【昭和的家族】母との旅行と父の留守番
40代半頃、私は転職した先にも少し慣れ、数日程度の国内旅行であればそんなに悩まずにできるくらいの精神的・経済的余裕が出来ていた。丁度その時期、趣味でシルバーコーラスに通っていた母は、コーラス仲間の方々から頻繁に国内旅行のお土産をいただくので、自分もどこかに旅行に行ってお土産を渡したいと言い出す事が多かった。私は両親の年から考えると、少し遠くの国内旅行に一緒に行けるのも今位までかもと思い、始めは両親に一緒に旅に出ないかと誘ってみた。すると、父は
「お父さんはいいから、お母さんを