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40代メンズナース4年目〜在宅看護編〜

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第1期:有料老人ホームで施設内訪問看護(神経難病やガン末期の方対象)
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思いを遂げる場所

思いを遂げる場所

これまでケア職として関わってきた人たちや現場で、特にケアの受け手となる利用者さんや患者さん本人たちと、その周りの人たちの言葉や思いを、自分なりに受け止めてきた。

私の能力や資質、そしてその時々に所属していたケアを提供する団体のもつ制約によって、叶えられなかったり、叶えることができたりする事があった。

これまでに出会ったケアを生業とする人達の中で、この人がより活躍できたらなと思える要素を持ち合わ

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ホスピス住宅とはなにか?

ホスピス住宅とはなにか?

今、私は巷でホスピス住宅と呼ばれる場所で働いています。
施設型ホスピス、ホスピス住宅、〇〇〇ホスピス、医療強化型施設、いろいろな呼称で呼ばれていますが、要はどういった位置づけのサービスなのかについてざっくり書きつつ、どんなケアが行われているのか、どんな課題があるのか、今後の展望は、みたいなものを書いてみたいと思います。
(詳しい事はご自身で調べていただくか、入居をご検討の場合は各事業所さんに問い合

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管理職をやって気づかされた、人として当たり前のこと。

管理職をやって気づかされた、人として当たり前のこと。



異物としての自己・異物としての他者

ずっと否定していた『看護観』という言葉、概念。

ケアの受け手、その人それぞれに違った人生があり価値観があり、身体に纏っている信念がある。
それをまざまざと感じていながら、「これが私の看護観」ですとハッキリ表明しないまでも、「私の信念」みたいなものを纏って、ケアと称して他者の領域に深く入り込むことに、私はすごく抵抗がある。
 
だから私は意図的に看護観やケ

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在宅緩和ケアを学ぶ

在宅緩和ケアを学ぶ

病院勤務の看護師としての時期にピリオドを打ち、次の職場「ホスピス」入職まであと1か月と少し。

神経難病の看護は3年+αの経験をしてきましたが、がん看護そのものや、在宅での緩和ケアは、実は初めてです。

いや、詳しく書けば、ターミナル期の神経難病の方のケアは、病棟勤務時代に少なからず経験させていただきました。しかし、在宅での緩和ケア、そして、がん看護自体はまたくの初学者なのです。

訪問介護時代に

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