チョイス(LGFC0316)

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チョイス(LGFC0316)

twitchでさまざまなゲーム、雑談を配信しております。毎日顔を出して配信しております。皆様の貴重なお時間をいただくため、楽しい配信をしております。なるべく皆さんが損はしないよう配信しております。

マガジン

  • ごみばこ

    gm

  • 月の夜に

    終戦とお盆を兼ねたテーマで、牧歌的な雰囲気を目指し、大人の絵本的な感じで全10話で書いていきたいと思います

  • ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ

    Twitchのクリエイターについてページで連載中の小説まとめです。

最近の記事

みどり荘の配信者たち

僕らはそれぞれに職業を持っていたが、同じ種類の人間だった。 あの日、アフロが持ってきた物件情報は明らかに家賃が低すぎたし、空き室が多すぎた。だが彼の仔犬のようなキラキラした上目遣いを無碍にはできなかった。 かくして僕ら5人はひとつ屋根の下、畳が湿気で浮き始めている築60年のみどり荘で配信者として活動を始めたのだった。 「こきたねぇアパートだなぁ」 黄緑色のスーツケースがガラガラを音を立てる。ケンジは長年の日光と雨で余計な風格を持ったみどり荘の壁を見てつぶやいた。 「早

    • 真面目に小説構想①〜経緯〜

      真面目に小説を書こうと思ったので経緯から書き上げるまでを日記みたいに書こうと思った 記録として、ここにチョイスが本気出して小説を書いてみたという事実を残したいと思います。 今絶賛書き進め中なのですが、どういう経緯で書いているのか、どこでつまずいているのかなどをこのブログで記録し、皆さんにお伝えしようと思います。 まずですね、経緯なんですけども、書こうと思ったきっかけがある自分の奇妙な巡り合わせに気づいたからなんです。それが 「今までお付き合いした女性のうち、3人が同じ名

      • 歌詞っぽい詩

        音量を下げたのは 周りの声がうるさいから 僕はこの美しい歌で 心を浮かせるしかないんだ 1000回伝えた言葉は あの子から1度も返ってこなくなった 弾切れじゃなくて 僕が奪ったんだ 呆れて彼女は武器を捨てた どこか遠くで ひっそりと死にたい 誰しも何度も考えることを 僕はまた考えた もう若くもないのに

        • 2023/10/13

          頼れる年上を演じたかった とか 配信者として とか そんな言葉が会話の頭についてしまっていて、自分は誰なんだろうと思うようになりました。前回話した焦りと不安でぐちゃぐちゃになっていた俺は誰なんだろうで済ませたくはないです。あれも俺なんだ、受け入れて出てこないようにしてあげなきゃいけない。とは思うのですが。 じゃあ俺は誰なんだろう。そもそも誰なんだろう。 そして彼女には「女の子だから」「女の子ってさ」と女の子で一括りにして話していました。 誰が誰に向かって話してい

        みどり荘の配信者たち

        マガジン

        • ごみばこ
          4本
        • 月の夜に
          1本
        • ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ
          11本

        記事

          2023/10/12 ②

          思考は一旦負の道にいくと抑えることができず、あることないことを勝手に組み合わせ歪んだ真実を作り上げてしまいます。 俺は完全に冷静さを失いました。 さて、ご周知のとおり、俺は離婚を経験しています。その件でもAと話し合わなければならないこともあったのですがそれは置いておいて。 結婚生活におけるある種の後遺症みたいなものがいくつかあります。 ・相手の機嫌に敏感になる ・とてつもなく我慢強くなる ・女の子は皆、感情がすべてを支配していて理不尽に扱われるのではないか? という疑念

          2023/10/12 ①

          反省、自戒の意味を込めて。 毎日ではないかもしれないけど、誰も見ていないここで日記を書こうと思います。 いろいろプライバシーの問題もあるし語りたくないところもあるのでその辺をうまくクリアしながら書きます。 端的に言うと今彼女(以下A)とうまくいかず、冷却期間を置くことになりました。 その期間を置こうとなった瞬間に自分が冷静さを取り戻し精神的に安定したので日記でもう少し深く自己分析を行おうと思いました。 なにか、自分の心を引きずり出すようでまわりくどい文章になるのが嫌で

          珈琲 安堵 滋賀 LETS

          何本目のタバコだろうか。山盛りになった吸い殻を乗せた灰皿は、灰を周囲にまき散らしながらテーブルの隅に置かれていた。見かねたマスターが取り替えに現れた。僕は小さく会釈をした。 目の前の彼女はまだ20歳そこそこだった。小さな十字のピアスを左耳にだけつけている。 30になろうかという僕はまだある言葉を切り出せずにいた。始まりは簡単だったのに、終わるのは何でこんなに難しいのだろうと毎回思う。毎回思うのに、また繰り返してしまう。 「あのさ」 2箱目の何本目かに火をつけたところで

          珈琲 安堵 滋賀 LETS

          月の夜に 第1話

          ママドーナツのお家は坂の上にありました。 真っ赤な屋根に白樺でできた壁。 朝日が屋根と坂を撫でるように下っていくと、子供たちの元気な声が上がってきます。 スプリングウェストの子供たちはみんなママドーナツが大好き。 ママドーナツのお家で勉強を教えてもらって、おやつを食べて、また明日も元気にやってきます。ママドーナツもそんな子供たちが大好きでした。 ライ リタ ケラッツ ブイ ウィリ 5人はママドーナツのお家に通う少年少女。今日も我先にと玄関を開けて入ってきました。

          月の夜に 第1話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ その後

          ――数年後 チョイスは見知らぬ土地でとあるショッピングモール内の旅行代理店の窓口の職を得た。全国を旅していたのが面接官にウケたようだった。 「いらっしゃいませ」 カップルが来店した。少しやんちゃそうな背の高い男と、青い髪の美女。 「ハネムーンですか?」 「はい」 2人は仲睦まじく、ニコニコしている。 「今ちょうど、ハネムーンのお得なキャンペーンやってまして」 「へー、よかったね」 男が彼女に声をかける。うん、と大きくうなずく彼女。 あれこれと説明をし、その場で旅

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ その後

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第10話

          チョイスは毎日配信をした。 受け入れられない過去の自分の正体を探していた。 わがままで不器用で何の才能もない平凡以下の人間が、この世界に生きる意味を探していたのだった。 俺がこの世界で生きていてもいいと言ってほしい、ある種の自己顕示欲を満たしたいと、日雇いを続けながら1日数時間、必死にかかさず配信を続けた。 あるゲームのワンシーンが彼の心に突き刺さった。 ゲイであることを隠してきた主人公が、公衆の面前でモンスターに芸であることを暴露されてしまい感情が暴走する。暴走し

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第10話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第9話

          そうは言っても家賃は待ってはくれない。チョイスは残り1週間で5万ほど稼がなければならなかった。決して不可能な数字ではなかったが、身も心も怠けきったこの男にはかなりの苦痛であった。 日雇い労働は想像以上に過酷である。割の良い案件はすぐに人員が埋まり、働くのが面倒だ、と仕事を探すことを恐れている人間のもとには転がり込まない。 そしてようやく見つけた仕事の内容はたいてい重いものを運ぶのが主で、監督官は口やかましい者ばかりだ。初対面でこれからも出会うこともない「人生半壊」を体現し

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第9話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第8話

          夜が明けてチョイスは自分の甘さに気がついた。だが自分の愚かさにはまだ気づいていなかった。30分もすれば帰ってくるだろう。1時間もすれば帰ってくるだろう。2時間もすれば帰ってくるだろう。ルーシーが帰ってくることしか彼は想像できなかったのだ。そして、彼女にどっぷりと骨の髄まで甘え切っていたことには気づいていない。 あいつは俺が好きだったのだ。俺以外に行くところがあるわけがない。そう信じていたのだ。 きっと彼と出会った頃のルーシーならこう言うに違いない。 「かわいいね」 どう

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第8話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第7話

          どういうこと? 何してたの? 配信は? お金ないよ どうするの? 家賃はどうでもいいけど これからあなたはどうしたいの? 配信はしないの? 働くの? ねえ なんでだまってるの? なにか言ってよ 働くよ 配信はちょっと休む 働くから 今仕事探してるの すぐに見つからないから 金稼ごうと思ってパチンコ行ったの 昨日まではお金あったの どうにかしようと思ってたの 俺だってどうにかしようと思ってるの なんで辛そうな人を責めるの? 最低だよ

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第7話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第6話

          配信をしなくなってから1週間が経った。ルーシーにはまだ企画が固まらないんだ、この企画に懸けているから入念に仕込みたいんだ、と言い訳をした。おそらく彼女は気づいているだろうとチョイスもまた気づいていた。お互いに馬鹿ではなかった。そしてお互いに愚かだった。 彼は配信をすることで多少の活力を得ていた。逆を言えば配信をしなければ風呂に入ることも飯を食うことも忘れかけていた。ルーシーがいることでかろうじて常人の義務を果たすことができていた。 「今日は、要る?」 彼女からの連絡が入っ

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第6話

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第五話

          チョイスは今日も配信をした。明日も配信をするだろう。 誰のために? 何のために? 生活のためだろうか。収益は2ヶ月もゼロのままだ。 たまにコメントをしにくる視聴者のためだろうか。 二言ぐらいしゃべって去っていく、通行人みたいな奴らのために? 2日後、チョイスは配信をしなかった。 配信をしない理由はなかった。用事もなかった。 その逆もしかりで、配信する理由もなくなってしまっていた。 日がな一日、だらだらと動画サイトを眺め続け、ルーシーの帰りを待った。 なぜ、彼女を待つのだろう

          ルーシーインザスカイウィズダイヤモンズ 第五話

          ダイエーでジーンズ売る

          大学生の頃、ある人気講師が授業の中でこんなエピソードを話した。 「うちのゼミの卒業生がね、めちゃくちゃオシャレだったのよ、んで、そのオシャレな子はあるアパレルショップに就職したんだけど、配属先がダイエーの中の店舗だったわけ、彼はめちゃくちゃオシャレなジーンズをめちゃくちゃオシャレなお客さんに売りたかったんだけど、来るお客さんは特にオシャレでもなくて、良いジーンズが欲しいわけでもないと、ある日俺の研究室来てこう言ったのよ」 ――先生、ダイエーでジーンズ売るにはどうしたらいい

          ダイエーでジーンズ売る