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睡眠とわたし

高校時代。睡眠に苦しめられていた私の文章がiPhoneのメモから出てきた。大学に入った今は、ゆるい時間割のおかげで忘れていた感覚だけど、ちゃんと悩んでたんだなぁってちょっとだけ客観的に見れる気がした。それにしてもちょっとだけ苦しい文章です。でも、今のわたしからのお返事もあるから、ぜひ読んでほしい。

以下、2019年12月、高校3年生のときに書いた文章です。

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中学や高校が私と同じ学校だった人がわかると思うけど、私はほとんど全ての授業を寝てました。今更言い訳みたいに聞こえるかもだけど、そのことを書きたいなと思います。

「普通に授業を受けたかった。」

私が学生生活でずっと思っていたことです。
普通に起きて、集中して先生の授業を聞いて、休み時間に授業の分からないところを友達と話したかった。頑張った教科のテストは集中して受けたかった。全部睡眠に邪魔されてきました。ただ眠いと言うよりも、襲われるような感覚で、気付いたら意識がなくてペンが手から離れてました。テストでも何度問題を読んでも頭に入らなくて、気付いたら1問目のまま残り10分になってたこともありました。幻聴、幻覚と言うほどでもないけど、夢の中か現実か分からなくなる瞬間があって、問題文が間違えて見えたり、先生が違うことを言ってるように聞こえたりしました。寝ぼけてるだけだよって言われたら多分そうかもしれないけど。

人より睡眠が必要な体質なのに、夜更かしするし、始発で学校行こうとするし、色々な活動に手を出すしで、自己管理できてない自分も悪かったなぁとは思うけど、ずっと過眠症みたいな症状だったんだと思います。

テスト、英語検定、大事な会議、ここは集中しなきゃ!と思えば思うほど眠くて、そこで寝てしまう自分にいつも罪悪感を感じていました。授業全部寝てる不真面目な生徒だと怒られたこともあるし、みんなが集中して受けてた模試で寝息を立てながら寝てしまって、申し訳なくて顔も合わせられずに1人で帰ったこともありました。テストだけは頑張ろうと思ってテスト勉強はちゃんとしてたけど、「いつも寝てるのにテストだけはいいんだね」って思われるのもちょっと悔しかった。本当は全部全力でやりたかった。

間に受けていたら自己嫌悪でダメになると思って、睡眠キャラになって割り切ることにしました。ネタにしてしまえばあまり罪悪感も感じなくて済んだけど、いつもみんなに迷惑なやつだと思われてるんだろうなっていう思いは消えませんでした。懲りずに授業中起こしてくれた友達、寝ている私をネタにして笑ってくれた友達、本当にありがとう。結構救われてました。

でも迷惑に思っていた人の方が本当に多かったと思います。みんなが頑張ってる中で寝たりして本当にごめんなさい。ちゃんと謝りたいってずっと思ってました。

多分私はこれからも、大事な場面で寝ちゃうことだらけだと思うし、事故を起こすのが怖くて車は運転できないと思う。仕方ないので、これからも睡眠とうまく付き合っていきたいです。

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22歳のわたしから、お返事

今のわたしは睡眠と仲良くやっています。授業はたまに寝ちゃうけど、ちゃんと学べているし、大学の課題は自分のタイミングで頑張れるし、インターンでフルタイムで働いてみたけど、完全にデスクワークじゃなかったおかげで睡魔に襲われることもなく働けたよ。心配してた車の運転も、5時間続けて運転しても大丈夫よ。それに、1番役に立ってるのは長距離移動が余裕なこと。夜行バスに10時間乗っても、最初から最後までずっと熟睡できるほど余裕。ヨーロッパ旅した時は、乗り継ぎで17時間くらい飛行機に乗ったけど、ずっと寝続けたおかげで時差ボケもなく楽しめたよ。


あの時悩んで自分を責めてた日々があったから、自分のどうしようもなく嫌なところとどう付き合っていくかを学べたし、自分の弱さも人にさらけ出しながら生きていくことも少しは身についたような気がしています。たくさん悩んでいた日々があったということ、忘れずに抱きしめて、次は同じ悩みを持つ誰かを抱きしめられたらいいな。

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