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コンビニ書店の「2025年問題」

「本屋併設型」のローソンは全国10店目とのこと。

しかもこちらの「岐南町伏屋五丁目店」では、なんと書店エリアが店舗面積の約4分の1を占めています。

コミックのシュリンクや雑誌の付録挟み込み、客注対応といった従業員の負担増が気がかりです。

一方で、少し前にはこんなニュースも。

最大手の取次である日販が、ローソンとファミリーマートへの雑誌の配送を2025年初めで取りやめるそうです。↑には「トーハンが引き継ぐ見込み」と書かれていますが、ローソンが進めるコンビニ書店は日販との連携事業。ならば同じ店舗で書籍は日販から入り、雑誌はトーハン扱いということになります。

ではバーコードが二段で、ISBNと雑誌コードを持つムックはどちらから入るのか? おそらくトーハン。しかし見た目はいかにも雑誌かムックでそれらのコーナーに置くけど、実は書籍というものがけっこうあります。すぐ思いつくだけでも「KAMINOGE」や「SWITCH」「BARFOUT!」等々。

ジャンプコミックスなどの雑誌扱いコミックの処遇も気になります。普通に考えれば、やはりトーハンから入るのでしょう。書籍扱いのコミックもあるので、返品の際は混ざらないように配慮しないといけない。

いまでも書籍と雑誌扱いの返品は箱を分けています。取次が異なるのであれば、よりシビアに神経を遣う必要が出てくる。

過去に日販店、トーハン店、いずれも経験しました。基本はどちらかだけですが、ある職場ではいくつかの雑誌のみ数冊は日販、1~2冊だけトーハンから入ってきました。なぜそんな状況になったのか、いまでも謎です。完売すればいいけど、残った際はついすべて日販へ返しがち。営業の人から苦言を呈されたのを覚えています。

コンビニも書店も激務と人手不足は同じはず。現場の不毛な負担を少しでも減らす視点を忘れないでほしいです。

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