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結果を出せる「ポートフォリオメディア」 ② デザイナー就活者☆必見

デザインを教えている方々は多い中で、ポートフォリオの作り方や考え方に一歩踏み込んで教えているnoteをみたことがないので書くことにします。

広告デザインは、「誰が見るのか?」の視点に立って制作をします。
実はこれは、就活におけるポートフォリオ制作しかりなんです

「ポートフォリオ」は自分の作品をただ集めた作品集的なものにもできれば、特定の相手に向けて作るものもあります。このnoteでは後者の方に焦点を当てていきます。

まずは前回の記事も貼っておきます。「ポートフォリオ」とは何か?ということについて綴りました。


3 ポートフォリオを方向付ける


ポートフォリオは内容にもよりますが、どんなに頑張っても数日で仕上げられるものではないわけですが、この制作にかかる膨大な時間を考えると、その時間を無駄に使わないために限られた時間で最大の効果をあげるために心得があります。


そのポートフォリオは「誰に見せるのですか?」

ということで、これはとても重要なことになります。なぜかというと、


見せる相手によって作り方を変えてください」


ということだからです。
担当している大学生を見ていると思うのですが、闇雲に「とりあえず作り始める」という人たちが本当に多い。

まずはいったん手を止めて、戦略を練りませんか? ということなんです。
焦って闇雲に目標を定めない中で作品をまとめてもほぼ意味がないです。
まず以下のことだけは意識をしてください。


「最終的に見せる相手」に響くものを作ってますか?


向かう目的地まで、「残りの時間」と言う名のガソリンが限られていた場合、少しでも回り道をしないで進む必要があるわけですが、このガソリンを無駄に使えば当然ポートフォリオ制作は失敗に終わります。これが意味することは、希望の職に付ける可能性がグンと低くなるということです。


ただ、そうは言っても希望のクリエイティブポジションでさえ、人によっては明確でない場合も多いと思います。そこでそれぞれの立ち位置に応じたポートフォリオ制作における対応策を以下に提案させていただきます。

ケース A 将来つきたいポジションがよくわからない場合
ケース B 希望のポジションがわかっているが、就職先を探している
ケース C 希望のポジションがわかっていて、就職先も候補がある



[ケース A 将来つきたいポジションがよくわからない場合]

これは、出来るだけ早くわかるに越したことがないのですが、なかなか難しい方もいると思います。ただ考えても実際に経験をしていかないことにはわからないことも多いはずです。ですので、アルバイトやインターンシップなどでも興味の湧くポジションに応募する。好きなものが何かを見つける努力をするなど。

何かを「探す」ということを常に意識してください。

探さなければ、見つかりません。探し方にもやり方は色々とありますし、自分にあったやり方、ペースでいいと思うのですが、「常に探す」という意識を持つことなしにアイデアは降って湧いてくるものではありません。
これは難しいテーマの一つでもあるので、別の機会に別枠でしっかり書きます。


[ケース 
B 希望のポジションがわかっているが、就職先を探している]

アートディレクターになりたい。デザイナーになりたい。ただ、自分がどの会社にフィットするのかわからない。不安だという方々へ。

就職先の候補をできる限り早く見つけてみてください。

自分が興味のあるジャンルを手がけているクリエイティブ制作会社や、アートディレクターなどを、ネット検索やSNS、書籍などで情報を集めて見ることを強くオススメします。


[ケース C 希望のポジションがわかっていて、就職先も候補がある]

希望するポジションも、入りたい会社も明確な方。
ここで初めてスタートポジションに立てることになります。
では、次にやることはリサーチです。

入りたい会社が何を作っているのか、徹底的に調べてみてください。

自分の興味はいったん置いておいて、その会社の実績や会社としての理念、規模や沿革などを見て想像を働かせてみてください。
仮にそこに入った場合に、どのような仕事を任させることになるのか。

あと、もう一つ大事なことですが、候補を1社だけでなく、少なくても3社ほど見つけてください。仮に空振りに終わった場合、1社だけに照準を絞ったポートフォリオでは、作品数が少ないうちは特に偏りすぎる内容になるからです。



改めて以下に考え方を順序をまとめます。

1  つきたい役職、ポジションを決める
2  就職先を決める(3社ほど)
3  
就職先のリサーチをする
4  ポートフォリオを作る


考えてみてください。


ポートフォリオも「
自分自身の広告」ですよね?


5W1Hという広告制作で重要な考え方であります。
誰が whom
どこで  where
いつ when
何を what
なぜ why
どのように how

この中で特にwhomの「誰が見るのか?」がとても重要になります。


あと、最後にもう一つ。

「就職希望先の会社実績に近い作品性を、
自分のポートフォリオにも入れてみる」


仮に自分の作品と就職希望先の実績の作品性が近いのなら特に意識する必要はないのですが、近くない場合は以上のことを部分的に取り入れてみてください。

やはり、会社側としてはポートフォリオが自社実績に近いもの作品性ないし、考え方で制作されている場合の評価は高くなると見込まれます。

次回は「4 ポートフォリオの形態をどうするか」について綴っていきます。




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