たや

旅や建築、お気に入りの場所、印象に残ったことなどを書く、会社員の気まま日記。

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マガジン

  • 建築ノート

    建築に関することを自由に書きます。

  • 喫茶店ノート

    素敵な喫茶店に出会ったら、その思い出話と共に書いていきます。

最近の記事

かんがえーる!

高校の頃、皆が恐れる名物先生がいた。年齢的には一度退職して再雇用されていたと思うから、おそらく70歳近い先生だったと思う。 その先生の口癖が「考える!」だった。「〇〇さん、あなたはどう思いますか?」と生徒を当てて、生徒が黙ったり、わかりませんというと、「考える!」「考える!」と連呼した。当てられた人がなにか答えるまでは授業が進まなかった。 発音も独特だし(「かんがえーる!」という感じに近いだろうか)、もともと目力が強く顔の濃い先生だったので、その人にじっと見られて「考える!

    • お寿司屋さんのコカコーラ

      コロナ禍になってからのお出かけは、よし、行くぞ! という気合いと準備が必要になったなぁと思う。 そんな中で久々にお出かけ。葉山のベーコン展に車で行くことに。 久しぶりにデートらしいデートができそうと楽しみにしていたのに、朝からシェアカーを借りるのに手間取ったり、路駐していたら向かいから来た車に大きなクラクションを鳴らされて焦ったり、右折しようとしたらガチチャリガチウェアの外国の自転車のお兄さん2人に「ヘイヘイヘイ!」(危ないぞ、じゃまだぞ!的な?)と言われたり、渋滞につかま

      • 久しぶりの海外旅行、そしてnote

        noteを再開すると書いたくせに、すっかり書かなくなっていた。SNS自体、本当はやってない人に憧れる。そういうのがなくても全く問題ない人になりたい(笑)。 といいつつやっぱり何か書きたい、と思うことはあって、だれが読んでくれるか分からない方がいい。自分のことを知らない人が自由に、「えーこれホント〜?」とか、「この人バカだなー」とか、読んでもらえる方が気楽に書けるので、noteはそれがいい。 さて、前置きが長くなってしまったけども、夏休みに久々の海外旅行をした。海外行くのは

        • 林雅子/海のギャラリー

          少し前になりますが、 連休に高知へ行ってきました。 建築と食と自然を求めて、 初めての高知へ。 高知には古谷さんの「アンパンマンミュージアム」や、内藤さんの「牧野富太郎記念館」、堀部さんの「竹林寺納骨堂」など、賞を受賞していて有名な建築がいろいろとある。 もちろんそれらも見てきて、良いなあと思ったり、イメージと違ったところもあったりしたのだが、高知でいちばん印象に残った建築が、林雅子さんの「海のギャラリー」だった。 足摺岬の方へずーっと西へ向かうとあります。1967年開館

        かんがえーる!

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        • 建築ノート
          7本
        • 喫茶店ノート
          2本

        記事

          気になるカフェ

          近所に1年くらい前にできたカフェ。 施工中の様子を見ながら、これはオシャレ、、、系ではないなと思っていたら、やはりダサい系のカフェだった。(←超失礼) ときどき開店時に店を開けるのを目撃するホストっぽいお兄さんがどうやら店長。 今日カフェの前を通ると、おばさま2人がお店のほうをチラチラ気にしながら遠ざかってゆく。カフェの電気はついていたけど開いてなかったみたい。 すると向かいから歩いてきたホスト系店長が、おばさま2人に向かって「ああ、こんにちは!」と予想外に明るい声で挨拶

          気になるカフェ

          努力が好きか嫌いか

          とある仕事で移動中でのこと。 シャチョウから謎の質問を受ける。 「たやさん、努力するの好き?」 どういうことだ…? なぜ突然? 頭に浮かぶいろんな「?」。 「好きかどうかですか? うーん、まあ、努力して何か成果が出るのであれば……」 「フーン。あらそう。私は好きじゃないかな。」 会話はそこで途切れた。 なんだろう、なぜこの質問をされたのか謎すぎる。 いつも彼女は唐突だが、今のところこの質問はベストオブ唐突だ。 しかしそう聞かれて、私は努力するのが好きなんだろうか? と考えて

          努力が好きか嫌いか

          ハードな一日

          ※過去にFacebookで非公開で書いてたものに手を入れたものです。 今回はとても長いです。 2018.02.02 今日は金曜日。今週はいろんなことがあった。 撮影行って、3つの文字起こしと編集(だいたい)やって、図版調整して、校正チェックして、ああ自分頑張ったーって思って、木曜日の朝、高めのパン屋さんに行ってパンを買って、これは頑張ったご褒美だって思って会社に行ったら、PCがやられてしまった。 しかもその日の朝、会社のビルに着いてエレベーターに乗ってたら突然右

          ハードな一日

          言語の消滅

          2017.12.21 展覧会が何をやっているか調べる。豊田市美術館でビルディング・ロマンス展。見てみるとスーザン・ヒラーの文字。なんだか聞き覚えがある作家だなと思って調べてみたら、やっぱり恵比寿の写真美術館で作品を見たことのある人だった。 すでに消滅し、今はもはや聞くことのできない言語を録音し、それを日本語訳(というか単語だったと思うけど)だけが映し出された黒いスクリーンを見ながら聞くという内容だった。 すでに消えてしまった言語。映像祭で見たのだが、それがやけに衝撃的で、す

          言語の消滅

          お爺ちゃんカメラマン

          久々のnote投稿です。 仕事でばたばたし、余裕がなくなっていたのですが、やっぱり自分は書くのが好きなんだなぁと。で、誰かに読んでもらえるのもやはり嬉しいことだなぁと思い、noteを再開します。 (これからしばらく過去に自分がFacebookで非公開で日記のように勝手に綴っていた内容を適宜手を入れて載せていきます) 2017.12.20(2018.7.22加筆修正) とあるカメラマンの訃報が届く。聞いたのは亡くなった一週間後くらい。私がお会いしたのは一度だけで、編集部に

          お爺ちゃんカメラマン

          山下和正 / フロムファーストビル

          久々にがっつり設計してるなって思うものを見た。 けれど、嫌な感じは全然なくて、人の動きや居場所を、綿密に真面目に検討したのだろうというのが伝わってきた。 その結果居心地の良い場所や、ちょっとわくわくして探検してしまうような楽しい建築になっていた。 素材の選択も効いてるんだと思う。 RC打放しだったらこんなにも良いと思わなかったかも。レンガタイルの暖かみと、年月が経過して出てきている味がこの建築をより魅力的なものにしている様だ。 今度、より深みが増していくはず。 店舗、

          山下和正 / フロムファーストビル

          喫茶店「リバーバンク」

          今回から、建築に加えて喫茶店シリーズを書いていこうと思います。 小さい頃、よく祖父母に近所の喫茶店に連れて行ってもらっていて、たいてい私はクリームソーダを頼んでた。 あのすごくきれいな緑色が私にとってのクリームソーダの色、だった。祖父母によく連れて行ってもらってた喫茶店は、クリームソーダを頼むとたまにワインレッドみたいな色のが出てきて、そのときは「ああ、今日はハズレの日だー。」なんて思ったのを覚えている。多分、メロンとブドウの違いなんでしょうけど、正直、味に差はあんまりない

          喫茶店「リバーバンク」

          吉村順三 愛知県立芸術大学 (1966年)

          ここを訪れるのは実はもう三度目。確か以前も春とか初夏あたりだったけど、ツツジの花がこんなに咲き誇ってるときではなかったなぁ。 風も心地よくて、のんびり散策(不法侵入?)してきた。 ここにまた行こうと思ったのは、帰省ついでもあるのだけれど、やっぱり魅力的な場所だから。 講義棟の下のピロティが特にお気に入り。時期も勿論関係してるんだろうけど、この半屋外空間がすごくリラックスできて好きなんです。 天井高とか、緑とのいい感じの距離感とか、味が出てきたレンガタイルとか…色々な要素が、

          吉村順三 愛知県立芸術大学 (1966年)

          坂倉準三 羽島市庁舎(1959年)

          竹鼻祭やってる中建物の写真撮りまくってて、変な人に見えただろうなー。 改めてじっくり見たらやっぱり良い。格好良いです。坂倉建築は丹下建築とは違って、親しみが湧くものが多い。丹下健三は完璧な感じがするんだけど、坂倉準三はちょっと庶民寄りという感じがしている。 鯉が泳いでる堀前のテラスとか、すごい気持ち良さそう。のんびり鯉が泳いでたり、鴨がスイスイーってしてたり。(笑) 勤めてる人はどう感じてるのかはわからないけど。 こういうゆとりは、必要だなと思った。 追記 そういえば、ここ

          坂倉準三 羽島市庁舎(1959年)

          河井寛次郎記念館へ。 河井寛次郎が譲り受け、 使っていたという登り窯。 圧倒されました。 本当に美しい。 そして強い。 建築は、文化には勝てないなぁと 感じてしまった。 それでも、 建築の力も信じたい。 つくりたいと改めて感じたのでした。

          河井寛次郎記念館へ。 河井寛次郎が譲り受け、 使っていたという登り窯。 圧倒されました。 本当に美しい。 そして強い。 建築は、文化には勝てないなぁと 感じてしまった。 それでも、 建築の力も信じたい。 つくりたいと改めて感じたのでした。

          「ラース・ミュラー 本 アナログ・リアリティー 」@京都dddギャラリー

          見に行ってきました。 ラース・ミュラーはスイスを拠点に建築、アート、デザインを中心とした本を幅広く手がけている出版者かつデザイナー。 本のデザインに独創性があり、かつ見やすい。展示されてる本のほとんどが英語で、まあ最初から読む気力もなかったけど、読まなくても、(内容が)面白いと思う本がいくつもあって、それは本のデザインのおかげなんだろうと思う。 私は建築の人間なので、建築に関する本を中心にじっくり見ていた。建築自体はあまり好きじゃない建築家の作品集とか、知らない建築家の作品

          「ラース・ミュラー 本 アナログ・リアリティー 」@京都dddギャラリー