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仮説の日々

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日々生じる仮説を検証したりしなかったりする育児とそのほか諸々の記録。
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2020年4月の記事一覧

家事は遊びになる

家事は遊びになる

かもしれないと思って、台所への侵入を許して、包丁を一緒に使うのはいい感じだなと喜んでいたんだけど、子どもはエスカレートするので、洗剤をアワアワしたいとか、水をジャージャー出したい等の事態になり、ダメといえば大泣き、米の音を聞きつければ「おこめやる〜」、野菜をみれば「しゃきんする〜」、わあ面倒!

やっちまったなという気持ちもありつつ、借りていたゲートは実家に返してしまったし、規制するのも、引き返す

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お米は乾物

お米は乾物

冷蔵庫内の備蓄を増やしてみて、野菜を切っておくのは便利かもと思った。子どもがすっかり包丁で切る行為を気に入ってしまって、わたしが切っていると「しゃきーんする」といって寄ってくるので、急いでる時は少量しゃきんしたらもう冷凍庫のを使うなどできるのがいい。保存袋を洗って乾かすとかは面倒だけど、まあなんとかやれそう。なんとなく腑に落ちない気がして、野菜は漬物にするのかなあとか思ったけど、それはそれとして冷

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買い物から料理まで

買い物から料理まで

これまでわたしは冷蔵庫を空っぽにするのが好きだった。野菜肉魚を1週間分買い物して、つど使い切る(のこるときもある)。冷凍庫はほぼ使わない。数日前まで、入ってたのは保冷剤とふるさと納税で届いた牛肉と豆腐のおまけにもらったおからだけ。あとあったかくなったらアイス。

備蓄もなし。なくなりそうだったら買いに行く、もしくはなくなってから買いに行く。塩がなくなったら醤油で、もしくは味噌で、またその逆で、砂糖

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ダンスdanceだんす

ダンスdanceだんす

金曜日にオンライン飲み会が開かれた。人と話せることは嬉しい。遠くにいる人の近況を聞けるのも嬉しい。でもやっぱり実際会って空間を共有することに比べたら全然ものたりない。

ずっと画面の前に座っていられたらきっともっと楽しいけど、子どもがわちゃわちゃして離席するともう会話に入りにくくなってしまう。一度に一人しか喋れないし。わたしが子どもとわちゃわちゃしてる時に夫がオンラインで繋がっているとモヤモヤした

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ひらいたりとじたり

ひらいたりとじたり

朝ごはんの準備をしていると子どもが近くに寄ってきて、おかあしゃんはやくいっしょたべよ、おかあしゃんおかあしゃんと言われながらまだ準備している時に、夫が建築家のネットラジオをスマホで流していて、その音声をものすごくうるさくかんじた。テレビや音楽が流れているのよりもずっと、夫の音声への没入度が高くて、あれ〜なんでオンラインの方に繋がってこっちがないがしろにされるのと思った。

テレビはすでにそういうも

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鬼のパンツは経年劣化に強い

鬼のパンツは経年劣化に強い

おに〜のぱんつはインパンツ〜つよっイジョーつよっイジョー

インパンツってインバウンドの仲間みたいだなーと思いながらぼおっと聞いていて、ああ良いパンツのことかーと思った。娘はいろいろな歌を歌ってくれる。わたしも知ってる歌なら、それあれでしょ!とだいたいわかる。

それで、「鬼のパンツ」。歌詞をよくよく知ると、5年はいても破れない、10年はいても破れない、みんなではこう、とのこと。

強いって経年劣

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絶滅してもいい

絶滅してもいい

 出産した時、あまりの痛さ、もうただの拷問でしかなったなという痛さに、次産むことがあれば無痛分娩にしたいと思った。ただあんまりにも痛かったのと、無痛といっても痛くなる身体の仕組みが変わるわけじゃなく、麻酔で感じないようにするだけだから、無痛があたりまえになった後で災害とかで医療が享受できない環境になったら誰も子どもが産めなくなってほんとに人は絶滅しちゃうんじゃないかとも思った。それで、じゃあまあ無

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敬語は西を封じる

敬語は西を封じる

わたしの夫の出身地は三重。わたしは神奈川。なのでわたしたちは西と東の夫婦だ。三重は近畿ではあるが関西ではなくて東海、みたいな微妙な立ち位置なので、西のど真ん中ではないが、どちらかというと西マインドではあり、さらに夫は大学4年間を兵庫で過ごしてるのでさらに西が濃くなっている。

夫はツッコミ待ちの言葉、いわゆるボケをいう。それがわたしにはボケに感じられなくてただただイライラさせられる。

たとえば、

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考えたくないことを考える2

考えたくないことを考える2

またニュースで。親が入院したら子どもをどうするか話題になっていた。ヘトヘトになりつつどうにか家でやるんやろと思ってたけど、入院について具体的には考えてなかったから、ニュースありがとうと思った。

誰が罹ってもまずは自宅療養。症状出てすぐの検査はまだできないよね。

娘だったら、胃腸炎のときと同じ消毒対策と隔離をしながら家で看病、ふつうの風邪以上の症状がみえたら医療機関の受診、保健所に相談。このあた

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殿様と東京

殿様と東京

アメリカで外出制限をといて経済活動をさせろ!というデモが起きているのをニュースでみた。集まっている人たちはマスクをしていなかった。強いと思った。

日本人はもともとデモという行為に不慣れだけれど、今は主張したいことがあってもデモはできないし…と思っているはずだ。その有効性が体感できてないこともあるかもしれないが、そういう密度の高い場所をつくること、行くことへの恐れがあると思う。

というかわたしが

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知らない人と海を見ていた

知らない人と海を見ていた

 先週の木曜日夜に非常事態宣言が全国に拡大した。明日から保育園は登園自粛。子どもとの二人体制の日々に備えて、今日は子どもを夫に任せて、自由時間をもらうことにした。
 といってもどこに行けばいいのか。お店や図書館では過ごせない。屋外にずっと座っているにはまだ寒い。それで、車で移動して、外に出たり車に戻ったりすることにした。

 家を出て、車で海を目指した。死ぬ可能性が高くなっている気はしないと前に書

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神様のせいにできないからのAI

神様のせいにできないからのAI

ずっと抑圧生活を続けないといけないのなら、それで経済的に困窮する人が増え、自死する人も増え、親のストレスが増すことで子どもの虐待も増え、逃げ場がなくなり、介護施設での虐待も増え、運動機能が低下することで要介護状態になってしまう人も増え、きっと新しい病気も生まれてそれで苦しむ人も増え、それは医療崩壊を防ぎながらそれぞれに対応策を講じていくことであって、トレードオフと考えるのは間違っているが、でもトレ

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包丁記念日

包丁記念日

 子どもがはじめて包丁を握って野菜を切った。今日はこれをまず書きたい。ままごとではない道具を早くから使わせるのはどうやら良さそうだなと思っていたので、包丁も使ったらいいと思っていた。やりたいときがはじめどきという。それが今日訪れた。
 いつもは夜作った味噌汁を朝も飲んでいるのだが、昨日は夜で味噌汁が終わったので、めずらしく朝から料理した。野菜を切っていると子どもが隣に来て、「しゃきーんする」みたい

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よく見ていこう

よく見ていこう

 テレビでネットとプライバシーに関する番組がやっていて、そこで韓国の感染者の移動経路がわかるアプリと「プライバシー公開も安全のためには仕方ないのかもしれません」的な市民の声が紹介されていた。いや仕方なくないのでは。韓国では罹患した自宅隔離者をGPSで当局が監視するシステムも採用されているらしい。えー!
 普通の心理状態だったら絶対いやだと思うことが、安全と引き換えに差し出されてしまっている。それは

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