マガジンのカバー画像

白狼の子たる修道女

87
修道女のお姉さんが殴ったりちぎったりして殺すお話です。マガジンは公開日時順に並んでいます。完結済み。
運営しているクリエイター

#アクション

白狼の子たる修道女 総合目次

前日譚的な外伝【嘆きの声で歌うのか?】 前編 後編 本編 【けだものは神に祈るのか?】  …

9

白狼の子たる修道女 - 《嘆きの声で歌うのか?》前編

(この作品は逆噴射小説大賞2020参加作品を改稿の上、約8000字の短編として仕上げたものです)…

5

白狼の子たる修道女 - 《嘆きの声で歌うのか?》後編

【前編へ】  小鬼は周囲にくまなく目を振り分けた。それでも敵は見つからず、ふと、上を見た…

5

【けだものは神に祈るのか?】 #1

 死のにおいが漂う洞窟の奥、紺色の修道服を着た女がオークに馬乗りになり、幾度も顔面を殴り…

13

【けだものは神に祈るのか?】 #3

【総合目次】 ← #2 「けえぇぇッ!」 「なッ」  咄嗟のことに、ドアに一番近い位置にい…

8

【けだものは神に祈るのか?】 #4

【総合目次】 ← #3 「あぐっ! うあっ、ああっ! やめ、やめろぉぉ……っ!」  聞こえ…

7

【けだものは神に祈るのか?】 #5

【総合目次】 ← #4 「レイチェル……さん……?」  ケネトは痛みも忘れた様子でその名を呼んだ。  レイチェルは頭領から視線を外し、ケネトの方に一歩を踏み出す。ケネトを踏みつけている賊は肩を跳ね、曲刀を振り上げて叫んだ。 「や、やめろッ! こいつの命が惜しくねえのかッ!」  レイチェルは地面に突き立った手斧を拾った。振りかぶり、投げると同時に走り出す。 「う、うわ、あッ」  賊はまごついた。手斧はその額を容赦なくかち割った。賊は曲刀を振り上げたまま、白目を剥

【その灯りを恐れなかったのは誰か?】 #4

【総合目次】 ← #3  気の遠くなるほど昔のことでも、読み取ろうとする者がいるかぎり、世…

12

【その灯りを恐れなかったのは誰か?】 #6

【総合目次】 ← #5  魔物たちが濁流のごとく押し寄せてくる。レイチェルの側は炎の壁が薄…

12

【その灯りを恐れなかったのは誰か?】 #7

【総合目次】 ← #6 「マティア……ダーヴァ……ギブル……ヴィズリフ!」  魔教徒がふた…

10

【君の安らぎは何処にあるのか?】 #3

【総合目次】 ← #2 ← 酔夢 3  《ユニコーン騎士団》の一員となったレイチェルに初仕…

8

【君の安らぎは何処にあるのか?】 #4

【総合目次】 ← #3 「ギギッ!?」「ギギャーッ!」  ゴブリンたちは馬に乗って向かって…

5

【君の安らぎは何処にあるのか?】 #6

【総合目次】 ← #5 「何者だ!」  ビロンは小さな体躯に似合わぬ大音声を響かせた。  …

4

【君の安らぎは何処にあるのか?】 #7

【総合目次】 ← #6  アビスオークは折れた柱を棍棒で打ちくだき、破片を飛ばしてきた。レイチェルはすかさず横に避けたが、敵は間髪入れず、追撃を蹴ってよこした。ゴブリンの首なし死体だった。  躱すのは容易なことだった。しかし敵の狙いをレイチェルは見誤った。首の切断面からまき散らされた血がレイチェルの顔にかかり、視界を一瞬だけ塞いだ。 「……!」 「オオオォォォ!!」  その一瞬の間に、アビスオークが迫った。  真横から棍棒が振り抜かれる。回避する動きがとれず、左