ピッピ

ピッピにあこがれていた、 かつての女の子は、47歳の主婦に。 こころに浮かぶあれこれ…

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ピッピにあこがれていた、 かつての女の子は、47歳の主婦に。 こころに浮かぶあれこれ。 時も、思考も、とめどなく流れていく。 その端っこをつかまえておきたくて。

記事一覧

ダンスダンスダンス

祖父の法要で久しぶりに母方の実家へ。 渓谷近くの山道沿いに立つその家は、 子供の頃から大好きな場所だ。 もう築40年は越えているであろう、 底冷えのする一軒家、その夜…

ピッピ
3年前
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ひとの不機嫌に引っ張られない

キャパオーバーになると、途端に不機嫌になる人がいる。 最近パートで勤め始めた職場に、だ。 余裕があるときは自ら雑談してきたり、 にこやかな時の方が多いことは多いの…

ピッピ
3年前
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母は強し、母は捨て身

もう12年前のことだが、 毎年、息子の誕生日が来ると思い出すことがある。 明け方 初めての陣痛に悶えながら産院へ。 お昼頃、息子は産まれた。 夫は入院には付き添っ…

ピッピ
4年前
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信じること、と自分軸(スピリチュアルあれこれ)

信じられるだろうか。 わたしの高校の成績がここまで悪いのは、 前の席に座っている女の子の肩あたりにいる、 法衣を纏った男(おそらく琵琶法師の守護霊) の奏でる琵琶…

ピッピ
4年前
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心を尽くして別れるということ

義母を見送った。 どこまでも優しいひと。 いつもいつも子どもたちが最優先。 わたしはいいから、 あんたたちの好きなようにしなさい。 それが口ぐせのよう…

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4年前
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『波動』の交換

夫には、すぐ効くことを求めがちだ、という 一田憲子さんの文章を読んだとき、 ほんとにその通りだなぁと感じ入った。 話さなくても、互いが自分の人生を生活を 積み重…

ピッピ
4年前
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ダンスダンスダンス

祖父の法要で久しぶりに母方の実家へ。
渓谷近くの山道沿いに立つその家は、
子供の頃から大好きな場所だ。
もう築40年は越えているであろう、
底冷えのする一軒家、その夜は
2階に夫と息子と布団を並べて川の字で眠った。

首元あたりから夜の冷気が入ってくる。
うつらうつらしていると、
なんとも形容し難い音がする。

バタバタバタバターっ、ドンっ
バタバタバタバターっ、ドンっ

足元に何やら気配、
それ

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ひとの不機嫌に引っ張られない

ひとの不機嫌に引っ張られない

キャパオーバーになると、途端に不機嫌になる人がいる。
最近パートで勤め始めた職場に、だ。
余裕があるときは自ら雑談してきたり、
にこやかな時の方が多いことは多いのだけれど。

忙しくなってくると、
音を立てて物を置いたり、
目の前を仏頂面で素通りしたりと
あきれるほどに、わかりわすい。
その場にいる人たちの空気がかたくなるのがわかる。
ざらついた空気は、どこかささくれをつくり
周りの小さなミスを誘

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母は強し、母は捨て身

母は強し、母は捨て身

もう12年前のことだが、
毎年、息子の誕生日が来ると思い出すことがある。

明け方 初めての陣痛に悶えながら産院へ。
お昼頃、息子は産まれた。

夫は入院には付き添ってくれたが、
どんどん狭まる痛みの間隔に、
冷や汗をかくわたしの横で、
しばらくすると、ぐっすりと寝ていた。(怒)
そして、出勤時間が来るとむっくりと起き、
じゃあね、と陣痛室を出て行った。
なんかひとことあるやろうがーー
(看護師

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信じること、と自分軸(スピリチュアルあれこれ)

信じること、と自分軸(スピリチュアルあれこれ)

信じられるだろうか。

わたしの高校の成績がここまで悪いのは、
前の席に座っている女の子の肩あたりにいる、
法衣を纏った男(おそらく琵琶法師の守護霊)
の奏でる琵琶の音が、
ベベンベンベン、ベベンベンベンとうるさすぎて、
先生の声が聞こえないからだ。

という、至極真っ当のように語られたその理由を。

おいおい、と一笑されるようなその話を、
わたしは信じた。
なぜならば、それは実の妹の弁だったから

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心を尽くして別れるということ

心を尽くして別れるということ



義母を見送った。
どこまでも優しいひと。
いつもいつも子どもたちが最優先。
わたしはいいから、
あんたたちの好きなようにしなさい。
それが口ぐせのようだった義母。

数ヶ月の入院生活。
コロナ感染予防のため、
家族の誰も会えない期間が続いた。
もどかしい時期も耐えてくれ、
やっと先月から、面会できるように。
それも、家族の1人だけ10分という制限。

亡くなる前々日には息

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『波動』の交換

『波動』の交換



夫には、すぐ効くことを求めがちだ、という
一田憲子さんの文章を読んだとき、
ほんとにその通りだなぁと感じ入った。

話さなくても、互いが自分の人生を生活を
積み重ねているのを、見て感じて、
毎日毎日、その微細な波動を交換しあっている。
それが共に暮らすということ、
家族であるということなんだと。

会話、というのをどう定義するか。
わたしとしては、内面というか、
考えてることを伝え合うのがそれ

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