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「クリエイター100人からの年賀状」展にデザイン出品します。2/28まで

1月20日より、東京の神保町にある竹尾見本帖本店のギャラリースペースにて、日本を代表するアートディレクター、グラフィックデザイナー100人が作る年賀状を見せる企画展に今年も出展しています。

ついでに、竹尾のご紹介を少し。
竹尾は紙の専門商社です。1899年の創業以来、ファインペーパーをはじめとする多種多様な紙を取り扱っています。現役のデザイナーと積極的に紙の商品開発や、デザイナーの紹介、デザイン系企画展も行っています。この年賀状展は今年で17回目に。私は6年ほど前から毎年出展させていただいています。

ところで昨今、紙で挨拶をする人って日本で何割くらいなんでしょうかね。
ちょっと古いデータですが、気になったので調べてみました。

一人が出す年賀状枚数
・2003年で平均枚数は34.9枚
・2020年発行の2021年用分は15.4枚

20年ほどで4割以下ですね。

年賀状を出すということについて、デジタル化の流れの中で自然なことですが、紙媒体のデザインにたずさわる一部のデザイナーは、年始の挨拶には一つの「営業的」な要素も兼ねています。
メールで送るのは簡単でコストはかかりませんが、紙の「物体」としてのアピール力というか、伝達力はやはりあなどれないわけですね。手にとって触れられるものに、手書きで挨拶を書くって、こういう時代ですからそれだけで逆にもらうありがたさがあったりしますよね。

ちなみにこの展示の面白さは昨年も語りましたが、一つのテーマ、今年であれば「」ですが、一線のデザイナーがこれを様々な切り口で表現したものみれるのがいいと思います。

これは僕が今年クライアント宛に送ったものです。
ドイツのグムンド社という紙商社から出ているゴールドの紙をつかいました。
こういう紙って、インクジェットやレーザープリンター、ないしオフセットと言われる印刷方法でもインクがちゃんとのらないんです。ですので、この年賀状は渋谷にある千葉印刷という場所にお願いしました。特殊印刷に強い会社です。

ゴールドの紙にハイエンドのオンデマンド機械で2度刷りをしています。2度刷りというのは、一度機械に通して、さらにもう一度機械に通すことでインクの刷色を濃くすることをいいます。

私の会社では毎年の年賀状は「数字」をテーマにしています。そのため今年は虎柄にみたてて「2」「0」「2」「2」と上から墨汁をつかって虎柄を描いてみました。

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