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古くなった茶筅(ちゃせん)をなんとか再利用したい


お茶を点てるのに使う茶筅とは、竹でできていて、見ためは泡立て器にちょっと似ているような感じの、抹茶の粉とお湯を混ぜる時に使うものです。



お茶を点てる時は、茶碗の中で優しく振るのですが、使っているうちに先の穂が折れたりする、消耗品です。



この古くなった茶筅、まだ何かに使えたら良いのになぁ、とお稽古場で話していたことがありました。すると先生がいくつか教えてくださいました。


①ミルクの泡立てに
但し一度ミルクを泡立てた茶筅をもう一度お茶を点てるのに使うのはやめてねと先生に言われました。ミルクには脂肪分も含まれていて、温めると出てくる膜が茶筅につくこともあるので、お茶はお茶用。古くなったものをミルクに使ったらそれはもうミルク用。行ったり来たり、兼用はしないでねと言われました。


②根もとから一本だけ穂を外してお茶を掃くのに使う
この茶筅の先を穂と呼びます。
薄茶器に抹茶を入れる際には薄茶器の形に応じて蓋を開けたときに見える形(景色)が決められているのです。その仕上げを整えるのに使うことができるとうかがいました。(お稽古場では使っていませんでしたが)


③ハサミで短く穂を切り揃えてササラとして使う
ハサミで適当な長さに切り揃えて持ち手のついたタワシのようにして掃除に使うとか、あるいはワサビをすりおろした後、おろし金の上で寄せるのに使う。



もしかすると私が初めて茶筅を見たのは祖母の家で、③の使い方をしていた時だったかも知れません。なので、茶筅の整った形をお茶を点てる時に見た際は、これが茶筅の本来の形だったのかとちょっと驚いたのを覚えています。



そのほかには茶筅供養というのもあると先生にうかがいましたが、私たちのお稽古場では供養をしに行った人はいませんでした。


古くなった茶筅、味わい深い色になって、また違う景色の中で見ると、印象が変わって新鮮な感じもします。



天然素材なのでそのままゴミとして処分することも可能だと思いますが、穂が折れたところや、ハサミで切った後は先が尖っているので、ゴミ袋を突き破らないよう、先生が古新聞に包んでおられたのを覚えています。お稽古場の景色と共に先生の言葉が聞こえてくるような気がして、改めて先生に感謝のひとときです。




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