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最強を目指すチームは、どんなチームビルディングをしているのか?

みなさんが仮にキャプテン、リーダー、マネジメント、指導者だったとして、「強いチームを作ってください」と言われたら、どんなことをしますか?

実際に強いチーム、優勝するチームはどんな「チームづくり」をしていると思いますか??

 難問ですよね!実際に今まさにチームづくりをどのように行えばいいのか、問題に直面している方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。そんな方にぜひぜひ知っていただきたい、最強を目指すチームが行う「チームビルディングの根幹」について今日はまとめてみました!

『最強をめざすチームビルディング』

 今日の投稿は「チームづくり」について真正面から答え、チームづくりにおいて、チームは何を考え、どう行動すればいいのかがわかる書籍、ジェフ・ジャンセンの著書「最強をめざすチームビルディング」から、私が特に重要だと思うポイントをピックアップしてご紹介させていただきます。

 この本では、特にスポーツにおけるチームづくりについて、チャンピオンとなったチーム、目標を達成したチームにどのような共通点があり、どのような取り組みを行っているのかを詳しく説明されているんです!!

 ジャンセン氏は、世界中の250以上のプロチーム、大学チーム、高校チームのチームビルディング、リーダーシップ開発、メンタル、コーチングのサポートを行う機関「ジャンセンスポーツリーダーシップセンター」のトップを務めているチームづくりのプロ。様々な競技の数多くのチャンピオンチームのサポートをされた実績を持っています。

私のチームづくりへの想い

 私自身の現役中の経験では、大学の部活でキャプテンを務めたことがありますが、全然だめだめキャプテンで(以前の投稿『私が大失敗キャプテンだった理由』を見てもらうとダメっぷりがわかると思います!)、チームづくりは全くと言っていいほどうまくいかず、、、結果も出なかったのでキャプテンとして悲しく悔しい思いで大学生活を終えています(泣)

 そんな経験は後輩には絶対にしてほしくない!という思いで、指導者として大学・高校チームに関わらせていただきました。でも、指導者としての日々を振り返れば、目標を達成するため日々チームに起こる目の前のことに精一杯になることが多く、毎日ベストを尽くしている感じはするんですが、目標を達成できる強いチームにするためには何をしたらいいのか、全体を設計することはできておらず、もがきながら進んでいる感じでした。

 もちろん指導者、リーダーによってチームづくりは、さまざまな方法があると思います。だからこそ、先人の知恵や経験、研究の理論を知った上で、自分なりにチームづくりに取組むことが必要だったと思いますし、そうすることで成功や失敗の質が上がったのではないかと思います。

 なので、この「チームづくり」というテーマが気になる方には、この本にふれることで、ジェンセン氏の経験、過去のたくさんの研究の知見、数々の実績を残した名コーチの言葉を知ることができるので、何かプラスのきっかけになると私は確信しています!

 この本を読んで私が選手・コーチだったときのことを思い出すと、、、口ではチーム大事!チームまとまろう!といっていましたが、「チームづくりの大切さ」を真の意味で理解していなかったと猛省です、、、反省しながらまとめてみます(笑)

チームづくり=チームビルディング って?

「チームづくりってなんですか?」
これにさっと答えられる人はすごいと思います。私はジェンセン氏の定義する「チームづくり」を知って、まずぐさっと刺さりました。

チームづくり=チームビルディング とは
・目的を達成するために、メンバーが共通認識を持ち、お互いの理解を深め、一つになって能力を高めていく活動
個の集まりをチームに変えていくプロセス
・目標に即した計画を立て、必勝パターンを築き上げ、目標達成まで統率していくこと


ああ刺さる。これを頭に置いたうえで、活動しないと!目的見失いますもんね。

そして、「勝利=スキル+チームワーク」だということをチーム全員が理解する必要があることも強く主張しています。また団体競技でも個人競技でも、チームづくりは不可欠だと断言しています。それは、どのような競技であれ、チームの一員になれば、多くの時間を過ごすことになるため、互いに影響を与え合うからだと言っています。

さらに、コロラド大サッカーチームの名コーチバーネット氏の言葉も沁みました。

「たとえ才能(スキル)がどんなレベルであろうと、チームワークが勝敗を左右する要因であることに変わりはない。」


チャンピオンチームに共通する7つの特徴 

 ではでは、核心のお話を進めていきます。
 強いチームになるためには、フィジカル・スキル面は不可欠な要素ですが、それに加えてチームワークの面で共通の特徴を持っているそうです。それが「7C」です。これはあらゆる競技チームに共通し、成果を出すために重要な鍵となります。この特徴を持っていないとどれだけ優秀な選手がいても、チームの最大限の力は発揮できないと断言されているんです(汗)
さっそく、大事なところを簡単にまとめてご紹介します。

①共通目標(Common Goal)
 ・目指す目標がチームに徹底されている
 ・各個人が、チームで決めた目標やその方向性について理解している
②コミットメント(Commitment)
 ・共通目標に対して、全員が本気で目標を達成すると決意できている
 ・メンバーが目標を達成に向けて、「当事者意識」を持ち、
  「責任を持って行動する意識」が徹底されている
③足りない部分を補う特別な役割を担うメンバーがいる(Complementary Roles)
・みんながやりたがらない、きつくて、あまり目立たない、損な役割を、自ら進んで引き受け、毅然と果たそうとする選手がいる。実はその存在が勝利に大きな貢献をする。
・そういった特別な役割のメンバーを含め、個々が自分の役割を全うしようとすることでシナジー効果が発揮される
・役割の内容を明確にすることも重要だが、それ以上に役割を受入れてくれた選手に感謝の意を表明する。役割に対して互いに感謝し合っている。
④明瞭なコミュニケーション(Clear Communication)
・「コーチと選手」、「選手同士」、「試合中」、「プライベート」の4種類のコミュニケーションがしっかりできている。
・効果的なコミュニケーションができている。それは「相手の考えや意見にしっかり耳を傾けること」「自分の意見を相手に伝えること」「それらをまとめて行動に移すこと」の3つで成り立つ。
・効果的なコミュニケーションができると、問題の解決、誤解の回避、フラストレーションの低減、モチベーションの向上が見込める。
⑤前向きな対立(Constructive Conflict)
・チャンピオンになるチームは、対立は起こるものとしてわきまえている。その上で対立を利用してさらに競技力を高め、団結や結束に繋がるように収束する。
・成果を出すチームの共通点は、個人をリスペクトし互いを認め合う寛大さが基礎になっている。
・チームがどこまでを許容するかは「その選手の意思や行動がチームの目標達成の遂行に支障をきたしていないか?」という基準で判断すればいい。
⑥選手の結束(Cohesion)
・選手同士が互いの違いを認め合い、リスペクトする。たくさんコミュニケーションをとることで育まれる。
・一緒に多くの時間を過ごし喜怒哀楽を分け合い、逆境を共に乗り越えることで絆を作っている。
⑦信頼されるコーチング(Credible Coaching)
・選手が絶対の信頼を寄せるコーチが必要。
・コーチの仕事の大部分は「選手に指示を与えること」ではなく、「選手が目標に打ち込めるような周到な準備をすること」に時間を割くこと。
・選手を見守る環境をつくる方法として、①定期的なスタッフミーティング、②キャプテンと腹を割って話せる関係性をつくる、③定期的なチーム全体ミーティングを開催する ことをおこなっている。
・選手と信頼関係を構築するためのポイントとしては「選手ではなく人として気遣うこと」「選手が主役であるという態度」「主力選手や問題選手への毅然とした態度」「選手の役割に対する説明の徹底」「一貫性を持つこと」などがあげられる。


まとめ

みなさん、7Cの概要をきいて、どの項目が刺さりましたか??どれも、ごもっとも!ってかんじると思いますが、、、
「でも、どうやってそれを実現すればいいの?」
ってところが知りたいですよね!!

 この本の凄さは、その方法が全部まとめてあるところなんです!!この記事では詳細を書ききれないので、やっぱり本気でチームをつくる人は本を手にしてほしいです。

 私は、7Cの中だと、「②コミットメント(Commitment)」「③足りない部分を補う特別な役割を担うメンバーがいる(Complementary Roles)」のふたつが、大きな気づきでした。大切だと感じてはいたけど、具現化できていなかった。曖昧にしてしまっていたし、それを醸成するための方法を見つけることができていなかったなと、、、

 なので、めちゃくちゃ参考になったので、次回の投稿では、
「じゃあチームメンバーのコミットメントを高めるために、リーダー・コーチ・指導者・マネジメント層は何したらいいんだ!?」
ってところにフォーカスしてお伝えしようと思います!お楽しみに~★


<参考・引用>
ジェフ・ジャンセン(2017)最強をめざすチームビルディング