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ちょもらんま
2023年5月26日 13:07
日本人からも特に愛されているパリ生まれの画家、オスカー・クロード・モネ。 以前、「動いて見える絵画の正体」という記事を書き、そこではゴッホの作品を取り上げましたが、モネも絵画の中に動きを取り込む達人です。 自然を愛し、産業革命が進むなかを生きた彼は、写実的な作風はカメラなどに取って代わられると予見し、光や人々の動きを描くことによって時の移ろいをも作品に込めました。 芸術に関して初心者の
2023年5月5日 10:14
「なんだか絵が動いて見える。」と、思ったことはありませんか。例えば、荒々しい波の風景を描いたものだったり、ゴッホの「星月夜」だったり、ムンクの「叫び」だったり。この一枚も、そう思いませんか?次第に色が混ざって濁っていきそうな空と、蠢くようにうねった二本の道。ごうごうと音を立てて話しかけてきそうな建物と、その足元で風にたなびく草花たち。女の人も、ちょっと目を離した隙に、すたすたすたと歩いて行
2023年4月11日 15:49
よく晴れた春の昼下がり。今日はそんな陽気にぴったりな、温かい気持ちになれる肖像画を、記事にしたいと思います。タンギー爺さんという人物をご存知でしょうか。🎨まるで、一面に広がる色とりどりのお花畑を眺めている時のような気持ちになる一枚。華やかでありながら、穏やかな陽だまりのような絵。情報量が多いように見えますが、それでいてぎゅっとまとまりのある一枚に仕上がっています。それは、温和
2023年3月26日 14:23
「アルルの太陽」。私だったら、そう題したかもしれない。絵画全体を満たす眩い太陽の光は、そのくらい印象的です。1888年、温暖な南仏のプロヴァンス地方にあるアルルで、フィンセント・ファン・ゴッホにより描かれた「種まく人」。ゴッホが敬愛していた偉大な師、ジャン=フランソワ・ミレーによる「種まく人」の模写から生まれた作品です。まず、ミレーの作品がこちら。岩波書店のロゴマークとしても知られ