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袖擦り合うも。【 他生の縁を生きると、人生の扉が開く 】
その頃私は、プライベートで問題を抱え、始終苦しんでいた。
そうしているうちに、ある映像がしきりに脳裡に浮かんでくるようになった。
それは白装束を身に纏った大勢の女性。
子供も混じっているようだ。
さらには刀を帯びた男たち、人垣をなす見物人、場所は河原だろうか。
(こんなにも…こんなにも尽くしたのに)
そんな声なき声も聞こえる。
「これ何の場面かな?石田三成の最期?」
私は日本史に疎い。そこでプ
『 Someday 』を聴くたびに。
人は、子供の頃まわりにいた誰かを無意識に見習って、他者との関わり方を決めているのではないか。
そう感じることがよくあります。
私の場合、実家のすぐ側に住んでいた祖母がお手本だったと思います。
祖母とは波長が合うというか、なんというか。
身内に『万年女学生』と呼ばれていた大正生まれの祖母が、私は大好きでした。
中学生の時のことです。
当時私は、コンサートというものに行ってみたくて仕方がありま
岡本太郎のどこらへんが凄いの?
アートの専門家である従兄弟と電話すると、いつも長電話になる。
今日は「高さ60センチ超の目が光る太陽の塔のフィギュア1万8千円也を買おうかどうか、珈琲一杯飲んで悩んでいるうちに完売してしまった」という話から、岡本太郎のどこらへんが凄いのか、という話になった。
2時間近くの長電話をごく簡潔に要約すると、「描きたいんだ!作りたいんだ!という衝動のみでやってるところがスゴい」という結論になった。多分岡
だから歌う、人もそして鳥たちも。
ヒリョ、ヒリョ、リルリルリリー
開け放った窓から鳥の鳴き声が聴こえてくる。時間は午前5時、この声を聞くのは決まって日の出直前だ。
また鳴いてる…
夢うつつでそう考えた。
日中は軽く35度を超え、日が暮れて真夜中を過ぎ、明け方近くになってもせいぜい5~6度しか気温が下がらない。冷房をつけても扇風機を回しても、すぐにじっとりと汗がにじんでくる。
そんな寝苦しい夜が続いた今年の夏だったが、お盆を十日
人に呼ばれたのか、それとも物に呼ばれたのか。
ある方から、
「もう蔵の中味を処分しようと思って」
と、アンティークの食器をいくつか頂いた。
その方のお祖父様は阪神間でも有名なコレクターだったそうで、広いお座敷いっぱいに並べられた美術品や工芸品の数々には目を見張るものがあった。
中でも圧巻だったのは、今では極めて入手困難な鼈甲や象牙、珊瑚を贅沢に使った簪櫛笄(かんざし.くし.こうがい)のコレクションだ。お祖母様が若い頃はまだ日本髪を結っておら
風呂掃除と阪神のアレの関係
風呂掃除が好きな人はそうそういまい。もちろん自分も好きではない。しゃがみ込んでの作業はしんどいし、相当腰にくる。
なので、できるだけ風呂掃除の回数を減らせるように、普段から工夫している。
と言っても、浴槽と床をブラシで軽く擦って冷水をかけ、寝る前に一時間ほどカワック(温風乾燥)をするだけだが、これでカビの発生をかなり抑えられるのだ。
ガス代がもったいないとも思うのだけれど、毎日のカワックにかかるガ
スキマ ノ ニギワヒ。
久し振りに街に出る。
本屋に寄って新刊のエッセイを手に取りページをめくると、そこにはトランプ氏がアメリカ大統領に選出された憂慮が描かれていた。
思わず「嗚呼…コロナ前」と呟く。
まるでADの時代からBCの時代を振り返るみたいだ。
この壁は、予想以上に厚い。
駅に戻る途中、いつもは通らない裏路地に入ってみた。
肩幅ほどの空の下、人々は楽しげに往来し、それでなくても狭い道にパテーションがわりの植
いつも心に三角を!!(たとえ壁に穴があいてもね……)
つい先日のことです。
夕方リビングに一人でいると、背後で小さくピリピリピリピリ…… パサッ…という音がしました。
何だろう と思って振り返ると、壁に貼ってあった絵が床に落ちています。
息子が美術の宿題で描いた絵です。
( あぁ、これが剥がれて落ちた音だったんだ )
と床から拾い上げ、再び壁に貼ろうとすると……何と!壁に直径10センチはあろうかという大穴が。
あぁ〜 忘れてた、これを隠すために貼っ
脳の作業台がちっちゃい私
先のことを考えるのが苦手です。
半年先の展望すらあやふやで、その時になってみないと分からない、と本気で思っています。
逆に目の前のことにはとことん集中し、いわゆる過集中という状態にすぐなってしまいます。
こうなると時間の感覚はなくなり、お腹も空かなければ眠くもなりません。
ちゃんとご飯を食べる、ちゃんと寝る。
これは、私と家族とのお約束です。
自分でも、視野が狭いとか思慮が足りないとは思ってい