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パフェには作り手の物語が込められていると知った日

家族3人で一緒にパフェを食べたのは、一度だけかもしれない。

倉敷でフルーツパフェ3つ

去年のお正月に、倉敷で。
果物のパフェで有名なお店で、私が行きたがった。



でも、到着すると息子は当然の顔で、一番大きなスペシャルをオーダー。

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私は悩んだ末に、シャインマスカットのパフェ。
すると夫が「う~ん・・・」と悩みながら柿のパフェを頼んだ。

あれ?
お店を探すとき、「しょうがないなあ」みたいな顔、していなかったっけ?
私が方向音痴で探せなかったから、助かったけど。

お店の中では、みんなおいしそうにパフェを食べている。男性も、多い。

パフェが来て、3つ並ぶと壮観。3人で、笑ってしまった。

202105313人パフェ

果物から、パクリと食べると薄い皮がはじけて、青みのある香りが広がる。
さすが果物王国、岡山。
いちごと迷ったけれど、地元産のシャインマスカットにしてよかった。
口も、のども、まぶしい新緑のような爽快感でいっぱい。

アイスクリームが多いと体がひんやりするけれど、果物中心なので最後までさわやかにいただけた。
3人とも満ち足りた顔をして、また散策へと向かった。

六本木で和のパフェを堪能

去年、六本木ヒルズに夫と「スターズ展」を見に行った帰り。

いいんだけど、なんかこうもうちょっと・・・展示が・・・なんて話しながら、落ち着こうとお茶を飲むことになった。

ふと見つけた京都の和カフェ。きなこ専門の店という。

そこでも美しいパフェに心動かされて。

20210531六本木パフェ

オーダーしてしまった。
小さな清水の舞台から、ひょいっとおりた。
ここでも夫も、違うパフェをオーダー。ふふ。

きなこと抹茶の下はメレンゲ。さくっとスプーンで割る。
(ここで息を強くしてはいけません。きなこが、飛びます)

何が入っていたか正確に思い出せないけれど、不思議な感覚を味わった。
重なる、クリーム、ジュレ、ソースが・・・
さくり、トロリ、ふわり、さらさら・・

京都のお寺のお庭に入り込んだような。
苔や松や石、出されるお抹茶、柔らかに吹く風。

遠くに連れて行ってもらった心地だった。

倉敷とは違う、美味しい、というよりもいいものをいただきました、といいたくなるような、感覚。

『美の壷』で知ったパフェの物語

この間、『美の壷』(NHK)を見ていて腑に落ちた。最近たまに見るようになった番組。テーマごとの掘り下げに惹かれる。

特集はパフェ。

パフェを作る人は設計図を描き、ストーリーを考えているのだと知った。


「パフェは上から食べると決まっているので、作る側は起承転結を考えながら作れるんです」

なんという驚き。

添えられたミルフィーユやメレンゲのさっくり感、グラスの淵につけたライム、果物、アイスクリームやピューレ。
食感と香り、色と味をきめ細やかに組み立てているのだ。

「小さい器の中にどこまで自分の知識と記憶を落とし込めるかが自分の勝負」

「五感で味わっていただいて、僕の思っていることと、食べている方の感覚が結びついた時、パフェの魅力が増すと思います」

数人の作り手は、パフェクリエイター、あるいはアーティストのようだった。そこまで作り手の思いが詰まっているなんて。

日本で発展したパフェ

パフェは日本独特のものという。海外にその名はない。

不思議な発展を遂げて、今は「締めパフェ」「夜パフェ」などのブームにもなっている。

私は夜にいただいたことはないし、パフェも年に2,3回しか食べない。

でも今度パフェを頼んだら、作り手に思いを馳せて、じっくりゆっくりいただいてみたい。
色と、香り、食感、ハーモニー、そして味。

パフェにこめられたストーリーを考えながら。
五感を駆使して。



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