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あるカーデザイナーのクルマ選び

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このタイトルを目にして、こだわりのクルマ好きのお話かな?と思われた方はごめんなさい🙏 多少はクルマがわかる人の想いが入ってはいるとは思いますが、エンスーの人には、ハッキリ言って…
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2021年7月の記事一覧

あるカーデザイナーのクルマ選び045

あるカーデザイナーのクルマ選び045

ミラノは長靴の形の半島の付け根より更に内陸、イタリアの国の中では北に位置する街です。

1時間も北に走るとスイスとの国境となるアルプスの山々があり、南西に2時間も走らないで地中海に辿りつきます。

イタリアの中部のローマやもっと南のナポリあたりまで行くとするとフェレッチャロッサという高速鉄道や飛行機での移動となります。

また、サルディニアやシシリアという島に行く時もミラノの都市の端に位置するリナ

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あるカーデザイナーのクルマ選び046

あるカーデザイナーのクルマ選び046

海方面へのドライブのお話もしましょう。

ミラノは地中海沿岸のジェノバからモナコ、そしてその先のニースやカンヌまでも充分に車で行ける距離にあります。

週末旅行で、地中海で美味しいシーフードを食べ、F1モナコGPコースを走ってくる、という最高の気分になれるコースもありました。

モナコのホテルは高級で高額な所が多いので、なかなか週末にちょっと泊まるようなところではありません。

でも、ちょっと山側

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あるカーデザイナーのクルマ選び047

あるカーデザイナーのクルマ選び047

フライトキャンセルで出直しとなった後は、私もジュネーブへはアルプスのトンネルを越えて、車で往復していました。

もう1人のミラノの駐在員Kさんのヨーロッパシビック5Dで行ったこともありました。交代ドライバーがいれば、どこまでも疲れなく走って行けると思えるほど、道路環境は整っているのでした。

アルプスはこのモンブラントンネルで越えることができるようになり、重要な輸送路となったそうです。

それはそ

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あるカーデザイナーのクルマ選び048

あるカーデザイナーのクルマ選び048

14th car

2011 Honda CRV
Modulo Aero 仕様 at London
グラファイトパール
リーマンショック後の影響で、ミラノのデザインスタジオを閉鎖することになり、私はイギリスのリサーチ部隊に合流し、中東やアフリカも含めた新市場の探索も含めた仕事でロンドンのオフィスで働くことになりました。

同じヨーロッパ内の引越とはいえ、家族共々の大移動には違いありませんでした。

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あるカーデザイナーのクルマ選び049

あるカーデザイナーのクルマ選び049

イギリスでは、本当に"世界が違う人"に出会うことがありました。

子供たちの友達の家に送り迎えで行くこともあったのですが、お城みたいな家に住んでいたり、自宅にミニシアターがあったり、使用人の部屋が敷地内に建っていて、そこが日本の一軒家よりはるかに大きかったり、お父さんの仕事が、会社を売ったり買ったりしてる人だったり、バースデーパーティーで自宅に送って行くと、警備員が来場者の車をリストと照らし合わせ

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あるカーデザイナーのクルマ選び050

あるカーデザイナーのクルマ選び050

このCRVはイギリス仕様なので、イタリアで乗っていたCRVと違い右ハンドルでした。

同じ車で左ハンドル車と右ハンドル車を連続して自分の車として乗ったのも初めての経験でした。

そして、イギリスに引越した後に、業務や役割が変わり、またドイツやイタリアにも出張で出かけなければならなくなりました。

多い時は週に2往復だったり、平日はドイツ、イタリアで、週末にイギリスという事もありました。

イギリス

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あるカーデザイナーのクルマ選び051

あるカーデザイナーのクルマ選び051

自分でもビックリの50投稿です!

投稿も最終コーナーにさしかかってきました。
次回からは日本に戻ってからのお話になります。

アメリカでの生活が5年、その後2年日本に戻って、その次はイタリアとイギリスに4年。

この11年間は、本当に変化が大きくて、あっという間に過ぎた感じがします。

全て、家族を伴っての大移動で、特に子供たちは小学校から中学、上の娘は高校までを海外生活だったので、妻も含め、い

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あるカーデザイナーのクルマ選び052

あるカーデザイナーのクルマ選び052

15th car

2009 BMW 116i M sports パッケージ
ホワイト

2012年に日本への帰任が決まり、大学受験を控えた高校生の娘、日本の学校には小学校の1年と2年しか通った事がない中学生となるの息子が通える学校を一番に考え、東京の目黒区に住むことになりました。

電車も地下鉄や私鉄が相互に乗り入れをどんどん加速させていた頃で、私の職場の埼玉へも乗り換え無しの電車通勤が可能な事

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あるカーデザイナーのクルマ選び053

あるカーデザイナーのクルマ選び053

ボディサイズがコンパクトでありながらシルキーな6気筒エンジンから生まれるジェントルでハイパワーな性能。

2BOXで3ドアというボディ形状なのに運転初心者のエントリーカーという雰囲気が全くなく、むしろパーソナルな雰囲気で独特な存在感がありました。

また、G氏の車は白のボディ色に内装が赤茶の革シート仕様のお洒落な組み合わせも印象的だった理由だと思います。

しかし、残念ながら3ドアは日本には導入さ

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あるカーデザイナーのクルマ選び054

あるカーデザイナーのクルマ選び054

実際に運転してみると、期待以上のハンドリングに、たとえ一番下のクラスの車でも、ちゃんとしたブランドとしての思想が表現されていることに驚きました。

家族4人に愛犬も加わり、人生初めてのドイツプレミアム車は旅行の移動手段として活躍してくれました。

フル乗車、フル積載の状態でも、ハンドリングの安心感は変わらず、思った通りに曲がっていくリニア感と安定感は今までの国産車では味わったことのない満足感でした

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あるカーデザイナーのクルマ選び055

あるカーデザイナーのクルマ選び055

17th car

2014 Vezel Hybrid Z
Honda Sensing FF
Modulo仕様+革シート+Moduloサス プラチナホワイトパール

BMWには大きな不満もなく、家族の週末や夏、冬の休暇の際のトランスポーターとしても充分に役目を果たしてくれていました。

そんな時に、私が仕事の都合で栃木県宇都宮の勤務となりました。

宇都宮にもマンションを借りてもらえ、単身赴任

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あるカーデザイナーのクルマ選び056

あるカーデザイナーのクルマ選び056

車を受け取り、走り出してみると、やはり初期型のヴェゼルなので、若干リアサスが硬かったり、加えて、タイヤもスポーツタイヤにしているのでコツコツして、サス全体がそれを吸収しきれてないなぁと、どうしてもBMWと比較してしまいました。

しかし、高速に乗るとそういう点も気にならなくなり、何より燃費が高速だけを走っていれば、23Km /Lも届きそうな勢いでびっくりしました。今のハイブリッドはもっと燃費がいい

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あるカーデザイナーのクルマ選び057

あるカーデザイナーのクルマ選び057

私も還暦を迎え、仕事内容も変わり、人生の次のステップに向け大きく進路変更も考え始めました。

車も次の生き方に合わせて変わっていくのもいいかと考えるようになりました。

そして、いつもの様に、クルマ選びの「あーでもない、こーでもない」が始まりました。

最初は、あのドイツ車の安心感に戻ってみようか、ベンツとアウディはまだ乗ったことがないし、BMWのステーションワゴンも使い勝手と走る楽しさが両立でき

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あるカーデザイナーのクルマ選び058

あるカーデザイナーのクルマ選び058

NSX級の希少車にはリフレッシュプランというのはありますが、ヒットして世の中にたくさん存在している大衆車のリフレッシュなんて、聞いたことありませんよね。

でも、前回の投稿にも書きましたが、還暦まで働いてきた自分の人生と重ね、いろいろ共に頑張ってきた相棒のような存在になっていたので、私にとっては、唯一無二のクルマになっていました。

先ずは、サスペンションをスプリングからアブソーバーやブッシュ類も

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