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徹底解説!!うつ病や生きづらさ、HSPの原因は脳に〇〇がないから

こんにちは!🙂脳と心体 革命大学です🏫
今回は「生きづらさ」について脳科学的に解説します。よろしくお願いします。
休んでも治らないうつや、HSPの原因にも同じく当てはまります。ぜひ最後までご覧下さい。
最初に結論からいいますと、

生きづらさとは、脳に、ポジティブ、リラックスの脳神経回路がインストールされていないから
となります。
ではさっそく解説に参りましょう💡🙂

1.生きづらさの正体

生きづらさの正体とは、交感神経が働きすぎて、脳波がβ波で、ノルアドレナリンやアドレナリンが優位に出ていることだと私は考えます。

自律神経には
・交感神経
・副交感神経
にわかれており、
・交感神経は活動するときに使う神経(筋収縮)
・副交感神経はリラックスするときに働く神経
となります。

交感神経が働きすぎてしまうと、
・すぐ疲れてしまう
・不安や怒りの感情が出やすい(ノルアドレナリンやアドレナリンなどの脳内神経伝達物質によるもの)
・他人に気を遣いすぎる
・他の人の目が気になる
・首や肩のこりがひどくなる
・周りの変化、刺激に敏感になる
などの弊害が起こってしまいます。

身体がガチガチの人は当てはまってます


そしてこのとき、脳波的には、副交感神経が働いているときはα波がよく出やすいのですが、交感神経のときはβ波が優位に出ます。

↓もっと基本的な脳のしくみについて詳しく知りたい方へ




2.生きづらさ、休んでも治らないうつ病、HSPの原因

ではなぜ、このような状態になってしまうのか?
それは脳の脳神経回路が原因です。
そしてその原因は3つに分かれます。

①生まれた環境において、リラックスしている状態を獲得できなかった


②過度なストレスによって、脳神経回路が変わり、外界=危険であると脳が認識するようになってしまった

③行動量が少ないために、脳神経回路が増えていない

順番に解説します。

①生まれた環境において、リラックスしている状態を獲得できなかった

結論から先に述べると、
リラックス状態のプログラム(脳神経回路)が、脳にインストール(構築)されていない


ことが原因と考えられます

通常は赤ちゃんは生まれてから、親の保護を受けて育ちます。
そして当たり前ですが、赤ちゃんは大人と同じくDNAを持って生まれますが、このDNAには将来自分の子孫を残すための行動をとるように、プログラムされています。

詳しく言うと、マズローの5段階欲求という概念があり、一番下から
・生理的欲求(睡眠、性欲、食欲)
・安全安心の欲求(安全な住みか、保護者の獲得)
がありますが、

まず赤ちゃんは子孫を残すために立派な大人に成長する必要があります。そのためには、生命を守るための安全な場所に住み、たくさんの栄養を摂って成長する必要があります。
つまり、上で挙げた欲求を満たすように行動しようします。

しかし、赤ちゃんには現時点でそれを自力で行う能力はありません。そこで親という存在に頼ることでその欲求を満たそうとします。
例えば
・お腹が空く(生理)
・オムツが濡れて気持ち悪い(安心安全)
・周りに誰もおらず不安を感じる(安心安全)
のようなことが起こると、大きな声で泣いたりして、親などの周囲の人に頼ろうとします。
ちなみにこのとき、
・不安、恐怖により、交感神経が働いている
・脳波は交感神経によって。β波になっている
といえます。(A)

そしてこの後、これらのような問題、欲求が解消されれば、赤ちゃんの脳はひとまず安心できたということで、泣くのをやめ、安らかな表情を浮かべます。

不安、恐怖→安心


そしてこのとき
・安心、リラックスによって副交感神経が働いている
・副交感神経によって脳波はα波になっている
といえます。 
そして、この状態を繰り返すこと、維持することで脳の中では、リラックスした状態が情報として記憶されている脳神経回路が増えていきます。

シナプスの増加

つまり、コンピューターに例えるなら、周りの環境から保護によって、
脳にリラックス状態の情報が入ったプログラムが、インストールされたということです。

あなたの脳には入っていますか?

ちなみに赤ちゃんが泣いているときに、お母さんが抱きかかえて、あやすと泣き止みますが、このとき赤ちゃんは主に皮膚感覚から、お母さんのぬくもりを感じ取ることで、リラックス状態に入るそうです。


しかし、上で挙げた問題に対して、親が何も対処しなかったらどうなるかというと、(A)の状態が続いて、ずっと赤ちゃんは生命の存続危機により、感情が不安定なままです。

そしてこの状態が更に続くと、外界には私を守ってくれるものがいない、外界は危険であるという情報が記憶された脳神経回路が増え続けていくことになります。

シンプルにいえば、いつもおどおど、ビクビクしている性格が形成されます。人見知りなどもこれで説明可能だと思います。

人見知り=警戒モード=ノルアドレナリン

そしてこのまま大人になったとしても、リラックスした脳神経回路を獲得できていない場合、
外界=危険であるという認識がかわることなくつづき、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの脳内神経伝達物質が普通の人より多く出てしまうのです。

ちなみにこの話は生まれながらにして適応障害や、パニック障害、学習障害を抱える子供の要因にもなります。

頭の賢さというのは、脳神経回路がどれだけ繋がったか、増えたかで図ることができるのですが、
脳神経回路が新しく繋がるには、条件があります。それは脳がα波であることです。


賢さ≠知識量 
賢さ=シナプスのつながり



つまり脳がリラックスした状態において、外界から五感を通して情報が入ることで、脳に記憶され、新たな脳神経回路が作られるのです。

しかし脳が不安や怒りなどの状態のとき、つまりβ波のときには、五感から情報が脳に伝わったとしても、脳はその情報を記憶することは理論上できません。

生まれつき、感情が不安定で、普通の子と違う子供は、〇〇障害と呼ばれるレッテルを張られがちなのですが、それは環境などによる脳波のせいで脳神経回路がうまく繋がらなかったといえます。

よくよく考えれば確かに脳が興奮状態のときは、血流は脳よりも筋肉の方に行きますし、興奮状態なので、情報を脳にインプットする余裕はないよなとも思います。

②過度なストレスによって、脳神経回路が変わり、外界=危険であると脳が認識するようになってしまった

①では生まれながらにして、リラックスした状態の情報を記憶できなかったパターンです。
ほとんどの方は、親や周囲からの愛情、保護を受けてこれを獲得していきます。

次に解説していきたいのは、①をクリアしていたとしても、生きづらさを抱えてしまうパターンです。
そしてその原因はストレスが主な原因だと考えます。

結論を先に述べると、長期的なストレスによって、ネガティブな情報が脳にインストール(構築)され、そのインストールされた内容(脳神経回路)によって、性格が決まる、生きづらさが発生するというものです。


例えば、職場でいつも上司に怒られるシーンをイメージします。



毎日毎日、怒られることで考えられる、
人間が取る行動、感情としては、
・私はダメなやつだ
・なんで私が怒られないといけないの?(怒りまたは不安)
・もうイヤだ
などが考えられると思います。
過去の記事でも解説していますが、人間の取る行動、習慣は脳に脳神経回路、ネットワークとして記憶され、その内容によってその人の性格や、どの脳内神経伝達物質が優位にでるかを決めます

上にあげた中で一つ取り上げるとして、
・私はダメだ
と毎日、毎日思ってしまうとします。
私=ダメと思っているので、行動的に
・いつも下を向いている
・テンションが低くなる
・声も小さい
・表情がかたい
・人と交流しようとしなくなる
などの行動をとるかと思われます。

そうすると脳の中ではどうなるか?
今挙げた行動を繰り返すことで、そういった行動をとる自分という情報が脳神経回路に強く記憶されます。
すると自分=そういう人間
という認識が脳の中で生まれます。(セルフイメージ)

認識の内容が
自分=弱い という認識の場合、
脳は「この人は弱いから、外からのストレスに対して、攻撃されたときに、より対策をしなければならない」と判断し、
イライラや不安のもととなるノルアドレナリン、アドレナリンを出します。

ちなみにですが、これらが脳から出ると、ネガティブになります。
ネガティブは〜になったらどうしよう…という思考が多いと思いますが、
これは〜になったら、どうしようと先に考えることで、未来に起こるリスク、危険を回避させ、生命を維持させるために、脳が大脳辺縁系という所から出しているのです。

ネガティブ=未来への対策

他にもいつもイライラしているなどの行動も、脳がこの人は(自分)いつもイライラしてるな、大変だということで、さらにノルアドレナリンやアドレナリンを出して、対処しようとします。

(ちなみに私はPTSDもこれが原因だと考えています。)

もともとポジティブな脳神経回路が脳に構築されていたとしても、それを上回るネガティブな脳神経回路がインストールされてしまうと、それに脳は支配されてしまうと考えます。

入社前は普通に元気な人でも、入社後、長時間労働、劣悪な人間関係などにより、ネガティブな脳神経回路が脳にインストールされてしまうということは誰にでも起こり得ることです。
そしてそれがつづくと、自信を失い、自己肯定感も下がり、メンタルに影響を及ぼしていくという流れです。

③行動量が少ないために、脳神経回路が増えていない

結論から言えば、過去からの経験、行動がないために、脳神経回路になにもインストールされないため、自信が作られず、そのため脳の自分への認識が「弱い」となることから、ノルアドレナリンなどが出るという流れです。

例えば、資格も知識もあまりない低学歴の人が高学歴で英語もペラペラ、知識もあり、すごい資格ももつ社員しかいない一流企業に就職したとします。

入社後、周りとのレベルの差に圧倒されることになり、不安な日々を送るハメになると想像できます。日に日に出社するのが嫌になり、自己肯定感は下がる一方。結局退職しまう人もいるでしょう。
このとき、この人を脳から見ると不安を感じているのでノルアドレナリンが脳から出ていることになります。

あと最近で言えばコロナのステイホームにも当てはまると思っていて、ステイホームによって行動することが極端に制限されました。
このとき、脳には何も行動しない自分、家でじっとしている自分という情報が脳神経回路に記憶されていきます。

ステイホーム


そういった状況でも、友達と色々楽しんだり、活動して経験行動を積み重ねていくことの機会をもつ人は当てはまりません。
・楽しいことすれば、自分=楽しんでいる人
・勉強やセミナーなどに参加していれば、
 自分=頑張っている人
という経験記憶が脳にインストールされます。
しかしステイホームを守りながらも、何も特にやることなくぼーと過ごしていくと、行動、経験情報が脳に記憶されてません。
逆に言えば、何もしない自分という情報が脳神経回路に記憶されてしまうので、自分に対して、自信をなくしていき、自己肯定感が下がっていきます。

そうなると他の人と自分を比べて、自分はダメなやつだと思い始めるとさらに自信をなくしていきます。
そうすると、脳が自分自身を弱いと認識し始め、ノルアドレナリンやアドレナリンを優位に出そうとします。

例としてステイホームを出しましたが、引きこもりもこれに当てはまります。
引きこもりは
・人からバカにされる、いじめられる、自信をなくすようなことが起こるなど、外からのストレスを受ける
・ストレスによって、主に不安感がノルアドレナリンなどによって出る
・マズローの5段階欲求から脳は生命維持に努める欲求があります。また同じことがおこると、生命のリスクにつながるので、外界との接触を避けようとする。
・引きこもりになる。
・引きこもると経験、行動が極端に制限されるので、自分=誰とも交流できない、活動しないという脳神経回路が構築される。
・自己肯定感が低下していく
・自分=弱いという脳の認識から、不安やイライラの元となるノルアドレナリン、アドレナリンがよく出るようになる。
・ますます引きこもるようになる。
という悪循環に陥ります。

3.生きづらさの治し方

すでに解説してきたように、行動、経験というのはとても大切になってきます。
では具体的にどうすればいいのか?
まず、HSPやうつ病などに対しては、リラックスしている状態が記憶されている脳神経回路がないか、もしくはネガティブな脳神経回路が強いため、リラックス状態の脳神経回路が比率として少なくなっていることが考えられます。

そこでリラックス効果のある行動を繰り返し行い、リラックス状態の脳神経回路をインストールするもしくは強化する必要があります。

そこでオススメなのが「腹式呼吸」です。

瞑想でも構いませんが、腹式呼吸は横隔膜を使うことで、より自律神経が緩むので瞑想より効果があると思われます。
これを毎日繰り返し行うことで、脳神経回路をかえることができます。
自律神経もこれで整います。
瞑想や腹式呼吸の効果は、科学的に証明されており、疲労回復だけでなく、脳の脳神経回路をかえることも可能にします。

続いて、リラックス状態を獲得したら、行動に移ります。行動とは具体的にはアクティブ、積極性、あとは元気に行えるかどうかが鍵になってきます。
例を挙げると、
・あいさつ、会話の仕方をハキハキと大きくする(モゴモゴ話さない)
・自分の好きな、興味のあることを楽しみながら行う
・友達と楽しく遊ぶ
・いつも笑顔で楽しく過ごす、コミュニケーションする
・自分の夢に向かって実際に行動する

これらを行うことで、その行動、経験は脳に蓄積され、自信となります
自信がつくと、脳の認識は
・自分=強い💪
となるので、ノルアドレナリンやアドレナリンが出ることは減り、代わりにドーパミンが出るようになります。
(このあたりは過去に自信についても記事を書いてます、参考にしてください)

では筋トレはどうなの?と思う方もいるかとおもいますが、筋トレをしてムキムキになったとしても、話し方が暗かったり、行動範囲が狭かったりすれば、脳の自分への認識は「弱い」ままです。
筋トレだけしていても、強くはなりません。

4.腸内環境が原因である可能性

生きづらさが自律神経系、交感神経からくる、ノルアドレナリンやアドレナリンが原因とした場合、腸内環境の悪化によって、ノルアドレナリンなどが作られるということも原因として考えられます。

もともと日本では戦前は和食中心であり、腸内環境によいものをたべていましたが、戦後欧米文化の流入により、食文化は激変しました。
特に注目すべきは肉でしょうか。
もともと肉を食べる習慣は日本にはなかったそうです。腐るという字は、中に肉がはいっていますよね?
気になって調べたところ、実際に肉を食したあと、肉は腸のなかで、腐敗していくそうです。

最近私も肉を断っていますが、日に日に体調がよくなっています。眠気も日中なくなっていっており、疲れもとれ、仕事終わりにジョギングする体力、余力がうまれました。髪質も変わります。
感情もおそらく変化しています。これは大きな変化だと感じており、実際に有名人、アスリートでも肉を断っている方が多くいるそうです。

脳のネットワークによって、または食生活による身体の酸化により、生きづらさが生まれるのではないでしょうか。
ちなみに面白い映画を見つけました。
game changerという食に関する映画で
興味がある方は見られることをおすすめします。

https://www.netflix.com/jp/title/81157840?preventIntent=true


今回は以上です!
脳にいいプログラムをインストールできるか、それが鍵となる話でした。
いかがでしたでしょうか?笑

ではまた次の記事でお会いしましょう。



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