ゲーム理論とマッチングアプリ

自分の周りにはマッチングアプリをしている友人がいて、その人たちがブルーになっていることが多い。

そこで、経済学のゲーム理論を用いて何が起こっているのか?/もっと生産的な使い方はないのか?を考えてみました。

以下、得られる幸福度を数字で表しています。

◯マッチングアプリで起こっていること

2人のプレーヤーがいるとします。
縁を切る利得=0
相手を裏切ってもっと良い人と付き合える利得=2
付き合う利得=1

と設定します。


※(0,1)(1,0)は現実では成立しません

この場合のナッシュ均衡は双方裏切る(2,2)と双方付き合う(1,1)です。

一般的に、利得が高くなりそうな選択をするでしょうから、双方裏切るインセンティブが強く働くでしょう。パレート最適は(2,2)です。

マッチングアプリの会社はこのメカニズムを利用して儲けていると思われます。まあ当たり前ですけどね。

あと、この利得表って、現実の恋愛にも当てはまりますよね(情などを考慮しなければ)。


◯もっと生産的な使い方はないのか?

上記のような使い方が一般的とは思いますが、せっかく時間やお金を費やすなら、もっと生産的に使った方がいいんじゃないか?と考えました。

結論、「異性の信用づくり」に使うのが生産的なのではないでしょうか。

モテる人=異性が周りに沢山いる人って、その異性たち全員と付き合ってるとかではなくて、フランクに接して友人関係がちゃんと作れている人だと思うんですよね。

ただ、普通にアプリやってるだけだと簡単に切ったり切られたりしがちで、人間関係を築く力も弱まっていってしまいます。コストかけてるのに徐々にモテなくなり、相手とうまくやっていく力もなくなるわけです。

そこで、次のようにゲームを捉え直すことを提案します。


◯相手が裏切っても友達でいるゲーム

縁を切る利得 = 0
相手の裏切りに関わらず友達でいる利得 = 1
他の人と付き合う利得 = 2

と設定します。

ここでのナッシュ均衡は(1,2)または(2,1)です。
異性の友達が別の人と付き合うことはありますからね。

ただし、(0,0)に堕ちないように(1,1)のパレート最適に収束していくものと思われます。

より現実的に考えると、恋愛経験豊富な女性を結婚相手にあまり選びたくはないというインセンティブが男性側にあるでしょうから、

最初から(1,1)を選ぶのが賢いとも言えるでしょう。


で、この(1,1)で得られる信頼関係って至高だと思うんですよね。
だって双方縁を切らなかった実績が積み上がっていくからです。


これってまさに信頼できるパートナーですよね?


さらにいえば、(1,1)の人は何人いてもいいし、その中からこれは!と思った人と結婚すればいいわけです。


なので、まずはいきなり結婚目指そうとかじゃなくて、趣味友とかから始めるのがいいのではないでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?