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ザックリまとめ『影響力の武器[第三版]』注意ポイント&悪用するヤツ対策はこれだ!

 この本のまとめ情報はたくさんありますが、大概「他人を都合よくコントロールするためのテクニックとして利用すること」に視点を置いたものばかりで、何だか悲しくなります。

「それって何か違うんじゃね?」「マインドセットが逆方向を向いてない?」って感じるので、文化総合研究基盤は、そんな人がたくさんいる社会から身を守る「防具」として、この本の活用を強くオススメです。


[ザックリまとめ]

・人間は、自分で理解も意識もしていないが、外部からの刺激に対して盲目的で、規則的で、機械的に反応をしていることがとても多い。
 
ヒューリスティック:熟慮をショートカットさせる判断の糸口。
 
そして、以下の要素が判断の根拠(ニューリスティック)として
強くはたらく時に、人は自動的(無批判)に反応してしまうことが多い。
 
・返報性
人間は、「恩」の魔力・呪力に縛られがち
 
・コミットメントと一貫性
人間は、自分の言動の整合性を保とうとしがち
※そのために「自分にとっての整合性が取れないもの(都合の悪いモノ・コト・ヒト)」を無視したり、攻撃したり、排除しようとしがち
 
・社会的証明
人間は、みんながいいと言っているのだから良いに決まっていると思い込みがち
 
・好意
人間は、好意を持っている人からの話は鵜呑みにしがち、頼みことを受け入れがち
 
・権威
人間は、権威を感じているモノ・コト・ヒトの言動や判断を正しいと思い込こみがち
 
・希少性
人間は、希少だということだけで、良いもの・凄いもの・大事なものだと思い込みがち

要するにこの本は
上述の要素に影響されて意思決定(判断)をしているのであれば、人にカモられたり、騙されたりする可能性が大きくなるので要注意!ということ。

で、ここからは文化総合研究基盤の見解です。

[対策]

①親交を深めるべきでない人の恩を受けるようなことはしない
 
②普段から、自分自身の価値感・信念とは別な視点から考えてみる。別の価値観・判断基準を根拠に意見を述べてみる。
 
③自分もみんなもいい。と思っていること、信じていることへの異論を、あえて考えてみる。
 
④普段から、事実(一次情報)と論理的解釈での妥当性の判断を下すことを習慣にする。頼まれごとは、それをしたら相手にとっても自分にとっても良い影響があることなのかを検討する。
 
⑤意見や主張、メッセージの内容が、見ず知らずの胡散臭い人が伝えたとしても「正しい」と判断できる内容かどうか吟味してみる。
 
⑥珍しいもの、数少ないもの、という以外の価値や意義はあるのかを吟味する。


[注意ポイント]

・この本の内容は、他者に都合よくコントロールされないための「防具」としてのみ使用する方が良い。


・この本の内容を、他者を都合よくコントロールするための「武器」にしたら、自分自身も滅ぼす「諸刃の剣」になる可能性が高くなるので注意。

・例えこの本で説明する心理的な諸原理が働いたとしても、WIN -WINになれる関係の構築にだけ注力した方が良い。

この本の良いところ
 各章の終わりにある「設問」がとても良い。読んで分かった気になるだけで終わらせないで、しっかり内容を考えさせる作りになっているのが良い。

 ちなみに「設問」への答えることはかなり大変。自分が分かったつもり・理解したつもりになってるだけってことを痛感できる。

・読んでわかることよりも、この「設問」を何度も何度も自分に問いかけることに最大の価値がある本。

と言うことで、内容を読んで分かっただけにしないためにも、できれば実際に読んで、何度も「設問」に取り組んでみることを強くおすすめします。

以下に関連動画や記事も載せておきますので、気になる人は是非そちらもチェックしてもてください。

文化総合研究基盤はあなたの「ジブン革命」を応援します。

それでは、また!

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