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古沢茶太郎
2024年3月30日 05:43
え?うそうそうそ!洗面台の前でネクタイを絞めていた私の後ろを朱里(あかり)が慌ただしく通り過ぎる。私のユニフォーム知らない?どうやら持ち帰ったはずの職場のユニフォームがないらしい。失くしたのは上着が1着。それ以外の服はあるようだ。プライドの高い朱里は職場に打ち明けることを考えて苦虫を噛み潰したような顔をした。無理。ほんとに無理。見つからないと悟った朱里はベッドに潜り込んだ
2024年3月30日 05:09
私は「死んじゃダメ」という主張があまり好きではない。ただし、”死ぬべきだ” という過激な話でもない。好きでない理由は至ってシンプル。仮に死ななかったとしても、その先の人生の幸せを誰も保証してやれないからだ。死にたい人、というのは生きることが”拷問”になってしまっているからこそ死んでしまいたい、と思っていることが多い。つまり、ただ死ぬな、と止めるのはもっと拷問を受けろ、と言っている
2024年3月8日 01:07
ある日、夜勤終わりの私は決意した。「沖縄…沖縄に行こう…」沖縄に行くことを決意した私は一か月後に飛行機の予約を取り2泊3日の沖縄弾丸ツアーを企画した。当時、職場に入って仕事をだいぶ覚えてきたところで資金面でも少し余裕が出てきた頃。私には一定以上のストレスが溜まると、唐突に旅行に行く習性がある。接客業で、なおかつ人手不足であった私の職場は、新人にも容赦のない量の仕事が降ってきてい