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「ラース・ミュラー 本 アナログ・リアリティー 」@京都dddギャラリー

見に行ってきました。
ラース・ミュラーはスイスを拠点に建築、アート、デザインを中心とした本を幅広く手がけている出版者かつデザイナー。

本のデザインに独創性があり、かつ見やすい。展示されてる本のほとんどが英語で、まあ最初から読む気力もなかったけど、読まなくても、(内容が)面白いと思う本がいくつもあって、それは本のデザインのおかげなんだろうと思う。
私は建築の人間なので、建築に関する本を中心にじっくり見ていた。建築自体はあまり好きじゃない建築家の作品集とか、知らない建築家の作品に関する本でさえも、「あれ、何かいいじゃん。」と思ったりしてしまった。
危ない危ない。本はリアルには勝てない、ってことを忘れてはいけない。建築はまさにそう。(展覧会名アナログリアリティーだけど。)行ってみたら違ったってことは良くある。
でも、それくらい、一つ一つの質が高いし、作家の個性が現れているデザインなんだと思う。特に表紙が独創的で面白い。はぁーこれは思いつかないなー、とか、この建築家っぽいわーっていう表紙ばかり。表紙中身共に潔さが感じられて、非常に見やすい、伝わりやすいデザイン。建築の人がつくるプレゼンって詰め込み過ぎて分かりにくいことがちょくちょくある。何でこんなにやり過ぎてしまうのか、違和感を感じていたけど、ラースミュラーの展覧会を見て、自分の感覚を信じようと思った。
色々と刺激になって、行って良かった。と同時に、それって本当にいいのか?何がいいのか?って批評する気持ちがないと、自分の感覚を研ぎ澄ませていけないなと感じた。

ちなみに…
この展覧会の会場構成は建築家の藤本壮介。さりげないレイアウトだけど、テーブルに対しての本の置き方が独特だったりして、まあ、きっと色々検討したんだろうなと思う。実際、本に集中できて良かった。
ただ、壁に並べてる本は立って読むことになるので、重い本を立って手に持ってよむのはちょっとしんどい。軽い本だけにした方が良かったんじゃないか。

京都dddギャラリーにて5/30まで。無料です。

以上、読んでくださった方長々とお付き合いありがとうございました。これが第1回目の投稿です。

#建築 #展覧会 #デザイン #本

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