こよみ

肩の力をぬいてゆるっと全部抱きしめたいねえ

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最近の記事

ノーメッセージという、メッセージ

世の中はメッセージにありふれている。 街を歩けば、「このお店に入ってください!」と看板が訴えてくるし、電車に乗れば「脱毛しましょう!」「転職しましょう!」「本を買いましょう!」というメッセージたちが目に飛び込んでくる。 本や映画もそう。「この考え方がいいです!」と言われてる気がする時もある。 メッセージが全部悪いとは思わないし、広告のおかげで出会えたものや、本のおかげで出会えた考え方もある。でも、それらがなにかしらの変化を求めてくるメッセージであり、「今のあなたのままでは

    • 宙ぶらりんと決めること

      本当に大切な記事になりました。つくってくれてありがとう! 記事はこちら 嬉しいnoteをもらって、お返事書きたくなったので書きます! 決断と覚悟の話、すっごくおもしろかった。 私が好きな本の『〈責任〉の生成』でも、似たような話がありました。この本では「意志」を過去からの切断として捉えていて、「過去から切断された絶対的な始まりとしての未来」と表現していました。 過去との連続を否定して、「新しくスタートして生まれ変わるんだ!」っていう考えのことです。でもそれって、あんまり現

      • ひとにやさしく

        困ってる人を見かけた時、前よりもすぐに動けるようになった。 駅で迷ってる外国の人に声をかけられたし、妊婦さんに席を譲れた。駅で具合が悪い人に声かけられたし、大きなスーツケースもってる外国の人の荷物持って案内もした。 こんなこと自慢せずにあたりまえの顔してやる方がかっこいいんだけど、前は動く前に迷ったりして、その間に通り過ぎて行っちゃって、まあいっかとか思ったりして、でもよくなくて。そんなことをうじうじ繰り返してた。 動けるようになったのはあの人のおかげだ。「あの人なら迷

        • 〈今日の宿題〉 小学校の帰り道

          最近、うれしいたのしいだいすき!な毎日が続きすぎて、悩みごとがほぼない。それはそれでとってもいいことなんだけど、悩みごとがないとこんなにも考える時間が減るのか、、という悩み(?)はうっすらある。 すこやかにハッピーに、でも頭はぐるぐる回転させて考えるのを止めない人間になりたいわけで、今私に必要なのは「問い」だ、と思った。 下北沢のB&Bという本屋さんに行った。めっちゃいい本がたくさんでおすすめ。買ったのは、5センチも厚みのある「今日の宿題 」という本。 期間限定で福岡に出

        ノーメッセージという、メッセージ

          だってすきなんだもん

          この前、人と話していたとき、「直感は根拠なく見えるけど、磨いていけばちゃんと磨かれるんだよ」という言葉が自分から出てきた。 何気なく出てきた言葉だけど、ほんとうにその通りだと思う。好きだなぁと思う道を歩いてみたり、お店に入ってみたり、本を買ってみたり、好きなことばを集めたり、好きな写真を集めてみたり。そんなことを小さく小さく試して繰り返していくうちに、自分のすきの輪郭が掴めてきて、気づいたらすっと選べるようになってくる。それを直感と呼んでるんじゃないかと思う。 わたしが素

          だってすきなんだもん

          やっぱり風越は本物だった

          心動いた日だった。書きたい、書かなきゃ、と思ったので、帰りの新幹線であわててnoteをひらいた。 去年風越で作っていた本が出来上がった。 タイトルは『プロジェクトの学びでわたしをつくる』 風越の学び作りの理論と実践をまとめた教育者向けの本。私がやってみたいと司書の先生に声をかけて始まった本。去年のしんどさの一番の理由であり、本当に関わらせてもらえて幸せだった本。 関わった人全員がこだわって作った本は愛おしく、紙とインクのいい匂いがして何度も本に顔をうずめた。お世話になった人

          やっぱり風越は本物だった

          2023年2月 hope

          私は音楽に関して、ものすごく雑食だ。 好きなアーティストがいるわけでもなく、流行りの曲でもなく、その時その時で出会った曲を飽きるまで聴き続ける。 だから、ハマった曲はどの曲も狂ったように聴き続けていた時期があって、聴くとその時の思い出も一緒に思い出す。 マカロニえんぴつのhopeを繰り返し聞いていたのは、2023年の2月だった。軽井沢でインターンをしていた時で、一番しんどかった時期。寒い車の中でよく歌ってた。 冬の軽井沢は本当に本当に寒くて、私の部屋は朝起きると窓ガラス

          2023年2月 hope

          中学生にタイムスリップした日

          「餃子パーティーのこと、『ぎょパ』って言うんだって!」と友達が教えてくれた。「へえ〜」と思ってたらその数日後、小学校からの友達とぎょパをすることになった。 小学校からの友達は2人。ポテチが好きな子をポテ子、チョコもなかが好きな子をもなかと呼ぶことにする。(適当ですまん) 2人は家族ぐるみで仲がよくて、文字通り一緒に育ってきた。道路で寝転がって遊んだ時も、部活がしんどすぎて毎日泣いてた時も、先輩に恋して浮かれてた時も、ありえないくらい前髪斜めに切った時も一緒。本当にくだらな

          中学生にタイムスリップした日

          「UFOを呼ぶには寒い季節になってきましたね」

          隠岐島で泊まった旅館の入り口に、これまで来たお客さんからのお礼のお手紙がたくさん貼ってあった。 愛されてる旅館なんだな〜と見ていると、友達が「これみて!」と指をさした。 そこには、「UFOを呼ぶには寒い季節になってきましたね」という挨拶から始まるお礼のお手紙があった。 きゅんとした。なにこれ、めっちゃいいな!!! この人はUFOを呼んだことがあるのかな?、UFOって寒いと呼べないのかな?、UFOを呼ぶのは2人の共通の思い出なのかな?、、疑問や情景がぶわーっと湧いてきた。とに

          「UFOを呼ぶには寒い季節になってきましたね」

          ため息が出るような夕日

          隠岐島で、何回も息をのんで、何回もため息が出るような夕日を見た。ぼんやりとしたピンクと空の青色が混ざって溶けていた。おいしそうだった。うぐいすの鳴き声がたくさん聞こえた。上手なうぐいすも、練習中のうぐいすもいた。それ以外の音は何もなくて、静かだった。 ぼーっと眺めながら、価値ってなんだろう、と思った。 多分、この夕日が一番きれいに見える席を10万円で売っても、買う人がいると思う。でも、売られていない。それは、値段をつけて売ろうという考えの人が、今のところいないから。もしお金

          ため息が出るような夕日

          睡眠とわたし

          高校時代。睡眠に苦しめられていた私の文章がiPhoneのメモから出てきた。大学に入った今は、ゆるい時間割のおかげで忘れていた感覚だけど、ちゃんと悩んでたんだなぁってちょっとだけ客観的に見れる気がした。それにしてもちょっとだけ苦しい文章です。でも、今のわたしからのお返事もあるから、ぜひ読んでほしい。 以下、2019年12月、高校3年生のときに書いた文章です。 -------- 中学や高校が私と同じ学校だった人がわかると思うけど、私はほとんど全ての授業を寝てました。今更言い

          睡眠とわたし

          やっぱり松本で暮らしたい

          松本に行くたびに、「好きだ〜〜ここで暮らしたい!!」と思う。 そういえば今年は、軽井沢にいるのに月1くらいで松本に行っていたのかも。県外から友達が会いにきてくれるたびに、今住んでる軽井沢でも、中学までいた地元でもなく、高校の時に通ってた松本を案内していた。それくらい、大好きなまち。 晴れの日が多くて、青空が濃くて好き。 夏の夕日が不思議な色でとってもきれい。 平らな道が多いから散歩も楽しいし、自転車も気持ちいい。 川が近くて、ぼーっと眺めたり遊んだりできる。 古本市、古

          やっぱり松本で暮らしたい

          日常を生きるおまじない

          日常って、穏やかな顔をしてずんずんやってくるから恐ろしい。 朝の準備も、通学や通勤も料理やゴミ捨ても、寝る前の時間も、なんとなく過ごしてしまうと毎日ぬるっと過ぎて、飲み込まれていく。飲み込まれると、ただこなすだけで、自分の人生が自分の人生ではないようになってしまう。 そうならないように、日常にちょっとずつ自分を滲ませられるように、おまじないのようなものをみんなどこかに持っていると思う。 誰かがそれをこっそり教えてくれると、その人の人生が少し覗けるようですごく好き。日常を自

          日常を生きるおまじない

          なんだかうまくいかないねえ

          インターン終わるまであと1ヶ月とちょっと。 去年の4月から始まった1年は、何がというわけではないんだけど、なーーんかうまくいかない年だったなあ〜という話を書いてみる。 誰かと住んでみたいと思って選んだインターンのルームシェアは、かなりタイプが違う人でほとんど話さない生活になってしまったし、失恋したし、TOEFLは5点足りなくて留学は申し込めなかった。軽井沢はなんだか自分の街だとは思えなかったし、同世代の新しい友達はあんまりできなかったなぁ。インターンは、面白いことを任せても

          なんだかうまくいかないねえ

          2022と2023

          あけましたね、おめでとう!(実はこの前のnote、年明けてから書いてるのにあけましたの挨拶してないわ〜って気づいた) お正月は、たくさん食べて猫をかわいがって全然家から出ずに過ごしました。ずっと飲みたかったアマレットっていうお酒が美味しすぎて、たくさん飲みました。 毎年その年のテーマなるものを掲げていて、実は去年もあったのに書こう書こうと思って書き忘れてしまっていたよ。振り返りもかねて2022の分と2023の分を書こうと思う。ちなみに、「目標!」にしてしまうと、達成できたか

          2022と2023

          写真で愛を伝える

          2022年は、人の写真をよく撮らせてもらった。 友達のカップルとか、インターン先の人の生まれたばかりの赤ちゃんや七五三の家族写真、友達の結婚式とか、犬とのツーショットとか、サマースクールとか。別にお金をもらってるわけではないし、頼まれたこともあったけど、ただ自分が撮りたくて撮らせてもらって、プレゼントしてた。まあ、言ってしまえば押し売りみたいなものだね ✌︎ 赤ちゃんの写真を撮った時、「ほんとうにありがとう、たからものにする!!!」と言ってもらったことがあった。(「たからも

          写真で愛を伝える