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答えを探すというよりは、答えを作る、というノリなんだろうな。できるかは知らない。

わたし、29さい、ぜっさん人生お悩み中。

ハードワークといろんな不調が重なって、ついにバッタリ倒れてしまった。電池切れ間近のプラレールのように心身の動作が緩慢な上に、身体検査でもなんだかヤバそうな予兆が見られている。そういえば子供の頃から、野球をやったら肘を痛めたり、ギターを弾きまくったら人差し指が動かなくなったりと、何かに打ち込む度にケガをしがちだ。身体を痛めつけがちな悪癖は大人になってもそのままだった。

今の仕事、好きなんだよなあ。ふわっと書くとすれば、人間の内面から数字まで扱う範囲が広いこと、多種多様な情報を浴びられること、誰かの熱い思いに触れられること、一緒に働く人達が人格者ばかりであること。業務量が過剰でなければ最高の職場だと思う。どうにかここで働きたかったので、多少の無茶には目を瞑ってなんとか続けてきたが、そろそろ限界のようだ。好きな仕事とはいえ、身体を壊すのはさすがに望んでいない。

じゃあ職種はそのままでホワイトな会社に転職すればいいじゃん、とも思ったが、残念ながら今の職種は、どの会社でもある程度のハードワークは避けられなさそうだ。これを機会になにかを根本的に変えたほうが良い、そんな予感がしている。

そもそも何故こんな状態になっているのか、を考えると、原因の一つに、得意技と弱点との距離が近いことがありそうだ。例えば、僕は何かと別の何かを組み合わせてアイデアを考えるのは得意だ。そのアイデアにそれっぽいストーリーを添付して、それっぽく形にしてドヤ顔をするのもそれなりにできる。だけど、そういった種の仕事はハードワークになりがちだ。僕は昔から脳みそに一定以上の負荷をかけると不眠に陥り、3日くらいまともに動けなくなる、という欠陥を抱えている。学生の頃はやることをやっていれば3日くらい倒れていても問題なかったが、働く上で3日倒れるのはハードルが高い。そもそも3日も倒れさせてもらえない。

これからの生業を考えるうえで、この3日行動不能問題は大きな悩みだ。大量の電子情報が飛び交う現代の職場で、脳みそに負荷をかけずに働くことは中々難しそうだ。仕事で工場に行くことも何回かあったが、大きな音をずっと聴いていたり、全身を覆う作業着を着ていたりすると、脳みそに負荷をかけたときみたいに不眠に陥ってしまうので、現場仕事も向いていなさそう。何だったら体調を崩さずにできそうか、わからない。こんな感じのあべこべ感が沢山ある。何ができるのか、何が得意なのか、よくわからない。

偉くなりたいとか、金持ちになりたいといった欲求は新卒の頃から持っていなかったが、夢中になって働ける仕事がいいな、と思っていた。学生の頃は部活だの研究だのにずっとのめり込んでいたから。だけど、残念ながら仕事にそのノリを持ち込む能力は僕には無かった。そもそも、「そこそこ」あるいは「普通に」働くこと自体、僕には難しそうな気がしている。

実は、就活のころ、どの会社に入ってもやっていけなさそうだな、という予感があった。まあどうにかなるでしょ、みんなやってるんだし、と思っていたが、その予感は当たっていたようだ。社会、あるいは世界とどうにか折り合いをつけて、幸せに生きる、学生時代に見つけられなかったその方法を探している。


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