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広告デザインを考える ② [視覚情報の本質]

広告デザインにおけて、情報処理の本質はシンプルにこれしかありません。
「情報を足すのか、情報を引くのか」です。

では、デザインでの現場で扱うこの視覚的「情報」とは何かをお伝えしていきます。

私たちの目で捉えられる世界は以下の2つだけです。


・色
・形


形には必ず色が伴います。
色はいわゆる「光の波長」です。
形に光が当たり私たちの脳は、その「反射光」を色として知覚します。
この2つの形と色の情報が目から入ると、
私たちはそれぞれの主観的解釈で捉えます。


可愛い ← ● → 醜い

冷たい ← ● → 暖かい

大きい ← ● → 小さい


どんな色や形も人それぞれの知覚の仕方が異なります。ゆえに、このフィルタリングは相対的なものであり、客観性はありません。形においては人によっては大きく見えるものも、別の人によっては小さく見えたりします。色においても同じです。そして、このフィルタリングに絶対的な客観性はありません。形においては人によっては大きく見えるものも、別の人によっては小さく見えたりします。色においても同じです。そして、


・色は「情緒性」をともないます。
・形は「思考・理念」を伝えます。

この2つの情報を可能な限り「客観的」に捉えながら
ニーズに対して解答を出すことが、デザインの役割
です。




では、デザイン情報の構成要素は何でしょうか?

・写真
・絵/イラスト
・図形
・文字
・余白

・etc..


例はその他にも出てきそうですが。。
ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、上記のものには全て形と色が伴います。
ここで例外的な話をしますと、ある種の特殊な形というのは「記号」や「象徴」としての概念を伴います。つまりそれ自体に受け手側に「共通の意味」があるものです。わかりやすい例で言いますと、文字であったり何かのシンボルマークなどがそれに当たります。


次に。構成要素間の関係性により、さらに全体的な「形」が生まれます。
わかりにくいかもしれませんので例をあげますと、有名な絵本で『スイミー』をご存知ですか? 以下のものです。

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↓   ↓   ↓

画像2

一匹の小さな黒い魚なのですが、一匹以上の集合体で別の大きな魚に見えてきます。この構成への見方というか配慮?は、デザインを考える上でも必要です。

デザインするときに、必ずリミットが存在します。
つまりこのリミットというのは、デザインレイアウトのサイズであったり、限定された構成要素であったり、クライアントの要望そのものであったりします。ここではデザインを展開する媒体のサイズに限定して考えますと、以下の関係性がデザインの良し悪しを決めます。

・サイズ/比率
・位置
・間隔
・数量

これらの巧みに使って、ニーズという「問題」に対して「解答」を出していくのがデザインです。
明日も続けます。


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