馬の骨

82年式40代男性。趣味は読書/アニメ/ラジオ/音楽/映画。主にThe Birthda…

馬の骨

82年式40代男性。趣味は読書/アニメ/ラジオ/音楽/映画。主にThe Birthday/amazarashi/YOASOBI/馬場ふみか/沢口愛華/榎原依那/桑島海空/飯豊まりえ/浜辺美波/山田杏奈/上白石萌歌/池田エライザ/永野芽郁/白石聖/奈緒/あのが好き。好きな人多数。

最近の記事

筧美和子写真集 ゴーみぃー

グラビアアイドル、アイドル、女優、モデル。 写真集を出す度にレビューに並ぶ同じ言葉達。グラビアは好きだけど、その言葉達に自分は相当辟易している。そんな中で、この写真集は答えを出してくれた様な気がする。 佐内さんが撮れば、「同じ様な写真」は撮れるだろうけれど、「同じ雰囲気」は出せないと思う。 筧美和子という被写体だから出せるのだ。 エロは否定しないけれど、無理して出す必要もない。 アイドルや女優が水着やランジェリーになる必要は絶対ではないと思うし、グラビアアイドルが全て

    • 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬/若林正恭

      単行本より文庫派の自分は、この紀行文が発売されてから7年、文庫化されてから4年の年月を経て読み終えた。出張先に行く電車の中、ホテルの部屋のベッドの上、アパートへ戻る電車の中、寝る前の布団の中など様々な場所で少しずつ読んでいった。 メインとなるキューバの旅に、モンゴル、アイスランド、コロナ後の東京の3編を加えたある意味完全版になるだろう紀行文は芸人・若林正恭としての面白さはもちろん描かれている(特にアイスランドのオーロラの章は思い切り笑った)。 けれど、その端々に人間・若林

      • 金田一少年の事件簿 怪奇サーカスの殺人

        前述した異人館村殺人事件と同じ日に読んだ作品。 犯人とトリックを解く事は出来なかったけれど、読み終わった時に異人館村殺人事件よりも難易度は高くないのかなと思った。 ミステリ好きならあっさり解けそうだなと感じる。ストーリーの部分はしっかりしていてよんでいて面白かった。

        • 金田一少年の事件簿 異人館村殺人事件

          コミック文庫になる前の原作コミックもドラマもリアルタイムど読んで、観ていた自分の中で印象に残っている事件のひとつ。その後、メイントリックで色々と話題になるのだけど。 今回、改めて読んでみると、メイントリックの部分を除いてもストーリーとしてはすごく面白いと思う。過去に六角村で起きた出来事から繋がっていく人物達。 犯人もトリックも結末もわかっているのに、間を空けて読むと読み応えがある。

        筧美和子写真集 ゴーみぃー

          セクシー田中さん②/芦原妃名子

          ベリーダンサーの田中さんの姿を見て笙野が言った一言は、男の自分から見ても確かに酷い。 そんな彼の人格を形成したきっかけの話を知って、同情して次のページを捲った時に見た彼の行動に思わず笑ってしまった。 そこからの朱里が怖くて、怖くて。 もちろん、やり過ぎなのはダメだけれど、男女だけでここまで考え方に違いがあるんだなと思った。それは田中さんと三好さん、朱里と進吾にも言える。 同時に田中さんと朱里は、年齢は離れているけれど、互いを補いあえて、尊敬している部分もある良い関係だ

          セクシー田中さん②/芦原妃名子

          夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎

          谷川俊太郎さんの詩に触れたのは、恐竜人間に収録されている詩をamazarashiの「季節は次々死んでいく」のMVで観たのが最初だったと思う。 詩は短い言葉でハッとさせられる事もあれば、読んでもどういう事なんだろうと思う事もある。 そこから自分の想像力をどう飛ばすかで、見える景色は読む人それぞれで違ってくると思うし、再読した時も、その時の年齢や感情で異なって見えてくるとも思う。 谷川さんもその時だからこそ、これらの詩を生み出せたのだと思う。

          夜のミッキー・マウス/谷川俊太郎

          春期限定いちごタルト事件/米澤穂信

          今年の7月からアニメ化する事を知って読み始める。 米澤穂信さんが描く男女の高校生と聞くと、「古典部シリーズ」が思い浮かぶけれど、同じライトでもテイストが違っている。 古典部シリーズの折木奉太郎は、省エネ主義で自ら事件に首を突っ込み、推理する事はほとんどない。逆に小市民シリーズの小鳩君は事件に出会うと首を突っ込み、推理する事をしてきたけれど、ある事をきっかけに高校生で小市民を目指す事になる。 ちなみにヒロインにあたる、千反田えると小佐内さんも真逆と言っていい。 そんな二人

          春期限定いちごタルト事件/米澤穂信

          無題

          現在使用している読書メーターを除く、3つのSNSのプロフィールを変更した。 自分は広く浅く色々な事に興味を持ったり、好きになっていると思った事が大きい。所謂、ミーハー。あとは坂道グループのヲタ活を現時点で停止すると決めたのもある。 今現在、一番身近にいる嫌いな人間が坂道グループの大ファンで自分の様なミーハーな自分には応援する資格はないと言われた。 以前の自分だったら傷ついてただろうけど、今はどうでもいいと思ってる。けれど、そういう人間が近くにいる状態で応援する気にはなれ

          大原優乃写真集『あのね、ほんね』

          グラビアアイドルに何を求めるのか? 某サイトのレビューに時々見受けられる言葉を読んで、そんな事を考えた。自分はこの写真集にすごく満足しているから、なおさら、そう思えたのかもしれない。 以前よりもエロを全面に押し出しているグラビアを見る様になっているけれど、大人になる=エロではないと思う。グラビアアイドルそれぞれが考えるグラビアという表現、エロという表現があるから面白いと自分は思う。

          大原優乃写真集『あのね、ほんね』

          セクシー田中さん①/芦原妃名子

          読んでいて何か色々なモノが自分にグサグサ刺さりまくった。いかに男という生き物が女性の気持ちを考えずに生きているのか、当たり前に酷い言葉を投げかけているのかという事を教えられた様な気がした。 (あくまで自分がそう感じたたけだけど) ただ、それを重いまま描くのではなくて、ギャグを交えながら展開しているから、時々思わずクスリと笑ってしまう。でも、それも間違いではないと思う。 同時に人はふとしたきっかけで自分を変える事が出来るのだと思った。自分もそんなきっかけや出会いがほしい。

          セクシー田中さん①/芦原妃名子

          野武士のグルメ/久住昌之✖️土山しげる

          ひとり飯という部分は孤独のグルメと共通しているけれど、定年を迎えた事で余裕があるという違いがある。 時間に追われたり、人間関係に縛られるという事が無くなるから働いている時には向けられなかった視点や考えにも思いを巡らせる事が出来る。 「悪魔のマダム」の様にもちろん失敗する時もあるだろう。けれど、面白さも格段に上がる。 定年にどこかネガティブなイメージを持っていたけれど、その後にも面白さがあるのだと思うと楽しみになってきた。

          野武士のグルメ/久住昌之✖️土山しげる

          文庫版 孤独のグルメ/久住昌之✖️谷口ジロー

          大人数でご飯を食べるのが苦手だ。 いつからそうなったのかは覚えていないけれど、基本は一人で黙々と食べる。 その時は何も考えない。食べる事だけに集中する。 つまり、邪魔はされたくない。そこが井之頭五郎と共通している部分だ。 違う所を挙げるとすれば、その場で食べる料理を決めない所。出かける前に食べる料理、場所を予め決めておく。それ以外食べる事はしないし、飛び込みで決めようとも思わない。 でも、そこが羨ましくもある。 失敗したと思うかもしれないし、居心地が悪いと後悔するかもし

          文庫版 孤独のグルメ/久住昌之✖️谷口ジロー

          くりことびより①/雪本愁二

          書店で表紙のくり子の可愛さに思わず手に取った作品。 夫婦とくり子がお菓子を作って、食べて交流を深めていくストーリーかと思っていたら、それぞれになかなか重い過去があって思わず胸が締め付けられた。そんな気持ちを解きほぐして、暖かくしてくれるのもお菓子だ。 まだ、夫婦とくり子の間に距離があるし、まだまだ重たい過去に胸を締め付けられるかもしれないけれど、少しずつ近づいていく家族の様子を見守っていきたいと思う。

          くりことびより①/雪本愁二

          笑いのカイブツ/ツチヤタカユキ

          何かに思い切り、好きを通り越して狂えた事があるだろうか?自分にそんな事はなかった。 彼の生き方は無茶苦茶だ。でも笑いには一直線である。ツチヤタカユキという人間に狂気を感じながらも、同時に何処か羨ましさも感じていた。 好きな事で飯を食べる為には、嫌な事もしなければいけないし、悲しくなる言葉も浴びせられる。 でも、そんなモノ全てをすっ飛ばす事で失うモノがあると同時に得られるモノもある。それを大きいと思うか、小さいと思うかは人それぞれだ。

          笑いのカイブツ/ツチヤタカユキ

          限りなく透明に近いブルー 新装版/村上龍

          この物語が事実に基づいたものなのか、フィクションなのかは正直分からないし、個人的にはどうでもいい。自分には絶対訪れないだろう世界が作品の中には広がっていた。格好良いとも思わないし、経験したいとも思わない。 読む人によっては嫌悪感を覚えるだろう。 自分はまさにそれだ。 けれど、同時に物語の登場人物達の未来に希望があってほしいとも思う。 もし、過剰に物語が展開されていたら、そうは思わなかっただろう。主人公・リュウの何処か空虚で、乾いた視点から描かれているからこそ、この物語に

          限りなく透明に近いブルー 新装版/村上龍

          デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション②/浅野いにお

          “日常”とは何なのだろう。 あの日と言われる「8.31」以前と以後で大きく変わったのは時事だ。 それでも変わらない部分もある。 もしかしたら変わったという事から目を逸らせたいのかもしれない。それは、敏感な者も鈍感な者も。 メディアでもネットでも様々な意見や考えが飛び交う。何が正しくて、何が間違っているのかなんて誰にも明確な答えは出せない。 その状況もそれぞれにとっての“日常”なのかもしれない。

          デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション②/浅野いにお