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シーベース テックチームの現在地と、CTO谷江が目指す姿

今回は、シーベースのCTOである谷江が登場し、シーベースのサービス開発や組織について語ります。
経営戦略と最新テクノロジーや技術をかけあわせ、事業やサービスの成長をドライブしていく要であるサービス企画チームを率いる谷江。シーベースのサービスの強みや特徴、チームの個性、そしてどんなテックチームを目指しているのか、お届けします。


谷江 博昭 プロフィール

株式会社シーベース取締役 兼 人・組織テクノロジー研究所所長
東京大学卒業後、大手SIerに入社し、ITエンジニア・PM・コンサル・事業企画に従事。2016年にMIT Sloan School of Managementに入学し、経営学の他、応用統計学や行動経済学などAnalyticsを中心に学び、MBAとともにBusiness Analytics Certificateを取得。MIT卒業後、株式会社リクルートのAI研究所に参画し、研究戦略の立案から研究開発、事業への応用など様々な業務を担当。2021年より現職。

シーベースのCTOの役割を教えてください。

経営戦略や事業計画に対して、それを実現するために「どういった技術が必要か」「どれくらいの予算やリソースを確保すべきか」などの最終決定をする役割を担っています。経営陣の中の技術担当というイメージですね。

技術を活かした事業やサービスのアイデアは、私が主導して提案します。これまでも「ハラスメント検知AIモデル」を活用したサービスを生み出したり、現在はChatGPTなどの生成AIをどうやって活用していくかを、最新情報をキャッチしながら検討しています。
この提案は、おおよそ四半期に一度のペースでテーマを設けて実施しています。

さらに、システムのアーキテクチャや技術選定についてチームのエンジニアたちと議論して最終ジャッジを行ったり、「どのような技術をもったエンジニアが必要か」「自社にあったエンジニアの人物像を描く」などエンジニアの採用と育成に関わる意思決定も行っています。

現在はどのようなプロダクト開発をしているのですか?その組織運営についても教えてください。

360度フィードバックシステムである「CBASE 360」など、HR領域の複数のSaaSを企画・開発・運営し、対話とフィードバックを通じて人と組織がアップデートできるプラットフォームづくりに取り組んでいます。

具体的には、対象となる従業員に対する上司・部下・同僚からのフィードバックをアンケート形式で集め、読み解きやすい個別レポートを自動で作成することで気づきを提供し、組織全体の成長に繋げます。企業で埋もれがちな「声」を可視化・データ分析することで、人材育成や組織活性化が可能になっていきます。

働き方の価値観が変遷し、従来の組織運営では成果を出し続けられない時代に、360度フィードバックを導入している企業は多いです。当社調べでは6割の企業が導入している仕組みであることもわかっています。
しかしながら、実際に効果的な運用を実現できているかで言いますと、まだ十分とは言えない状況の企業が多数あります。
シーベースは2016年頃から360度フィードバックの前進のサービスを展開し、大手企業を中心に360度フィードバックの活用支援をリードしてきた経験がありますので、そのノウハウをサービスに反映して改善を続けています。

テクノロジー活用・システム独自の価値も加えて、ひとりでも多くのユーザーに360度フィードバックでのポジティブな体験を届け、働く人たちと組織のアップデートに寄与したいと思っています。

組織は全員で10名弱で、「サービス企画開発グループ」の中にSRE/運用チーム、開発チーム、プロダクトチームの3つのチームがあり、チーム間の分断はなく、密に連携して業務を進めています。
私自身も全チームの運営に関わり、一体感を持ってそれぞれの役割を担っていける環境を意識しています。


キックオフで自組織の「トリセツ」を発表しています

組織の組成経緯、これまでの成長過程を教えてください。

私がCBASEに参画する前ですが、2019年に「開発グループ」から「サービス企画開発グループ」に名称を変えています。開発だけでなくサービスの企画までを担うことを意図した変更だと聞いています。
しかし、私が参画した2021年時点では、運用保守などの業務負荷が高くて新しいサービスの企画や開発はできない状況でした。

業務の交通整理、運用の改善・効率化を進めることで、開発にリソースを割ける状態に組織を変えていきました。現在では、新しいサービスの開発がサービス企画開発グループのメインの業務になっています。さらなる企画ができるように、業務プロセスの改革は常に続けています。

マネジメントはどんなことに留意して行っていますか?

いくつか大事にしていることがあります。

(1)プロダクトは全員で磨く

プロダクトができるのは、一人ひとりのアイデアの結晶だと思っています。
開発者がプロダクトに納得感をもって開発できるように、全員の目的意識や課題感、開発イメージが揃うように心がけています。

(2)メンバー一人ひとりのWillを大事に、キャリアと成長を後押し

グループ内のアサインも、基本はメンバーそれぞれのWillを考慮して決定しています。
メンバーの成長、そして仕事を通じての幸せは私の大きな責任でありやりがいだと感じています。

(3)対話、気付き、改善を回す

もやもやはすぐに吐き出せる環境づくりを心がけています。吐き出したあとにはすぐ行動に移すことも重要ですから、愚痴で終わらないように、対話からの改善サイクルをしっかり回すようにしています。

(4)メンバーのバイアスを取り除く

メンバーそれぞれに自律的に考えてもらうことを意識していますが、その思考は前提や過去の慣習、制約に囚われてしまうことが多々あります。そういったバイアスを外してあげるのが私の役目だと思っているので、自律自走できるように支援していきたいです。

また、社内で実施した360度フィードバックで私に対して多くの指摘があったのが、私自身の価値観や判断基準が見えにくいということでした。自己開示して、考えていることを伝えているつもりでも、相手からすると伝わっていないんだなと反省し、最近は私自身の価値観の共有、所信表面などに時間を割いてメンバーに伝えるようにしています。

キックオフではこんな資料で自己開示するようにしています

今後、どんなエンジニアチームにしていきたいですか?

実現したいことがたくさんあります。

(1)エンジニアが楽しめるチーム

色々な技術へのチャレンジを止めず、挑戦することを楽しめるチームにしたいです。

(2)対話・フィードバックでアップデートを実践するチーム

提供している360度フィードバックを自分たちも活用し、常に自身が成長し続けられる環境をつくりたいです。

(3)HR領域のプロフェッショナルチーム

HR領域はプロセス改革や事業拡大、テクノロジー活用がものすごいスピードで進んでいます。私たちもこの環境下で勉強や研究して、技術と結びつけてユニークな価値を提案できるチームになっていきたいですね。
お客様の声もできるだけ聞きに行って、技術で解決できる領域をどんどん見つけていきたいです。

(4)一人ひとりが多様な価値観とスキルをもって、共創できるチーム

一人ひとり発想が違うことはチームの最大の強みです。
自分自身の意見を伝え合い、チームの成果を共創して生み出していきたいです。

どんな人と働きたいですか?

シーベースのミッション・ビジョン・バリューへの共感を一番重視しています。
個人のやりたいこととシーベースのビジョンがリンクしていて、成長できそうか?を丁寧に確認させてもらっていますね。
また、対話とフィードバックを聞ける素直さ、謙虚さなどの人間性も重視しています。
対話の機会は会社としてもテックチームとしても多い方なので、対話を通じて成長できるポテンシャルがあるかどうかをしっかり話したいですね。

谷江さん自身の今後の目標、挑戦したいことを教えてください。

「フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする。」というミッションを果たすため、ミッションを実現するサービスを創り出すことに徹底的に向き合っていきたいです。
その先で、できるかぎり多くの方に360度フィードバックでのポジティブな体験を届け、キャリアや働き方のアップデートに寄与することができると信じています。
その途中結果としてIPOの実現を目指していますので、しっかりマイルストーンを踏みながら、ビジョン実現を一緒に目指す仲間をどんどん増やしていきたいです。

シーベース テックチームにご興味を持っていただいた方は、ぜひカジュアル面談、コーヒーチャットへのお申し込みをお待ちしています!

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