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⭐️【蚊帳】と【マラリア】🦟(追記2/20PM)

※ヘッダー画像は室内でお亡くなりになっていたクマバチですが、何か⁇



正社員として初めて勤務したのは、財閥系メーカー○友○○の本社
甲子園球場の良い場所に名前が書いてあるから、高校野球期間中テレビで目にする機会は多いと思う。



いつだったか、3月期連結決算が11年ぶりの大赤字予想だと新聞の経済面で読んだ。
時を同じくして、アフリカのマラリアについて書かれたものを読んだのだけど、一体どの媒体で見たのだったか。
忘却力の成長には抗えない。



マラリアは蚊が媒介する。
医療や衛生状況が日本ほど整っていないアフリカでは、未だに死の危険と隣り合わせ。



一見なんの関係もなさそうな、○友○○とアフリカのマラリアだけど、良くも悪くも大いにある。
愛社精神が強い訳ではないけれど、良い面しか知らなかったので、ちょっと良い気分を味わっていた。
だからこそ、そうでない面を知って驚いたって訳。
大赤字とは関係ないけどね。
いや、あるのかな?知らんけど……



○友○○は総合○○メーカー。
各地に工場があって、工場では網戸を使っている。
素材に防虫効果のある物質を染み込ませ、徐々に放出させるという代物。
この網戸を蚊帳にして蚊を忌避すれば、マラリアを減らせるんじゃないか。
GOOD IDEA‼︎



当時は結構大きな話題になっていた、CSRだよね。
イメージアップにも繋がったのではないかな?
売名行為でも偽善でも良いのだよ。
儲けの為でも良いのだよ。
やらないで文句ばっかり言ってるよりは、1000000倍良いのだよ。
私が○友○○の社員だったなんて誰も知らないけれど、私の鼻はこのときニコール•キッドマンだった(心の中だけね)。



ところがどっこい、マラリアが蔓延してるらしいじゃないの、何故?
撲滅には程遠いらしいじゃないの、何故?
蚊帳の開発•供給を喜んでいたじゃないの、何故?
蚊帳は入手できるところにあるのに、何故?
どうした○友○○‼︎
どうしたアフリカ‼︎



私には欲がある。
できるなら、得をしたいし楽をしたい。
隣の芝生が青く、隣の花が赤く見えることなんか、多々多々ある。
買った翌日にセール価格に値下がれば、損をしたわけではないのに「得をし損なった」と何だか悔しい。
知らなければ感じなくて済むモヤモヤ。



WHOにも効果を認められ、約100カ国に供給している蚊帳。
当初は集落単位で寄付。
もらった集落は幸運だったね。
さぞかし喜んだだろうね。
でも、もらえなかった集落はどう思う?



蚊帳が身近で売られていても、「隣の集落はただでもらったぞ」「待っていればもらえるかも」「ただで手に入れた人がいるのに、買うなんて損だ」「次はこの集落に配布かも」。
そんな気持ちは想像に難くない。
私だったらきっとそう思う。



蚊帳を持っている人の中にも「折角もらった物、使って傷めたら勿体ない」「どうやら値打ちがあるらしいぞ」と使わない人がいるらしい、知らんけど……
家族の中で大人だけ、子どもだけが使っているケースもあるらしい。
誰かひとりでも感染したら意味がないのに、伝わっていないのか?理解がてきていないのか?



国民を放置してでも海外支援に熱心な、自称先進国で自称民主主義国があるらしい。
グローバル国家を目指すと言いながら、目は大国○メ○カの方しか見ていない、植民地。
私腹を肥やしたり言い訳をするのに忙しく、被災地域復興より揉み消しや○○万博開催の方が大事な、そんな国。
避難者を追い出すような旅行支援をするんだって?何じゃそりゃ、怒‼︎



先日から「『あなたの為を思って』という罠」というタイトルで書いている。
本当の支援って、お金や物を渡して完結するものじゃないと思う。
渡すなら、永続的に続けなきゃ意味がないでしょう。
でも本当に「あなたの為を思う」ならお金や物よりも、自立できる教育や仕組みの方が必要だよね。



過去にも今でも、現地の人に交じって汗を流す人がいる。
その人達は決して「あなたの為を思って」なんて口に出すことはないんじゃないかと思う。
私達ができるのは、そんな人達のことを拡散したり後方から応援したりして、「後継者になりたい」人を増やしていくことではないのかな、知らんけど……



※当稿を下書きしたのは2/12(月)。
公開しないまま放置。
2/18(日)朝日新聞グローブ第297号のテーマが「マラリア根絶への道」だった、まぁタイムリー。
紙面にはワクチン、蚊よけクリーム、治療薬の他にも「クレオパトラや平清盛も感染した」等と、何とも興味深かった。

2022年マラリア感染者数2億4900万人
2022年マラリア死者数60万8000人
マラリアの死者の8割が5歳未満
特に状況が悪化しているのはパキスタン•エチオピア•ナイジェリア•ウガンダ•パプアニューギニアの5カ国

WHOデータより




※朝日新聞グローブ第297号より、抜粋•要約して以下に追記(2/20PM)。

2023/10WHOが推奨したワクチンは、感染を75%減らせる。ただ年間2億人以上が感染する現状に、需要が供給を大きく上回る。

荒ちひろ•中川竜児記者

ケニア
「蚊が飛んでいれば音でわかる。昨晩は音がしなかったから使わなかった」と、蚊帳があっても使わない日がある。
採光•換気の為に土壁と屋根の間に数十cmの隙間があり、そこから蚊が入る。

荒ちひろ記者

ケニアの公立病院では5歳以下の治療費は無料だが、交通費がなかったり治療以外にお金がかかるのではとの不安から病院に行けない人が少なくない。

荒ちひろ記者

マラリア対策に特効薬は存在しない。ワクチンが登場しても、蚊帳をはじめとする予防策や人々の行動変化など包括的な戦略が必要だ。

金子明大阪公立大特任教授

パプアニューギニア
住民の大半が自給自足的な農業や漁業で生計を立てており、現金収入は道路脇の市場での作物販売などに限られる。

中川竜児記者

2021年から1年半で185万張りの蚊帳を届けた。
大小600の島があり多くの部族で約800の言語が話されている。道路網は国土の半分しかカバーしていない。島に渡る船や飛行機はコストがかさむ。
ようやく目的地に着いても、蚊が活発に動く時間帯•適切な蚊帳のつり方を身振り手振りで伝えなければならない。
予防策•治療法が充実しても、届かなければ効果は期待できない。

マラリアと闘うロータリアンのスタッフ、レベッカ•ガボン氏

マラリアにかかっても、薬は数日飲むだけでいいのに、貧しく、世界的な関心が低いため支援が届いていない。

国立国際医療研究センター研究所、狩野繁之マラリア研究部長

ワクチン開発は今後も進むだろうが、どこから資金を得るのか?裕福な国も必要としたコロナワクチンとは違い、最も社会的に脆弱な地域の最も貧しい患者に届ける必要がある。

国立国際医療研究センター研究所、狩野繁之マラリア研究部長

先ずは予防。蚊は夜間に家の中に入って刺す傾向がわかっているので、蚊帳に入って寝れば安全。
住友化学は、殺虫剤に抵抗性を持つハマダラカにも効果を発揮する防虫蚊帳や屋内散布用殺虫スプレーを開発している。

国立国際医療研究センター研究所、狩野繁之マラリア研究部長

誰ひとり取り残さないことが重要。子ども•妊婦•辺境に住む人•留置場にいる人にも医療を届けること。

国立国際医療研究センター研究所、狩野繁之マラリア研究部長





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