見出し画像

13 クリエイターを支えるとは?

イラストレーター・ミュージシャン・作家など多くのエンタメ制作者達を支えているものの正体は何でしょうか??
今日はクリエイターを支えているものというテーマで記事を書いていきたいと思います。個人的な主観ですのでそのあたりはご了承ください。


クリエイターがもたらす影響と支え方

クリエイターとは何でしょうか?
ちょっとwikiなどで調べると

創作家、制作者
造物主、創造者。キリスト教などの神 (the Creator)
創設者、創始者、創立者

こんな感じの意味でした。
とりわけて、エンターテイメント系の制作者を示しているので、今回はそのあたりの人たちを指してクリエイターと呼ぶことにしています。

余談になりますが、日本以外の外国ではクリエイターの意味合いが制作者以外の創造者の意味が強く
  日本のクリエイター = 海外のアーティスト
とほぼ同等の意味合いで使われています。
映画などのスタッフロールでモデリングアーティストなどと使われているのでそういう視点で見てみると色々な発見があって面白いと思います。
日本のアーティストのイメージで言うと
霞を食べて好きなことをし続けているというイメージが強く。
(作ったものが当たれば大儲け的な・・・)
海外の職業としてのアーティストとかなり印象が違いますね。

この辺りは学校などでも1年生の早いうちにもう少し丁寧に説明をしています。言葉の定義や理解がもたらすコミュニケーションロスは計り知れないので、出来るだけ早いうちに共通認識で話が出来る方が良いと思います。

そんなエンタメ系クリエイターが世の中にもたらす影響は何でしょうか?

生きるためには食べ物・住むところと最低限のお金が必要だ。
どちらかといえばクリエイター(海外でのアーティスト)は不要かもしれない。そういう考えの人も多くいるかもしれない。

少し考えを広げて芸術(実にアーティストと相性の良い言葉)について考えてみてほしい。
美術館は何のためにあるのか?
美術品や音楽は本当に不要だろうか?
浮世絵は美術品とされているが、当時の浮世絵は一般大衆向けのもので、今でいえばイラストレーターが描いた絵をビックリマンチョコとして販売している感じだ。
不要かもしれないが、ゲームや映画だって数10年もしくは数100年たてばそういう扱いを受ける可能性がある。
そういった、大衆娯楽の一部が芸術とされていくパターンを考えると、芸術そのものに時代を映し出す機能の一端がある事が分かってくる。
もう少し考えていくと、風刺と呼ばれる行為があり、この風刺はとてもクリエイティブな活動だと思っている。
反社会的な意思をユーモアとして分かりやすい形(逆に分かりにくく隠す形)に置き換えて発信をする、高度なコミュニケーション手段としての役割がある。
ポップミュージックにも同じ役割がある事を考えていくと、芸術やクリエイターが世の中に与える影響が軽視できない事がお分かりいただけると思う。

高度に発達した現代社会において、食べる・住む以外にとても重要なのが、社会との繋がりだ。
SNSの他に、情報コミュニケーションの破壊力は大きく、昨今のコロナウイルスでは、田舎のコロナ感染者が一晩で街中に噂が広がり、社会的な拒絶を受けて引っ越しをしたという話を聞いたばかりである。
その世の中の繋がり方も複雑になってきていて、今まで学校では大人しかったが、オンライン授業になったとたんに活動的になる子もいて、それぞれの居場所や関わり方はかなり多様になってきている。
社会がそれを受け入れていくかはこれからの課題であるが、少なくとも自分の居場所に応じた、適切なコミュニケーションをとる為に芸術のスキルがとても重要になってきているのは確かで、その基礎が形を変え生きる為に様々な場所で活用されている。
そういう背景を考えていくと、美術館や映画館などで芸術に触れる機会を提供する装置はとても意義のあるものだと思う。そもそも映画館が世の中になかったら、youtubeは今も一部のコアなファンだけのものだったかもしれないし。デパートやショッピングモールやスーパーが無かったらamazonはこれほど普及しなかったかもしれない。

まだまだ物質としての芸術の価値は続いていくと思うので、それらの装置やその作品を作るアーティストやクリエイターはこれからの時代ますます必要になっていくと思う。

コロナ対応でドイツ政府の記事があったので、リンクを張っておきます。
アーティストをクリエイターと読むと日本的になると思います。

とても現実的な事を言うと
クリエイターを支えるという事は

ファンになる

ではないと思います。
とても大事ではあるのですが
現実的にクリエイターを支える定義を考えると

生きる為の材料を提供する

どういうことかというと
ファンが沢山いてもクリエイターは死んでしまうのです。
クリエイターは神ではなく人間です(笑)
霞を食べて生きている仙人でもありません。
現実的に

生活するお金・支えてくれるコミュニティ

これらの提供が必要になります。
勿論、無償ではありません。
クリエイターが作った作品が好きであれば、コミュニティとして支えてあげてください。
クリエイターの作品が気に入ったのであれば、購入して生活費を提供してあげてください。特に最低限の生活費が必要なのは資本主義経済において避けられません。(生きていくための最低限の勉強はしましょう・・・)
世の中にはこれらの行動を軽視する人たちがとても多くいます。

もう一度まとめて書くと

『 クリエイターも人間ですから生活出来る様にみんなで支援しましょう 』

好きな音楽を聴いて、やる気が出た!失恋のショックから回復した!
好きな漫画や映画をみて、勇気が湧いた!
好きな絵師さんの新作をみて、一日幸せでした!
こういった声を届けたり、直接的なお金として提要する事がクリエイターを救う手段となります。
特にコロナウイルスの影響が続く今はこれらの支援がクリエイターにとってはとても大きな助けになります。
(購入などの応援でその周辺の人たちにも影響があり経済が回ります)



育てる過程を楽しむ社会をつくる

本題は大体書いてしまいましたので、以下はかなり個人的に考えていることになります。お好きな方は続きを読んでください。

自分や周りや世の中のクリエイターやアーティストと呼ばれる多くの人達は生きる為に創作活動以外に多くの時間を費やしています。
それくらいクリエイターにとって、普通に生きる事は大変です。
本来であれば好きな事以外はほとんどやりたくない人種の人達なのです。
周りにも、世間一般的に考えるとポンコツ呼ばわりされる様な人がいて、生きる為に社会人として擬態をして生活をしています。

多分夕方に起きて、だらだらyoutubeをみて、気が向いたら好きなもの作って飽きたら寝る。
くらいな生活をし続けたい人です。。
(クリエイターに限らず多いかもしれませんw)

こういった人たちが成立しそうな条件は、きっちりとアウトプットがあり、その価値を分かってくれる人(ファンやコミュニティ)がいて、ある程度収益化が出来そうという人たちです。

ただ、多くのクリエイター達はそういう行為に興味がありません。
自分と自分の夢想世界に夢中になりたい人は結構いて、社会が許してくれないから徐々にそういった世界から引きはがされている印象です。

結構勿体ないなぁと感じる人が多くいて、今の現代社会を生きる為に仕事をこなした対価としてお金をもらって疲れて寝て、日々が過ぎている人は多くいます。

個人的には、もっと好きに作ってみんなで応援していく文化が出来るともっと世の中が元気になり日本が活気ついてくると感じます。

余談ですが、家電やスマホ市場が海外に負け、あらゆる面で今まで後進国と侮ってきた国に負け続け、今の日本はとても自虐的でネガティブな人たちが増えています。特にメディアの悪い影響をダイレクトに受けている人が多く、若い世代を見ても日本に希望を持っている人は10年前に比べるととても少なくなってきていると感じます。
そうした中で、漫画・アニメなどの世界はまだまだ世界をリードしている力があり、どんどん差を縮められてはいますが、日本人が日本に生まれてよかったという自己肯定感を高める意味でも、特に力を入れて守って・攻めていかなければいけない分野だと思っています。
世界に誇れるものが少なくなった日本で元気にやっていける人は減り、なまじ世界2から落ちているだけなので下から這い上がれる元気が出るのは、世代交代が大分進んで、完全に日本が後進国化したときになるでしょう。
そういう意味でもクリエイターを育てる事はとても大事だと思っています。
noteの基本的な考え方もとても賛同できます。
他にも有名なpixivさんが作ったファンサイトなど、日本でもこのようなサービスが発達していくと良いなと思っています。
(自分も似たようなサービスを開発中ですが完成が何時になるか・・・)

少し話が変わりますが
育てる過程を楽しむ
この文化を育てる事でどのような変化が生まれるのか考えていきます。

そもそも、自分自身が昔から楽しんでいた事の一つでした。
ワンピースの小田栄一郎さんがまだ読み切り作家時代にジャンプの切り抜きを集めていて、捨てられていなければ実家に保管してあったり(単行本も全館持ってた)、山下しゅんやさんの画風や世界観が好きでかなり初期のときからホームページでチェックしていたり(画集やフィギュア買ってます)、好きなミュージシャンがデビューする前にライブハウス行ったり。

振り返ってみると
その成長過程を楽しむというのが昔からとても好きでした。
完成されたものより、制作工程(メイキングやヒストリー)に興味あり!
多分、シミュレーションが好きで得意なのだと思います。

ただ、どんどん有名になるとそこそこ興味は薄くなりますw
ビジネス的な変化や影響を嫌う嗅覚もあるようです・・・

野球は特に好きではないのですが、甲子園だけは毎年見ます。
これも振り返ると、まだ伸びしろたっぷりの子達を品定めして自分のシミュレーション練習をしているのかもしれません。。。
面白いのは『 斎藤佑樹 vs 田中将大 』の試合とその後の人生が分かりやすいかも。田中将大選手はメジャーでも活躍しています。
少ない情報からこういった変化を予測できるかどうかは、いまの教育やコーチングでもとても重要です。
基本的に入学から1週間程度で、2年分の成長過程の7割くらいは予測が出来る様になってきていて、徐々に軌道調整をしつつ彼らの本当に進みたいゴールへと一緒に進んで行っています。
こうした教育や実績のない若手が好きなのは、変化や成長が嬉しいというのもあります。社会にでて5年ほどすると大々的にピックアップされる教え子も出てくるので、とてもうれしくなります。
先生は学生みんなのファンです。
完成されたものが調整して良くなっていくのもいいのですが、わかりやすくドンとダイナミックに変化する彼らの成長を見守るのはかなり楽しいと思うので、そういった成長過程を楽しんだり、一緒に育てる文化はこれからもっともっと大きくなってほしくて、その結果日本の文化が育って、日本人が自信を持てる様になっていくのが僕の理想です。


若者にやさしい社会

クリエイターに限らず、今の日本は若者向けではなく、高齢者に向けた政治や社会になっているなと感じる人は多いのではないでしょうか?

残念ながら、経済や社会に関しては専門家ではなく個人的な感想程度になってしまうのですが、お金を持っている高齢者が若手にお金を使うシステムが用意されていないのが問題かなと思います。

もう少し掘り下げると
若手の成長を楽しむ文化が無く、楽しみ方を知らない人たちが多いのもかなりの影響があるかなと思っていて、もっと元気な若者を誰でも簡単に応援出来る仕組みづくりはとても重要な課題になっていると感じます。

そういった元気な若者が積極的にチャレンジできる社会が出来ると
日本に活気がでてきて、経済的にも潤っていき少子化問題や地方創生などの問題も自然に解決できる可能性があり、日本人全員が楽しみながら成長できる環境が出来るかなと考えていたりします。

マズローの欲求をご存知の人も多いと思います。

 ① 生理欲求
 ② 安全欲求
 ③ 社会的欲求
 ④ 承認欲求
 ⑤ 自己実現

こういった欲求に関する段階を示したものですが
今の若い子が社会的に⑤を達成する事は結構なハードルです。
小さな実現であれば出来るでしょう。多くが少し遠慮がちな自己実現の設定をしてしまいます。
そもそも、高齢者は若手を育てる意識があるかな?
そう感じるレベルで難しいなと思うのは
彼らを育てる立場の人たちが
承認もせず、自己実現のサポートもせず、社会的に認めもしない。

一向に満たされない状態が改善されません。
負の連鎖が続くだけの状態なので
一向に経済が明るくなる見込みもなく、低迷が続くことになるんじゃないかなと感じてしまいます。

若手に文句を言う大人たちはとても多いですが
そもそも自分が出来ない事を押し付けていないでしょうか?
その押しつけは正しい押し付けかな?
どうせ押し付けるなら
希望をもって
支援という形で自分の夢を彼らに託す形の押しつけはどうでしょうか?
もっと若手を育てる文化が広がれば
社会的にも大きな変化が生まれ
クリエイターや元気なスタートアップが
きっと日本を良い方向に導いていくと思います。

あなたは文句をいって何もしない人ですか?
出来る事から始めていく人ですがか?

日本をよくしたいなと思っているのであれば
若手を応援する事
元気で楽しい日本を作る為に
若手を応援する気持ちを持って言ってほしいと思います。


ここから先は

0字
時期や内容により公開範囲を変える可能性ありますが、基本無料の記事を公開しています。応援してくださる方は購読お願いします。

探求的な思考、実験的なプロジェクト活動、プライベートな内容を含めたマガジンです。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

あなたのお役に立てていたらスキやシェアお願いします( ᵕᴗᵕ )