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エンジニア1年目、皆さんにご相談があります。

こんにちは、みなさん休日いかがお過ごしでしょうか。
僕はと言いますと、金曜から昨日深夜まで絶賛激病みしておりました。いやぁマジでしんどかった……。

いったい何をそんなに気に病むことがあるのかと言いますと、ズバリ今の仕事についてです。

僕は今年3月、新卒時から5年ほど勤めた出版社を退職し、とある大手SESに転職しました。
現時点で入社からは半年、現場配属からおよそ1ヶ月半が経つわけですが、ここにきてとあるしんどさに襲われております。
ああ、こういう状態ってこんなにしんどいんだ……と初めて気づくようなところもあり、正直言っていまだに対処に困っているような具合です。

そこで、本日はこの記事で、読み手の方々に宛ててご相談を投げかけるという試みをさせていただきたいと思います。

これまで僕はこのnoteで、読者の皆さんからの質問・相談等を受けつける場として「宿題」投稿フォームを設け、多くの執筆テーマをいただき、それらについて記事を書いてきました。

たいへんありがたいことに、これまで実にさまざまな「宿題」をいただいておりまして、そのたびに僕なりの誠意を込めて応答させていただいてきました。

しかし本日はその逆、すなわち僕の側から皆さんにご相談をさせていただきたいと思うのです……。

こんな試みが果たして成立するのかわかりませんし、回答ナシなんて画も容易に思い浮かびます。
しかし、そんなヴィジョンすら恐るるに足らないくらい、すでに僕のメンタルはボコボコにされておりまして、もはや失うものがない以上何をやったって構わないだろうというところまで気持ちが吹っ切れており、多少のことではもはや動じないという謎の自信があります。
何を言っているんだろうと自分でも思います。

ということで、ここからはつらつらと僕からのご相談もとい最近の憂いを書き連ねさせていただきます……。
面白半分にでもお読みいただければ幸いです。それでは、どうぞ。

30歳・未経験、SESに飛び込む

約半年前、新卒時から5年間勤め上げた出版社を退職して大手SESに入社、僕はシステムエンジニア見習いになりました。

それまでプログラミングの経験は皆無、C言語やJavaといった言葉は聞きかじったことがあってもそれがどういうものなのかはまるでわからないし、ソースコードにさわった経験も、中学時代に流行っていた自作ホームページに友人たちが仕込んだ隠しリンクを探すためにちょっと覗いたことがある、といった程度のものでした。
らしからぬところに置かれた<a href="〜"></a>を見つけ出して秘密の入り口を暴ければオールオッケー、自分でホームページを作ったりすることも特にないまま大人になりました。

出版社を退職してITというまったくの異業種に移ることを決めたのは、結局いまの人たちがふれているメディアは本じゃない、PCでありスマホでありタブレットであり、つまりはオンラインのデジタルな情報だ、と書籍を見限ってしまったようなところがあったからです。
ゆくゆくはweb媒体等で何かを発信するような仕事をしたい、そういうところに流れ着いていけたら……そんな気持ちでIT業界に飛び込みました。

だったらなんでSESなんだと言われてしまうとつらいところがあるのですが、端的に言うといま住んでいる土地にwebサービス・メディア系の企業があまり多くない&それら数少ないweb系企業が未経験の中途をほとんど採用していなかった、という消極的な理由ゆえということになります。
転居してでももう少しいい転職先探すべきだったんじゃ?と問われると、正直返す言葉もないところです。まぁ人生色々トレードオフですよね……。

それでも、3〜5年ほど身を置いて経験を積み、IT業界全般にわたる知識を身につけられれば、きっと次のキャリアにつなげていけるだろうとの考えから、僕は唯一もらった内定を受諾し、初めての転職を断行しました。

ということで、転職先を決めた経緯はそんなところです。前の会社を辞めた理由はネガティブなものも含め色々あるのですが、それを語り出すと長いのでここでは割愛します。
いずれにせよ、ソースコード一つ書いたことのない自分には贅沢を言う資格はない、とにかくまずは業界に入り込むことからだ、といった半ば向こう見ずな気持ちで、僕はSESに飛び込みました。

初めてのプログラミング

未経験歓迎! 手厚い研修で誰でも安心!といったニュアンスの謳い文句にたがうことなく、内定先への入社後は、まず研修からスタートしました。

Excelの使い方のおさらいから始まり、VBA、Java、MySQL、C言語、Linux操作の初歩といったところを約4ヶ月ほどかけて学びました。
本来定められた研修期間は2ヶ月なのですが、コロナウイルスのあおりで配属先がなかなか見つからなかったり、見つかった後も手続きがもたついたり、色々事情が絡んで研修(と銘打ちつつ後半は自宅での自学自習だった)は予定よりもだいぶ長期にわたることになりました。

チャレンジしてみて思いましたが、プログラミング自体は苦にならないし、むしろ面白いと感じられました。
もちろんきちんとしたアルゴリズムから起こして……みたいなことをやり出そうとするとド文系っぷりが発揮されてポンコツが露呈してしまうようなところはありましたが(動的計画法の自習に着手したら理解できなさすぎて一回病みました)、簡単なwebページやアプリを作るのは結構楽しかったです。
上に述べたように、研修期間の後半は「研修」と称しつつも実質的には自宅待機の暇をつぶすための自学自習期間だったので、ECサイトもどきやRPGの戦闘システムのまがい物、麻雀がらみのツールを作ってみたりと色々遊べました。というかそうやって遊んでないと退屈すぎて身が持ちませんでした

↓ちなみにそのとき作ったプログラムの一つについて書いた記事がこれです。ご参考までに。

 
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ところで、この時期はっきり気づいてしまったことが一つありました。
すなわち、どこで使うかわからない知識をひたすら詰め込む作業ってほんと苦痛なんだな、とはっきり思ってしまったのです。

カリキュラムをこなしたり、自作のアプリを完成させるために、新たな知識を覚え込むというならまだしも、覚えるために覚える、とりあえず詰め込んでおく、というスタンスに近づけば近づくほど、頭は働かなくなるしモチベーションも地に落ちていくのだ、ということを、僕は自宅での自習期間にはっきり実感してしまいました。
アウトプットの見通しがあるからこそインプットは捗るし促進されるわけで、ただ漠然と関数やコマンドを言葉として頭に入れようとするのって本当にしんどいんだな……と。
よく中高時代に「何のために勉強なんかするんだ、こんなの意味ない」と言い出すことなく勉強してたなぁと不思議に思えてなりませんが、当時はテストの点数なり志望校合格なりといった目標があったからまだ頑張れていたんでしょう。
当たり前のことではありますが、インプットを有意味なアウトプットや対価に還元する仕組みって本当に大切なんだなぁと、今更になって気づかされた思いでした。

思えば研修期間の後半に取り組んでいたアプリやwebページの制作といった作業も、半ば無理やりモチベーションを捻出するために自分に課していたと言えるような気がします。
それゆえ「誰が使うわけでもないこのアプリ、いったい俺は何のために作ってるんだ……」と虚無感に打ちひしがれることも多々ありました。

それでも「こういうものを作ろう」という目標があるだけ作業は捗ったし、その過程で学んだことはきちんと身についたように思います。
その点、どこで役に立つかわからない知識をテキストベースでひたすら詰め込むようなやり方は、一番つらいし効率も悪かったような気がします。
ことプログラミングについては有意味な実践を重ねるのが一番良さそうだ、と気づいてしまったのが、この長すぎる研修期間でした。

客先配属、そして虚無

そして長きにわたる研修明け、今から数えて約1ヶ月半ほど前、ようやく配属先が決まりました。

営業担当のおっちゃんから話があると声をかけられ、なんだろうかと思った矢先「是非アサインしたいプロジェクトがある」と申し渡され、予想してもみなかった言葉にびっくりするやら嬉しいやらでした。
そのころ作っていたアプリが完成間近となっており、「またやることがなくなるどうしよう」と怯えながらおっかなびっくりコーディングをしていたタイミングだったので、なおのこと嬉しかったのです。

配属先として提案されたのは(詳細は当然言えませんが)素人の僕にもなんとなくわかるレベルのなかなかのビッグプロジェクト。
そんなところに絡んでいって大丈夫なんだろうか……と不安も大きかったですが、それよりもそういう現場を割り当ててもらえたことを嬉しく思いました。
「まずはそこで2〜3年しっかり経験を積んで力をつけて是非マネージャーを担う人材に〜」との営業のおっちゃんの言葉に内心ハートは飛び跳ねっぱなし、ようやく実務に入れる!正直退屈になりつつあった自学自習から解放されて実践の中で学んでいける!とワクワクした気持ちでいっぱいでした。

この頃はつゆほども思っていませんでした。
まさかその1ヶ月半後、自分がテキストベースのお勉強に疲れ果てて虚無感でいっぱいになっているなどとは。

プロジェクトへのアサインの話をもらってから数日後、準備が整って僕は早速現場に赴きました。
営業のおっちゃんから「先輩たちは技術畑の人たちだからあんまり愛想はないけど怒ってるわけじゃないから〜」みたいなことを言われて内心ドキドキしていましたが、実際しゃべってみるとなんのことはない、全然愛想が悪いなんてこともなく、何だこれなら大丈夫そうだなと胸をなでおろしたのを覚えています。

ただその頃、当該プロジェクトは迫り来る納期に向けて多忙のピークを迎えており、先輩たちは「なかなかお構いもできずごめんね……」と言いながらめちゃくちゃ忙しそうにしておりました。
なんかこんなタイミングで何もできないペーペーがぬっと現れたりしてちょっと申し訳ないな……と若干肩身の狭さを感じましたが、「今のところちょっとお願いできることもないから〜」と先輩がはっきり口に出して言ってくださったため、ああ別にしのびなさを感じて自分を責める必要はないんだなと割り切って、引き継ぎ内容の確認や(別件で頼まれていた)簡単な書類仕事をこなしつつ、開発中のシステムやLinuxの基礎について勉強して過ごしました。

最初はそれでよかったのです。
いずれ忙しさが落着すれば何かしらのタスクを振られることもあるだろうし、そうなったときに備えて今のうちにしっかり勉強しておけばいい。そのための時間を与えられているのはむしろありがたい、とさえ思っていました。

しかしそれが、です。
1週間、2週間……と過ぎていくうちに、どんどん当初のやる気も錆びついて、完全にほったらかしを食らった状態に対して孤独感不安感が募ってきたのです。

先輩たちの多忙さは落ち着くどころか日を追うごとに増していき、残件や障害問い合わせの積み残しは一向に減る気配を見せないようでした。
次第に僕にもわかってきたことには、そのプロジェクトはきっちり大炎上していたのです。
そりゃ何もできない新人なんかに構っていられないわけだとよくよくわかりました。

先輩もそんな状態に対して負い目を持っておられたようで、「当分構ってあげられないと思うから、是非とも資格試験の勉強とかをどんどんやって時間を有意義に使ってほしい」とはっきり明言してくれました。
そして、「納期を過ぎても当分はゆとりがないからこの状況が続くかもしれない」とも。
燃え盛るプロジェクトが鎮火しない限り、僕のほったらかしが緩和されることもないことがはっきりしてしまったわけでした。
実務経験を通じた成長!なんて期待はこの時点でひとたび打ち砕かれました。

しゃーないよね、先輩だって好きで炎上に巻き込まれてるわけじゃないもんね、と言い聞かせながらも、誰にぶつけていいかわからないもやもやのようなものが心の底に溜まっていくのを感じずにはいられませんでした。

それからさらに数週間。
鎮火するどころか勢いを増すプロジェクトの炎上っぷり、苛立ちと疲労を隠せなくなる先輩たち、相変わらず続く放置プレイ、孤独と無力感とモチベーションの低下にむしばまれる僕、という構図が変わらないまま時間は過ぎていき、僕はいよいよしんどさをごまかせなくなってきました。

アウトプットのともなわない「お勉強」を頑張りつづけるにも限度があります。
かといって「仕事をくれ」なんて口が裂けても言えません。先輩たちのえげつない忙しさは一目瞭然、足手まといが一人加わったところで負担にしかならないとは目に見えています。
ゴールの見えない袋小路で、孤独と先行きの不安を感じながら「お勉強」を続けるのはあまりにつらい。
なんとかモチベーションを、と自分に言い聞かせつづけてきましたが、一昨日ついに糸が切れたように気持ちが落ち込んでいき……。
先週金曜日の午後、僕はついに憂鬱のあまり何も手につかなくなってしまいました。ちゃんちゃん。

以上が僕の半年間のハイライトです。
かわいいもんでしょう。僕もそう思います。
しかしつらいものはつらいので開き直ってこの記事を書きました。言葉にするのは大事。

これからどうしたらいいですか

ここまで書いてみて「我ながら甘いなぁ」「まだ恵まれた方なんだろうな」なんて思ったりもするのですが、それでもしんどさは否定できません。そして否定できないものは認めるほかありません。

なんとか前向きにやっていきたい、そのためにできることはやっていきたい……と思っているのですが、自分だけであれこれ考えていてもネガティブな方向に引っ張られてしまいがちでして。
どなたかに頑張るためのヒントをいただけると大変ありがたい……そんな藁にも蜘蛛の糸にもすがる気持ちで、この記事を書いた次第です。

とりあえず、僕自身が当面の方針と考えていることは二つあります。

一つは、資格試験については受験日を明確に決めてしまうこと。
目標を決めてやらないことには、かろうじて残っている勉強のモチベーションさえも保ちつづけられなくなることが予感されたので、思い切って受験日を定めることで自分にプレッシャーをかけることにしました。
受験料だって安くない以上、きちんと一発合格を狙いたい。
いつでも受けられる類の試験ではありますが、モチベーションの維持・向上のため、多少ながら負荷をかけて臨むことにしました。

もう一つは、先輩とランチの時間にコミュニケーションをとること。
これまでずっと、食費の節約と食生活のコントロールを目的として、基本的に昼食は持参の弁当で済ませていたのですが、これからは週に1〜2回、ランチのお供をさせてもらおうと今は考えています(タイミングが合う人同士でランチを一緒に食べる文化は元々ありました)。
プロジェクトの忙しさなんかについて具体的な話を聞ければ「ほったらかしにされている」という被害者意識も薄まる気がしますし、コミュニケーションさえ取れていれば孤独感やむやみな不安感からは解放されるんじゃないかと思っています。
正直もっと前からやるべきだったと後悔するところ大なのですが、今からでも全然遅いことはないと信じてやっていきます。

もちろんこれだけですべてがうまくいくとは思っていませんし、正直まだまだ心細いのが本音です。
そのため、僕がこれからやっていくといいであろうこと、持っておくといい心構えなどについて、是非とも心優しい皆さんからのアドバイスをいただきたい……というのが今日の記事の大テーマなのです。

厚かましいことこの上ないのは承知なのですが、本noteのコメント欄からでもどこでも、僕の向後についてご助言をいただけると大変ありがたいです。
長い長いご相談で恐縮ですが、お言葉をいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

最後に、オチも何もないこの記事をここまで読んでくださり本当にありがとうございました!
それでは、どうぞよろしくお願いします!という今までにない締め括り方をさせていただいたところで、今回は失礼させていただきます。

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