マガジンのカバー画像

漫才

22
林漫才
運営しているクリエイター

記事一覧

漫才 「M-1敗者復活戦」

「お恥ずかしいんですけれど、私M-1敗者復活戦って好きなんですよ」

「恥ずべきことじゃないですよ。お笑い好きな人はみんな毎年楽しみにしていますからね」

「いやわかってないわあなた。」

「え?間違ってないと思うけどね」

「私は性的な目で見てるのよ」

「性的な目で見てるの?M-1敗者復活戦を?」

「そう。私ってクソやばなのよ」

「クソやばって自覚あってちょっと安心したわ。因みにどういうと

もっとみる

漫才「子供へのインタビュー」

「今ってなんでも出来る時代じゃないですか」

「まあそうですね」

「例えば盆と正月一緒に迎えたりね」

「それはギリまだ出来ないけど」

「この調子だと近い将来タイムスリップも可能なんじゃないかって思うんですよ」

「確かにね夢では無くなるかもね」

「そこでもし未来に行ったらどこを訪れたいか、何をしたいかって考えたんですよ」

「あーみんな考えたことありますよねこれは。私は因みにね」

「待っ

もっとみる

漫才 「自炊」

「最近家にいることが多くて」

「そうですね」

「己主体で煮炊きをする機会が増えたんですよ」

「自炊のことかな?その言い方だと縄文っぽさが否めないけど」

「主にアク抜きだとかみじん切りだとか」

「あ、実際結構縄文寄りですね」

「そう、でもいかんせんこんなに連日煮炊きをしたことなんてないからレパートリーが少ないわけ」

「確かに簡単な料理ってなるとすぐストックも尽きるよね」

「もう最近は

もっとみる

漫才「身体を張る」

「人間の身体って細胞が約40兆個あるのよ」

「そうらしいね」

「で、日本の国債って990兆円くらいあって国民が1億3000万人弱いるのよ」

「何を言いたいの?」

「つまり、1人あたり細胞770万個で国債が支払えるのね」

「細胞1つを1円としたらね」

「40兆個もあるうちの770万個なんて多分要らないのよ。多分くるぶし一個を形作るくらいの量なんだから」

「くるぶし一個に770万細胞って

もっとみる

漫才 「人探し」

「今全身全霊で好きな人を探しているんですよ」

「好きな人ってあんま探すもんじゃないよ。それも本気で」

「いやもう私の先祖が常に唆してくるのよ」

「全身全霊の霊って別にお化けとかじゃないんですよ」

「斜め後ろ頭ら辺から」

「あら、ここでキスしてfeatあなた2021verじゃないですか」

「そうなんです。てなわけで今からこんな人探しているんだよというのを言っていきますからね」

「なるほ

もっとみる

漫才 「絵本」

「昨日徹夜しても分からないところがあったんですけども」

「勉強で?」

「いや絵本で」

「夜通し哲学者みたいなことしてるじゃん。それで何が分からなかったの?」

「どうぞのいすって絵本あるじゃない」

「表紙がうさぎの本ね。名作ですよ」

「そう。これをコロコロコミックっていう幼男児向け短編絵本集の後に読んでて」

「だいぶ絵本寄りではあるけど一応小学生男子向け漫画なのよあれ」

「徹夜明けだ

もっとみる

漫才 「力士と結婚したい」

「この世で一番薄着かつ一番強い人と結婚したいんです、私は。」

「あらコロッセウムで出待ちしてる方?」

「いやあんまり彫り深い顔の人は好みじゃない」

「あー剣闘士は軒並み非塩顔だからね。あなたが結婚したいのはどんな人なのよ。」

「お相撲取りさん。薄着、塩顔、強い全部揃ってるんだから」

「力士ね。古参ぶるなら力士呼びした方がいいよ」

「相撲の古参って蘇我蝦夷をトリオ時代から推してるおばあと

もっとみる

漫才 「好きなものTシャツ」

「Googleのロゴと雪見だいふくのロゴとNIKEの企業理念、どれが好き?」

「質問も選択肢も全部間違ってるけど大丈夫?」

「うん、これは心理テストみたいなものだからね」

「なるほどね。じゃあ雪見だいふくで。あんまりインターネット詳しくないし体育会系でもないからね」

「ほんとに?雪見だいふくのロゴってこの世から全ての角という概念を消去したくらい丸文字だけどいい?」

「確かにギャル文字の成

もっとみる

漫才 「粒餡とこし餡」

「この前真向かえさんから餡子を頂きまして」

「珍し!お隣さんとは仲良くないんかな」

「それがこし餡だったんですけど、私は粒餡じゃないと嫌なんですよ」

「あら、こし餡の方が私は好きですけどね」

「(舌打ち)何で?」

「いや地雷がむずいって」

「(地団駄)2人で張り込みしてる時、同じあんぱんをシェアできないじゃんか!」

「お笑いやるためにこの場に立ってる人の熱量じゃない怒り方してるんです

もっとみる

漫才 「ポッキーゲーム」

「挨拶によくポッキーゲームするじゃないですか」

「どの国の作法?普通はトッポゲームでしょ」

「その方が変だって。で、この前も初めましての人とポッキーを交わしてきたんですけど」

「口づけみたいに言わないでよ。自分で言ってて嫌じゃないの?」

「これはポッキーゲームの専門用語だから嫌とかじゃ計れないのよ。それでその人はポッキーの柄の方を私に勧めてきて」

「チョコかかってないところ柄って呼ぶんだ

もっとみる

漫才 「くるぶしの本質」

「身体で一番いらない部位見つけちゃって」

「そんなんないでしょ」

「くるぶし」

「うわいらないかもしれない」

「別名、くろぶし、つぶぶし、つぶなぎ」

「物理的なくるぶしはともかく名前そんなに沢山いらないかもなあ。耳とか鼻とか主要メンバーが悲しむって」

「でしょ?それに何に使うか分からないわけ」

「平衡感覚とかじゃないの?」

「え、くるぶしを取ったら真っ直ぐ歩けないってこと?そんな馬

もっとみる

漫才 「パンを食べてたとき」

「お気に入りのパンを食べてたときの話をするんですけど」

「お気に入りのパンって何なんです?」

「クロワッサン」

「あークロワッサンパンね」

「そう。その日はいつものようにクロワッサンパンに縦に2つ切れ込みを入れまして」

「ぼろっぼろになるわな」

「私の言うクロワッサンパンは世間では食パンということになってるから大丈夫」

「そっちか。コッペパンの前提で話してましたわ」

「気分によるん

もっとみる

漫才 「面談が嫌」

「今日実はサボってここに来たんですよ」

「え、何をですか?」

「二者面談」

「三者面談ならまだしも!放置された先生が可哀想すぎますって。早く行ってきた方がいいですよ」

「いやボルボックスは面談ほんとに嫌いなんですわ」

「勘違いしてるかもしれないけど、一人称植物プランクトンにしたところで許される事態ではないですよ」

「同じ有性生殖だからいいかと」

「なんか変なこと言ってるなあ。そもそ

もっとみる

漫才 「自己紹介とあだ名」

「桜の季節嫌だから三季にならないかな」

「まあそうなった暁には劇団四季も改名の危機ですよね。でも春が嫌って人あんまりいないと思うんですけど、どうしてなんです?」

「毎回ね、新学期早々新しいクラスでかましてやろうと思ってるんです」

「そういう奴が後で痛い目見るんですけどね」

「で、自己紹介でミスっちゃって影で変なあだ名つけられるみたいな。それって桜の季節が元凶なわけですから」

「聞く限りだ

もっとみる