saku_深堀り好き

「味覚体験デザイナー」美味しい⇨面白いへ。正⇨心地良さへ。 味覚差異でワクワク、ちょっ…

saku_深堀り好き

「味覚体験デザイナー」美味しい⇨面白いへ。正⇨心地良さへ。 味覚差異でワクワク、ちょっと外へはみだそう。文化人類学や歴史と交差する味覚体験を 日本酒利き酒会を知人向け開催5年。唎酒師、日本〜海外スパイスアドバイザ。 プリンタの研究開発-設計10年、車のマーケティング〜設計4年。

最近の記事

実存と構造、そうして自由性と自遊性(0)

私自身は哲学者でなく、あることをきっかけに、人文学に面白さを感じでのめり込んだエンジニアで食の体験に興味を持ち、エモーショナルなロックが好きな実存性に生きる一個人です。レヴィ=ストロース も サルトル も ボブマーリ も Rage Against The Machine も ハイスタ も Brahmanも好きな一人です。 偉そうなことを達成したことがあるわけでなく、高尚なことを語るには及ばないですが、自分の思考を整理すべく日記を書いていきたいと思います。 まずはこの絵の説

    • 僕とキュビスム

      いつからだろう。キュビスムに惹かれるようになったのは。 そう思いながら京都で開催されているキュビスム展に行ってきました。 今更?遅いんじゃ無いの?って言われそうですが。。。 どの絵もめっちゃ興味深かったです。 自分の知識レベルは、素人です。 大学が工学部系の学科を卒業し、アートについて学ぶ時もなかったので素人中の素人です。 スラムダンクで言うなら、桜木花道がバスケットボールを持ちながら走ってダンクしているようなレベル感です。(次のリンクの第三話の中頃です。) という前提

      • 歩くという行為の多様性について

        太陽が昇り、目が覚める。足が床に触れ、身体が動き出す。見慣れた風景の中を、一歩、また一歩と進む。この些細な日常の行動が、私たち一人一人が紡ぎ出す壮大な物語の始まりと言えるでしょうか。物語を紐解く鍵となる本、「ウォークス」が提供する洞察をもとに、歩く行為の真の意味に迫ってみましょう。 進化の長い道のりを経て、私たち生物は立ち歩く能力を得ました。この立ち歩く能力こそが、ヒトとそれ以外の霊長類を隔てるルビコン河であり、私たちの進化の証でもあります。そして私たち一人一人の歩みは、こ

        • ポンコツ男(0)

          ポンコツとして生きることを決めた今日この頃 意外と晴れ晴れとした気分である。 見栄と虚栄心が邪魔をしていたのだろう。 そんなことに気がついたのは齢39歳。 ポンコツだけにメタ認知が出来ないのだろう 遅すぎる。。。 遅すぎるしポンコツゆえに、多分遅咲きに●●みたいな感じで後に世の中に名を残すことも決して無いだろう。 吾輩はポンコツである。 食事後にお皿を洗うとその後か次の日にまあまあの確率で怒られる。 統計学と確率論が不要なくらいに高い確率で。 洗ったお皿の

        実存と構造、そうして自由性と自遊性(0)

          ポンコツ男(1)

          2.5歳の息子の保育園への久しぶりの送り迎えの機会が到来した。 大体何かを忘れたり間違えたりして、上手くできずに嫁に怒られてしまうので今度こそは なんてことをコッソリ思っていたけど今回もとても小さい事ですが、やらかしてしまいました。 (って書くと小さいとかじゃねぇわ!と言われそうなのでこの文章を見せることは生涯ないと思う) まずやることリストを前日にメモに書いて、よしこれで忘れることはないぞと思い満足に浸る。 さて次の日 今日は余裕や!そんなことを考えながら、意気揚

          ポンコツ男(1)

          甘さと人類(雑記10 経済社会と異性化糖と健康)

          1970年代に砂糖の値段が高騰したために、安価な甘さを入手できるようにするためにアメリカでトウモロコシを原料とする異性化糖が発明された。 異性化糖の製造方法 (Wikiディアより) ◆異性化糖の製造プロセス デンプンから異性化糖を生成するには、3回の酵素反応と精製、濃縮が必要である。一方、砂糖はビートやサトウキビから抽出、精製して作られる。 ①液化 デンプンに水と加水分解酵素である α-アミラーゼを加え、95 ℃ 程度に加 する。これにより高分子のデンプンはある程度小さく

          甘さと人類(雑記10 経済社会と異性化糖と健康)

          甘さと人類(雑記9 甘さの多様性3)

          <メープルシロップ編> いくつかの国で生産されているけどもその中で最も甘くて濃厚で旨いメープルシロップの主要生産国はカナダである。サトウカエデから採取されており、サトウカエデに穴を開けて採集して煮詰めて濃厚な味を作り出している。こんな風に。 メープルシロップの歴史は他の甘さを彩る食品と比較すると非常に浅い。農耕が開始される前の寒冷期のため氷床で繋がっていたユーラシア大陸とアメリカ大陸の架け橋であったベーリング海峡を渡って先住民はカナダへ進んでいった。欧州からの侵略が始まる前

          甘さと人類(雑記9 甘さの多様性3)

          甘さと人類(雑記8 甘さの多様性2)

          前回は甘さの多様性ということを書こうとしながら、全く甘さの多様性に辿り着けなかった。。。反省 それでも、甘さの多様性というお題で思考しながら、そもそも甘いものを甘いと表現しない人々がいる中で甘さの多様性と表現して良いのかわからないですが、人が甘いと感じるようなものについて触れていこうと思う。 甘いものというと何を浮かべるだろうか? 蜂蜜?サトウキビ由来の黒砂糖?甜菜由来の砂糖?ココナッツ?メープルシロップ?果物?果糖ブドウ糖液糖?0カロリーの人工甘味料?はたまた米?とうも

          甘さと人類(雑記8 甘さの多様性2)

          甘さと人類(雑記7 甘さの多様性)

          甘さの多様性という表現が適切なのかわからないが、つらつらと甘さについて書いていこうと思う。 そもそも甘さの多様性とは何か。甘さというものを単ブドウ糖、フルーツに含まれる果糖、、、と科学的な名称で語ろうとすると、科学的で、味気なくて、無機的でなんとなく質量がないようなイメージが湧いてくるし、一方甘さというものと歴史を 雑記1〜6のような人と甘さとの関わり方とセットで甘さの意味を思考すると甘さというものが熱量のこもったものになる。  とはいえ科学というものを否定するつもりもない

          甘さと人類(雑記7 甘さの多様性)

          甘さと人類(雑記6 産業革命〜現代)

          甘さに対する人の認識や意味は時代の傾向に左右される。原始・狩猟採集時代の魅力的なものでありながらも首長が自分の寛大さを示すために人へ再分配しなければならなかった時代には欲望に対する踏み絵のようなものでもあったし、農耕が開始されるとヒエラルキーのトップ(貴族や富裕層など)にとっては薬的な意味を持っており万能薬であったり儀礼用に振る舞ったりするための権力としての象徴であったし、文明が発達し商業が盛んになり富の道具となり、砂糖の流通量が増えて産業革命により二次三次産業などが主流ると

          甘さと人類(雑記6 産業革命〜現代)

          甘さと人類(雑記5 大航海時代〜産業革命)

           砂糖はサトウキビから摂取するのが主流だった時代には、サトウキビを作ることができる暖かくてミネラル豊かな土地が必要だったため土地の限界が生産量の限界だったが、インドを目指したコロンブスがアメリカ大陸を発見したことにより時代を大きく変動していった。 スペインやイギリスが中心となり中南米の豊かな土地を砂糖のプランテーションに変えていった。プランテーションでは現地民や西アフリカから奴隷としてきて連れてきた人々を奴隷として働かせるようになると、砂糖を大量に格安で生産することが可能とな

          甘さと人類(雑記5 大航海時代〜産業革命)

          甘さと人類(雑記4 古代文明〜大航海時代以前)

           この時代の甘さに関する意味は全時代の万能薬だったり権力の象徴だったりしたことに加えられて商業的な意味が付与された。  大航海時代という言葉を見た時に思い浮かぶ方の多いだろう悪病高き奴隷貿易(三角貿易)のルーツであったのかもしれない。三角貿易とは、イギリスと西アフリカとアメリカ大陸近郊のカリブ海などの島々の貿易であり、イギリスは綿花を輸出し、西アフリカから奴隷をカリブ海へ送り込み、カリブ海で豊かな土地でサトウキビを奴隷に作らせて、とても安価な価格でイギリスに輸入したり、他国

          甘さと人類(雑記4 古代文明〜大航海時代以前)

          甘さと人類(雑記3 農耕開始-古代文明)

          約1万年前に農耕が始まり、ここから食生活や社会の形態が大きく変革されて甘さを享受できる人々、甘さの意味も少し変わっていたように思う。  最終氷期が終わり温暖な気候を人類が迎えた時に農耕が始まったと言われている。厳密にミクロ的に記録に残らない当時の人の行動を知ることは難しいが文献でみる限りで農耕が始まった時期はこの時期のようだ。農耕はレバント(中東)地域が発祥の地とされている文献があるが、他にもメソアメリカ(メキシコ周辺)地域や中国でも起こっているため何処が初めかなのかわから

          甘さと人類(雑記3 農耕開始-古代文明)

          甘さと人類(雑記2 狩猟採集時代)

          狩猟採集時代の人類と甘さとの出会いは今ほど甘くない野生の果物や蜂蜜だった。勝手な思い込みにより狩猟採集時代の人々は今ほどの道徳の発展はなかったので魅惑の甘さを求めて人が争って紛争などが起こっていたのでは無いかと筆者は妄想してしまった事が昔にあるが、色々と文献を読む限りでその妄想は外れていることに気が付いた。 農業が起こる約1万年前は狩猟採集が基本であったのでそこにあったものをとって食べるという具合だ。育てないのであればすぐ無くなり生活が成立しないように思えるが、狩猟採集時代

          甘さと人類(雑記2 狩猟採集時代)

          甘さと人類(雑記1)

          了してやまない甘さ。自分にとってベストマッチの甘さに出会うと「お!!これ待ってたよ!!これだよこれと思う時がある。 あんこの甘さは苦手なのでおはぎは大嫌いなのだけれどきな粉餅は大好きな自分。 適度な甘さは好きだが、ある閾値を超えると嫌いになる。 塩も酸っぱさもある限度を超えると誰でも嫌になるのは一般的と思うが、甘すぎると嫌いになってしまう自分の感性を可笑しく思う事が度々ある。  甘さに対する許容度はお国柄にもよる。 アメリカ人であればこれでもかというくらいの強烈な甘さが好む

          甘さと人類(雑記1)

          Aidemy  アプリ開発 課題提出

          <成果物>アップロードされた顔が以下のどの地域の顔の特性に近いかを判定します。 https://funnyfaceclass.herokuapp.com/  ①日本系  ②欧州系  ③オーストロネシア系 開発環境 GoogleColaboratory 画像の取得方法 Bing用クローラーを用いて検索ワードを設定してダウンロードしました。男女比率が同等近くになるようにデータ整理しています。 学習方法 VGG−16のモデルを用いて転移学習させました。 <成果物設定の背景>

          Aidemy  アプリ開発 課題提出