漫才 「面談が嫌」
「今日実はサボってここに来たんですよ」
「え、何をですか?」
「二者面談」
「三者面談ならまだしも!放置された先生が可哀想すぎますって。早く行ってきた方がいいですよ」
「いやボルボックスは面談ほんとに嫌いなんですわ」
「勘違いしてるかもしれないけど、一人称植物プランクトンにしたところで許される事態ではないですよ」
「同じ有性生殖だからいいかと」
「なんか変なこと言ってるなあ。そもそもなんであなたは面談嫌いなんですか?」
「まず面談って名前がよくないよね。面構えの面に立川談志師匠の談だよ?どういう意味?
これだったら普通おもだんって読ますじゃん」
「あなたの意思を尊重するならつらだんだけどね」
「なんだそれ」
「こちらこそだよ。だったらどんな名前だったらいいと思うの?」
「面談っていうのは両者熱意を持って行わなければならないというのが新しく法で規定されましたから」
「パラレルワールドの報ステ観てるの?」
「いやテレビはビットワールドしか観てない」
「じゃあその法はフィクションだよ」
「だとしても気持ちは大事だから。熱血ディスカッションとか、情熱ぶつけ合いとかね」
「それほぼフリースタイルバトルと同義じゃない?R指定と般若出てきちゃうよ」
「名試合じゃん」
「多分ドラゴン桜みたいな生徒と先生なんだろうね。じゃあ名前はそれでいいとするけど、それで本当に面談行くようになる?」
「断固ならないね」
「予想はしてたけど」
「私は最低限面談相手がシャトレーゼの社長でお茶請けが白い恋人じゃないと行かないと決めてるからね」
「その場合はシャトレーゼのお菓子出さないと。心持ってる人間なら社長の面子を丸潰しにするのが一番よくないんだから」
「うるさいな!私は長芋の海苔巻きはうんざりだし」
「長いものに巻かれる、ね?」
「大衆の面前で早口で韻踏むなんてはなから無理なんだよ!絶対負けるんだから行かないよ」
「そもそも面談の根本理解してなかったんかい。てことで一旦やめさせていただきます。」
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