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あるカーデザイナーのクルマ選び052

15th car

2009 BMW 116i M sports パッケージ
ホワイト



2012年に日本への帰任が決まり、大学受験を控えた高校生の娘、日本の学校には小学校の1年と2年しか通った事がない中学生となるの息子が通える学校を一番に考え、東京の目黒区に住むことになりました。

電車も地下鉄や私鉄が相互に乗り入れをどんどん加速させていた頃で、私の職場の埼玉へも乗り換え無しの電車通勤が可能な事がわかりました。

アメリカから帰国して車を2台所有しても、その必要はなかった事も思い出し、好きな車を1台選べばいいなと考えました。

ヨーロッパでの生活の中での車の使われ方や役割に触れた私は、その信頼感で競い合っているドイツの3つのプレミアムブランド、ベンツ BMW、アウディへの興味が高まっていました。

日本では高級車の定番としても確固たるブランドを築いている3社であり、日本での新車登録台数も年々増加傾向でした。

そんな大きな流れで「お前もドイツプレミアム車?」と思われるという抵抗感はありました。

そして、日本での購入や維持は日本車に比べると、やはり高くなるのもわかっていました。

最近は、日本車の価格も安全装備などの充実に比例して価格も上がっているので、外車との差が少なくなってはいました。

それでも燃料がハイオクガソリンであったり、ディーラーでの点検整備代は高めではありました。

そんな中でドイツプレミアム車を所有するための初期コストを少しでも抑えるには中古車という選択もありました。

台数が売れているブランドたちでもあり、3年落ちまでで走行距離が3年万キロ以下であれば、走るのには何の支障もない車がたくさん見つけられる状況でもありました。

また、どのブランドもディーラーが保証する中古車セールスを展開しているので、少し高めではありますが、間違いのない車を手に入れることが可能でした。

さて、どのブランドの、どの車種にするかを考えた時、日本の、東京の、特に自宅周辺の道の狭さは気になる制約でした。

また、その借家には敷地内に駐車スペースが1台分ありましたが4300mm程の全長が限界で、それより長くなると玄関扉から人の出入りができなくなるか、門が閉まらなくなるという制約もありました。

その制約の中でドイツ3ブランドとなると、かなり車種が絞られてしまいます。

絞られた車種で浮かんだのは、イタリア時代にお世話になっていたG氏が乗られていたBMW130iの3ドアでした。


つづく

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