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2023年2月 hope

私は音楽に関して、ものすごく雑食だ。
好きなアーティストがいるわけでもなく、流行りの曲でもなく、その時その時で出会った曲を飽きるまで聴き続ける。

だから、ハマった曲はどの曲も狂ったように聴き続けていた時期があって、聴くとその時の思い出も一緒に思い出す。



マカロニえんぴつのhopeを繰り返し聞いていたのは、2023年の2月だった。軽井沢でインターンをしていた時で、一番しんどかった時期。寒い車の中でよく歌ってた。


冬の軽井沢は本当に本当に寒くて、私の部屋は朝起きると窓ガラスの内側の結露まで凍っていた。起きる時間がだんだん遅くなって、でもシェアメイトと同じ車で出勤しなきゃいけなかったから、家を出る時間は7:20と決まっていた。朝の準備がだんだん雑になっていった頃だった。メイクもせず、トーストした食パンだけ袋に入れて持っていっていた。シェアメイトとはあまり話さなくなってしまい、朝の車の10分間はいつも気まずく、黙って運転していた。


hopeは偶然YoutubeのTHE FIRST TAKEで見つけた。マカロニえんぴつはなんかふざけた名前だなぁと思ってたくらいで(失礼)、有名な曲を何曲か聞いたことがあるだけだった。なんとなく聞いてみて、ああ、これ好きになる曲だ、と思った。

演奏する前のわいわい感じから、一気にスッと静かになって始まる。キーボードの前奏は、冬に聞いていたのも相まって、雪が降っているような感じがした。ボーカルのはっとりさんは勢いがあるけど丁寧な歌い方で、感情がそのまま歌になっているような人だなと思った。弱さを認めながら、前を向いている曲だった。

帰りはシェアメイトと時間がずれることが多くて、1人で車を運転して帰っていた。誰も聞いていないのをいいことに、帰りの10分はhopeを大声で歌いながら帰った。下手でも思い切り歌える曲だった。寒くて静かな生活に、弾けるような元気をくれる曲だった。2023の2月を拾ってくれた曲だった。

https://youtu.be/Z4aPb_lh-Z8





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