上司の足音を聞くと、体がすくむ

上司の足音を聞くと、体がすくむ。
体が「次の攻撃」に備えて、かまえてしまう。

上司を前にすると、猫背になる。
どうにかして視線を合わせまいとする。

上司が自席に近づいてくると、体が熱くなり、汗が出る。
「また何か言われるのか」と反射でかまえてしまう。

上司が自席を通り過ぎると、ホッとする。
「やっと仕事に集中できる」と、肩の力が抜ける。

上司が喫煙室に向かうのを確認すると、仕事に集中できる。
席にいないだけで、安心する。

上司が声をかけてくると、顔が熱くなり、頭がボーッとする。
話を聞かなきゃと思うのに、話が入ってこない。

上司の機嫌が悪いと、心が重くなる。
そういうときは必ずと言っていいほど、毒を吐かれるから。

朝申請した残業申請が、夕方になっても承認されていないことに気付く。
通常なら、朝の申請は朝のうちに承認されている。
これを見て、上司がこれから怒る準備をしている、ということに気付いてしまう。

この場合、説明をしにいっても怒られ、しにいかないと酷く怒られる。

どちらを選ぶか迷っている間に、声がかかる。

ああ、この件についてだ、と察し、心が無になる。



その上司も、機嫌のいい時は明るく声をかけてくる。
私は毎回、愛想笑いをするか少し迷って、愛想笑いをしてしまう。
そして上司の機嫌がいいうちに離れていく。

 

明日は上司から声がかからないといい。

どうしたらいいのか、回らない頭では正直判別がしがたいです。でも、はやくここから出ていかなきゃとも思っています。どうしたらいいの。