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作品群 恋

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恋の終わりと始まり。貰った道標と感謝、そして大きな愛。私とあなたのこと。
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記事一覧

作品群 恋 編集後記

ご覧いただきありがとうございます。

かむりりです。

作品群“恋”、無事に編集後記まで到着することができました。

お付き合い頂いた皆さん、本当にありがとうございました。

今回も一連の記事は単体で読んで頂いても、ばらばらに読んで頂いても、順に読んで頂いても構わないつくりになっています。
本記事末尾にも記載があります。詳しくはそちらをご覧ください。

前回の作品群“器”の投稿をしながら、私はメモ

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恋 あとがき

恋を愛にしたくなかった。

私はあなたが好き。

好きで好きで、

どうしようもなく、

代え難かった。

私はあの時、

あなたが私に似てきていることに、

気が付いてしまった。

好きなものも、好きなことも。

話し方も、振る舞いも。

声も、顔も、口癖も。

私の好きなあなたから、

あなたは少しずつ離れて、

私に近づいてきている。

そのことが、

どうしようもなく、

耐え難かった。

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色はとりどり

淡く甘美な薄橙

雌黄色に愁眉を開く

碧色は悲哀の温もり

Keyplateの前で浮彫

Yellowの前で目眩

Magentaの前で動悸

Cyanの前で吐気

グレーによって低血圧

ホワイトによって強迫

赤みに寄り在

青みに寄り不在

栄枯盛衰は金銀金銀

水色を持ち合わせて自立

桃色を持ち合わせて依存

カーキに草臥れ

ベージュに諦め

精神活動の紺色

肉体活動の茶色

ター

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気配

忘れられないんじゃない。

ただ思い出しているだけ。

二人

路面の碧色がこちらまで伸びている。

私はその中に君の温もりを感じられる。

通過するまでにはまだ遠い。

滲んだままで点滅が始まる。

もう間に合いそうには無い。

雨は滝のように流れる。

ワイパーの音が煩い。

溢れ出す水は、あらゆる光を伸ばし暈す。

森は深く息を吸い、黒黒と私を見つめる。

分厚い雲はほの明く、時間の感覚が狂う。

雨は激しく打ちつける。

ワイパーの音が煩い。

私はペ

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理由

理由なんてなかった。

そんなこと、ただの言分け。

自分を守るための防御線。

自分のことしか考えられない裏付け。

でも、それでもあなたの側に居たかった。

そんなこと、理由なんてある?

尊重

あなたとの距離が近づくほどに、

あなたを尊重するのが困難になる。

あなたを抱きしめたままで、

「あなたはどこへでも行けるわ。」

なんて言える?

気配り

A=BでB=CならA=Cだなと気が付くこと。

そこに気配を感じられる(感じられた)のは、

そこに気配りがある(気配りがあった)から。

無償の愛情を用いた相互的な感作事。

作為的でない。

信頼。そのこと。

楽観的な希望。

絶対的な支配。

従属関係。

管理と評価は免れない。

恋愛

物語の相互理解。

互いのストーリーの合致。

利害関係の一致。

被り被られ。

勘違いの一時。

対象を特定して、

後悔と反省を繰り返す。

その内に到達する状態。

またその自己完結。

考えたい。

知りたい。

分かりたい。

力になりたい。

助けたい。

守りたい。

近づきたい。

触れ合いたい。

またその自己満足。

初恋

あれは保育園の時だった。

あなたが初めて名前を呼んでくれた。

あなたが初めて好きと言ってくれた。

笑顔の可愛い真っ直ぐなあなた。

私達は、ホールのステージにちょんと座り、チューをした。

チューをして、顔がくっつきそうなまま微笑みあった。

まだ知らなかった「ウレシイ」だった。

それが初めてのチューだった。

「チューしよ!」とあなたが真っ直ぐに言うから、

私は「うん!」と真っ直ぐに言

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概念の未分化。その顕れ。