季節に駆られて暮らしたい
この春は、筍をちゃんとアク抜きして炊き込みごはんに、ふきのとうを天ぷらにできた。過ぎゆく日々のなかでそんな献立は1日か2日のこと。けれど、そのたった一度の食卓はまるで絶景を眺めたような充実感がある。
時々、「毎年お味噌とか作ってそう」と言われるが、作ってない。
梅仕事も、ジャムも、筍の下茹でやふき味噌や実山椒の塩漬けも、気まぐれに作ることはあるけれど、毎年必ずやることはない。
季節の食材をその時期にちゃんとつかまえて、まるでそうするのが当たり前のように保存食をこしらえること