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あるカーデザイナーのクルマ選び050

このCRVはイギリス仕様なので、イタリアで乗っていたCRVと違い右ハンドルでした。

同じ車で左ハンドル車と右ハンドル車を連続して自分の車として乗ったのも初めての経験でした。

そして、イギリスに引越した後に、業務や役割が変わり、またドイツやイタリアにも出張で出かけなければならなくなりました。

多い時は週に2往復だったり、平日はドイツ、イタリアで、週末にイギリスという事もありました。

イギリスには結果的には1年しかいなかったのですが、私のパスポートを見ると私がイギリス国内にいたのはたった100日でした。

後の265日は日本も含めイギリス外にいたという事です。なので、ロンドンの中心地に行ったのも1、2回だったと思います。

その数少ないイギリス生活の中で、最も大きなドライブ旅行が、ドーバー海峡を車をのせた列車で渡り、フランスのモンサンミッシェルまでのルートでした。

「ル・シャトル」という車を積載する貨車に車ごと乗り込み、そのまま30分少々でユーロトンネルを通ってヨーロッパ大陸側のフランスのカレーに到着します。

ヨーロッパでは他にも車ごと列車で移動できるサービスはあったと思います。日本では経験できない旅なので是非経験したいと思っていました。

乗車していたのは30分ほどでしたが、乗り降りする時にどうするのかというのが楽しみでワクワクする経験でした。

フランスに着くと右ハンドルで右側通行で走り、帰りはフェリーでポーツマスに着くと左側通行に戻るという経験も初めてでした。

先にもお話したように、毎週イギリスとドイツを行き来しなくてはなりませんでしたので、ヒースロー空港までは自分の右ハンドルのCRVで行き、駐車場に停め、フランクフルトに付いて会社まではタクシーでしたが、そこからは左ハンドル車を運転することもあり、毎週、そんな事を繰り返していると、仕事を終えヒースローに戻って駐車場から出る時に、一瞬どちら側を走るのかを考えてしまうことがありしました。

イギリスでの1年という短い間でしたが、左側通行と右側通行を行ったり来たりという、変わった経験をしたMy 14th carでした。


つづく

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