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やっぱり松本で暮らしたい

松本に行くたびに、「好きだ〜〜ここで暮らしたい!!」と思う。

そういえば今年は、軽井沢にいるのに月1くらいで松本に行っていたのかも。県外から友達が会いにきてくれるたびに、今住んでる軽井沢でも、中学までいた地元でもなく、高校の時に通ってた松本を案内していた。それくらい、大好きなまち。

晴れの日が多くて、青空が濃くて好き。
夏の夕日が不思議な色でとってもきれい。
平らな道が多いから散歩も楽しいし、自転車も気持ちいい。
川が近くて、ぼーっと眺めたり遊んだりできる。

古本市、古着市、飴市、花火大会、クラフトマーケット、カリーラリー。
イベントも多くて季節を感じられるところも好き。

本格カレー屋さん、好きな本がたくさん置いてあるカフェ、パフェがめちゃくちゃ美味しいお店、よく種類が変わるお気に入りのパン屋さん、そのパンを食べるのにぴったりの隠れ家的屋上、カウンター席しかない気さくなおじさんの居酒屋、モーニングが最高の喫茶店もあるから胃袋が足りない。

そんな松本への愛を語りたい。

人もまちも生きている


歩いていてたまたま見つけた古道具やさんに入ると、おじさん2人がお店の奥でゆるくお話をしていた。
「このお店、どこで知ったんですか?」と話しかけられたので、「たまたま前を通って気になりました!」と答えた。話を聞くと、このお店は月に4回しか空いていないらしい。かわいい赤べこと目があったので、「これいくらですか〜?」と聞くと、「お!お目が高いね〜500円でいいよ!」と言ってもらった。

おめめがキュート。名前はべこりん。


友達と一緒に泊まったゲストハウスは、オーナーさんがめちゃくちゃかっこよくて穏やかな素敵な人で、惚れた。その夜泊まってた人たちと日本酒飲み比べの会をしたり、ボードゲームしたり、友達の誕生日を祝ったりした。帰る時には、オーナーさんがおすすめのカレー屋さんを紹介してくれた。またおいで〜と言ってもらった。


おすすめしてもらったカレー屋さんは、看板が出てないのに行列だった。お店に入ると、目の前の棚にスパイスの瓶がたくさん並んでいて、スパイスの香りがしてテンションが上がる。こういう本格カレー屋さんでは、必ずココナツエビカレーを頼んでしまう。一回好きになったものは何回も何回も食べちゃう。スパイスが効いたほどよい辛さで、めちゃくちゃ美味しかった。一口ずつおいしい〜〜って言いながら食べた。調子に乗ってデザートも頼んだ。チョコレートスパイスジェラートが天才の味だった。
隣に座ってたお姉さんが、「素敵なカメラですね〜」と声をかけてくれたので、少しお話しした。


お店の人も素敵だった、、、


古着屋さんでは、いい服が多すぎて、悩みに悩んで、試着室に何十分もいた。結局全部買うことにして、会計の時に「ずっと試着室使っててごめんなさい!」と声を掛けると、「試着するって疲れますよね〜おつかれさまです!この組み合わせいいですね〜〜」って言ってもらった。


大好きな銭湯は、燃料代高騰で経営が危ないとインスタに書いてあった。「応援してくれる人は、ぜひ来てください。」とあったので、行ってお店の人に「インスタ読んできました!応援してます!」と声をかけた。背中を洗いっこしてるおばあちゃんがいて、こんなおばあちゃんになりたい、と本気で思った。
湯船に浸かっていると、別のおばあちゃんが水風呂のススメをしてくれた。足だけ水風呂に使ってみた。
コーヒー牛乳も、かぼちゃアイスも最高。2階に休憩スペースがあって、お客さんが自由に書けるノートがある。そのコメント一つひとつにお返事が書いてあるのを読むのも最高。


なくなってしまいそうだった銭湯を、向かいのカフェが引き継いでやっている。


バスを待っていた時、おばあちゃんに声をかけられた。「まだ時間あるでしょ!もう一つ先のバス停まで歩くと、20円安くなるのよ!」といわれ、一緒に次のバス停まで歩いて、バスが来るまでおしゃべりした。浅間温泉には、住んでいる人が自由に入れる共同の温泉があると教えてくれた。バスを降りるときには手を振ってくれた。


店員さんも、まちの人も、ほどよく関わってくれるのが心地いい。心を抑えて生きているのではなく、ちゃんとのびのび人間らしく生きている感じ。

消費的な消費じゃなくて、生産的な消費


松本にいると、めちゃくちゃお金を使ってしまう。でも、不思議と後悔は全くない。松本でお金を使う時、この人、このお店を応援したい!と思っているからだと思う。
東京にいるときは、いかに安く済ませるかで考えてしまったり、質があまりよくないのに値段が高いものが多くて見抜くのに苦労したり。日々の疲れをごまかすためにコンビニで甘いものを買ったり。「あ〜本当はお金使いたくなかったのにな、、」という、気持ちがすり減る消費的な消費をしてしまう。

それに対して、松本でのお金の使い方は「この人を応援したい」「このお店を応援したい」「自分が幸せになるおいしいものを食べたい」みたいな生産的な消費。お金は消費しているけど、結果的に心に生まれている感情はとってもポジティブ。
しかも、価格に対して質がいいものが多くて信頼できる。「ああ、これを作った人は本当にいいものを作ろうとしているんだな」という、誠実さが伝わってくる感じ。
同じようにお金を使って生きていくなら、私は生産的な消費がしたいな。

私の軸足はどこにあるだろう


今年1年フルタイムで働いてみて、どこかに軸足をおかないと日常に飲み込まれてしまうことがよくわかった。軸足っていうのは、どんな時に「自分生きてる!」って感じるかということ。

週末に飲むビールという人もいたし、家族や子どもという人もいたし、趣味のロッククライミングという人もいた。もちろん、働くことという人もいた。

「働くことが生きがい」というモデルばかりが取り上げられがちだから、つい働くことと生きがいが結びついていなければならないと思ってしまうけど、そんなことはないんだなってわかった。
私は今年1年働いてみた結果、働くことが生きがいではなさそう。私にとっての軸足は、まちで暮らすことなのかなと今のところ思っている。


「人生の中でいつか松本に住んでみたい」とこれまでも言っていたけど、私の軸足は松本で暮らすことなんだと言い切ってしまえば、別に就活だってその軸で選んでもいいんじゃないかしら、と思い始めたりもした。

とっても好きなご飯屋さんも、銭湯も、雑貨屋さんも、また行きたいを通り越して、常連になりたい。松本で息をしながら暮らしていきたい。

大学を卒業したあと、わたしはどこにいるんだろうね。




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