまう。一対一ではよく喋るのに、大人数になった途端、初心者が描いたプログラミングのコードみたいに、Yes/Noの簡単な回答しか話せない。だから大体はテーブルを介して四方八方へ拡散する会話を傍観しているか、その隅っこで一対一

      • 日記が創作欲求と再会させてくれた話

        ハードワーク&色んな不調でバタリと倒れてから数週間。休んでいるうちに、ちょっとずつ体調が回復してきた。 回復の要因の一つに、日記を付け始めたことがありそうだ。恋人の日記を読ませてもらって、毎日のできごとと、その時の感情が残っているのが、とても羨ましくなったのがきっかけ。 彼女の日記は禍々しい感情も赤裸々に書かれていた。僕も何回か日記を書いたことがあったが、湧いてしまったことをどうしても認めたくない感情を文章として残したくなかったし、言葉になりきれていない感情の雲に言語とい

        • 答えを探すというよりは、答えを作る、というノリなんだろうな。できるかは知らない。

          わたし、29さい、ぜっさん人生お悩み中。 ハードワークといろんな不調が重なって、ついにバッタリ倒れてしまった。電池切れ間近のプラレールのように心身の動作が緩慢な上に、身体検査でもなんだかヤバそうな予兆が見られている。そういえば子供の頃から、野球をやったら肘を痛めたり、ギターを弾きまくったら人差し指が動かなくなったりと、何かに打ち込む度にケガをしがちだ。身体を痛めつけがちな悪癖は大人になってもそのままだった。 今の仕事、好きなんだよなあ。ふわっと書くとすれば、人間の内面から

        短歌もnoteのタイトルも「ない」という言葉を使いがち。創作の源流に拒否や喪失があるのだろうか。

          書くことを諦めない

          活字中毒者のくせに書くことが苦手だ。脳内が言葉になる前の概念で埋め尽くされているタイプなので、それを言語化して相手に伝わる形に変換するのに労力が要る。せっかくエネルギーを注いで実体を作ったのに、概念だった頃の姿とはかけ離れた文章が生まれてしまうことも多くて、その度に書くことが苦手になっていく。そのうちに書きたいことだけが詰まれていって、その量の多さに呆然としつつやる気が湧かない、みたいな無気力の地層を重ねるうちに大人になってしまった。 自分には出来なさそうなものの前に立つと

          書くことを諦めない

          ひたすら寝て過ごした年始、3日分くらいの出来事を無理やり日記にしてみる

          寝起きの頭で部屋を見つめていたら、作業用チェアにかけた膝掛けがおばけみたいでかわいかった。目が覚める直前まで観ていた夢の内容が思い出せなくて、昨晩友人と話したのがさっきのことのようで、文字通り寝ぼけているのを感じる。起動直後のドラえもんってこんな気分なんだろうか、と思いつつ、膝掛けのおばけの写真を撮る。 午前中の用事のあとに横浜を散歩する。年も明けたというのに、紅葉の頃みたいにじんわりと暖かい空気がぼんやり浮かんでいる。それでも時折吹く風は冬の冷たさを纏っていて、それらがマ

          ひたすら寝て過ごした年始、3日分くらいの出来事を無理やり日記にしてみる

          新年、ギラギラを覗きに。

          だらりと目を覚ましたら8時だった。本や置物が散乱する部屋にぎょっとして、再び布団の中にもぐり込む。昨晩、本棚の増設と整理が終わらず、そのまま睡眠へ避難したのを思い出した。 片付いていない部屋が苦手だ。頭の中までざわざわして落ち着かなくなる。大学院生の頃、部屋が荒れ放題だった時期があったが、居心地が悪すぎて寝るだけのスペースになってしまったのでもうやらないと決めている。整理も得意な方ではないが、やらないと無限にぼーっとしてしまうので、音楽で助走をつけて勢いよく片付けている。

          新年、ギラギラを覗きに。

          2023年、未来の自分にとってのターニングポイントになってそう

          昔から、年末年始の雰囲気はちょっと苦手だ。親戚が集まって、各家庭の、あるいは近所の人たちの近況について報告しあったり、それら一つ一つをジャッジし合うあの雰囲気が。同調圧力という言葉を知る前から、家や世間体を重んじる、保守的な幸せの枠に押し込もうとする謎の力に居心地の悪さを感じていた。家族や親戚に嫌いな人がいるわけじゃないのに、なぜ億劫に感じてしまうんだろう?という世間と自分への嫌悪が混ざったモヤモヤした気持ちを抱え、毎年のように暗い部屋で一人うずくまっていた。 あのモヤモヤ

          2023年、未来の自分にとってのターニングポイントになってそう

          アイスが溶ける前に

          歌詞が書けなくて困っている。 ミュージシャン気取りの書き出しでごめんなさい。趣味で初音ミクに歌わせる曲を作っていて、メロディは完成したものの、歌詞がぜんっぜん書けずにPCの前でぼーっとする日曜日を過ごしています。ちなみにサビの最後のフレーズだけ決まってます。こんな感じ。 暑さか過労で頭狂ったのかな???と言いたくなる甘々なフレーズですね。でもこれがメロディと一緒に思いついちゃったんだから仕方ない。アイドルソングを聞きまくって青春全開なラブソングの歌詞を研究したものの、これ

          アイスが溶ける前に

          ひと区切りの仙台散歩

          仙台で過ごす最後の週末。観光ガイドの一番上に載っているのに、なぜか行ってないままの仙台城跡に行った。テレビでよく見る伊達政宗像は先日の地震でダメージを受け修復中だけど、青葉山の中腹にある石垣からは、仙台の街が一望できるとのことだ。 グーグルマップを見た感じ、山の上の方にある東北大学から下って行けそうだった。が、簡略化された地図を過信してはいけない。くねくね曲がる山道は途中で歩道が無くなり、対向車に怯えながら車道の隅っこを早足で進む羽目になった。ちょっとした冒険みたいで楽しかっ

          ひと区切りの仙台散歩

          書いて残すことについて

          数年前、インスタのキャプションを真面目に書いていた時期があった。 写真を撮る前後の出来事だったり、それと全く関係の無い生活の中で思ったことだったり。 当時は頭の中に霧がかかったような、色んなことが分からなくて、集中力もごっそり抜け落ちてしまっていた時期で。 近づいても離れてみても不明瞭なままの世界の輪郭に手を伸ばして、時々まぐれで触れられた物から伝わる触感だけを頼りにバランスを取っていた。 言葉の使い方も今よりずっとぶっきらぼうで、脳裏に浮かんだ単語を引っ張り出して無理やり

          書いて残すことについて

          My New Gear!

          今年もあと数時間ですねー。 個人的に2022年は最悪な年でした…。 年頭に心身の健康を崩してしまいほぼ何もできず、やっと回復してきたかなと思ったら年末…。 相変わらずすごい速さで進んでいく世界をぼーっとする頭で眺めていることしかできないのが辛かったです。 それはまあ、過ぎたこととして。 2022年は本格的にDTMを始めた年でもありました。 体調が悪く、ほんのちょっとずつしか出来なかったのですが、それでも少しずつ曲を作ってみたり、打ち込みでトラックを作ってみたりして。 高校

          よそ者であること 『すずめの戸締まり』感想

          すずめの戸締まり、観てきました! 感想ツイートや紹介記事といった前情報に一切触れず、『君の名は』『天気の子』みたいな男女がキャッキャしながら成長していくエモさに情緒をグチャグチャにされる前提で観に行ったのでちょっと肩透かしを食らったのですが、震災というあまりに巨大なできごとに正面から立ち向かう気概を感じる作品でした。 以下、物語の核心部分には触れてないつもりですが、ネタバレを避けたい方はブラウザバックして頂ければと思います。 不器用な無機物、という可愛さ前半の見どころは

          よそ者であること 『すずめの戸締まり』感想

          BUMP25周年記念ライブレポート

          定刻を15分ほど過ぎたあたり、大きな拍手とともにメンバーが入場してくるのを、後ろから二番目の席から眺めていた。正確に言うと遠すぎるステージに立つメンバーはほとんど見えなくて、両袖に設置されたモニターを通じてそれぞれの持ち場へと向かう4人を見ていた。何度申し込んでもなかなか当選せず、半ばあきらめつつルーティンのように申し込んだ最後のチャンスで奇跡的に当選したチケットだったが、一人での参加でライブ前のワクワク感を共有する相手がいないことや、コロナ禍で声が出せないことも相まって、ラ

          BUMP25周年記念ライブレポート

          残暑のころ

          枕にうずめた顔と反対側、襟ぐりの上あたりが少しずつ焦がされていくような感覚で目が覚めた。大きく伸びをしてからベッドの上で半回転して窓の方を見ると、カーテンの隙間から強い光線がこっちの方へ差し込んでいる。そのまま手を伸ばしてカーテンを開けると、窓の外には彩度の高い青空が広がっていて、8月ももう終わるのに、すっかり夏だなと寝ぼけながら思った。 思い返すと、大学生の頃、夏っぽいことをするのは9月だった。夏休みが長い大学生にとって、酷暑と混雑を避けられ、宿の値段も下がる9月は夏を満

          残暑のころ

          コーヒーを淹れるように

          ここ一年くらい、少しずつ言いたいこととか書きたいことが自分の中で小さくなっていく感覚があって、それらを無理やりにでも引っ張り出してやらないと空っぽになってしまいそうなので、少しずつnoteを書きたいなと。そんな訳で久しぶりの投稿です。 今日も仙台は相変わらずの曇り空で、湿った生暖かい空気が身体に張り付いてきました。曇りや雨の日は頭がぼーっとしますが、5限のぬるいプールの中を漂うような、何も考えずふわふわと重力の弱まった世界に身を任せるのも悪くないのかな、と思いつつ色彩の薄ま

          コーヒーを淹れるように