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「大型書店の閉店」に思うこと

本店が来年3月末で営業終了。驚きました。

「街区の再開発事業にて建設予定の超高層大規模複合ビル(2028年度建物竣工予定)への将来的な出店を計画しております」とのこと。それまでの間は仮店舗を出すことを検討しているみたいです。

建物の取り壊しに伴う一時的なお別れ&仮店舗。この流れは5月に閉店した「三省堂書店・神保町本店」のケースと似ています。

JR東京駅の前にある「八重洲ブックセンター本店」といえば、多くのお客さんに愛されている日本を代表する大型書店です。私も何度か足を運んでいます。外から見るとレトロな敷居の高さを感じるのに、中に入ればとっつきやすい雰囲気。老舗スーパーの書籍コーナーみたいなカジュアルさと豊富な在庫のギャップが記憶に刻まれました。

仮店舗は「三省堂~」がそうだったように、かなり在庫を減らすはず。新ビル完成後に出店するとしても、それが現在と同じ規模になる保証はありません。探している本がある人はぜひいまのうちに。

9月17日~30日には「八重洲ブックセンター創業祭」が開催されます。「著者と読者を『つなぐ』選書フェア」が気になる。イベントは全店舗で実施するみたいですが、本店では特別企画として44年前の創業から現在に至るまでの写真や資料等の展示が予定されています。

中規模店の新規オープンが目につく一方、大型店の終了が相次いでいます。「MARUZEN&ジュンク堂書店・渋谷店」も、入っている「東急百貨店渋谷本店」が来年1月に閉店します。仮店舗を見つけるのか、それとも。

実店舗で膨大な在庫を抱えることは、いまのご時世ではリスクが大きいのでしょうか? ただ中規模店でもジャンルによっては大型店並みの品揃えを実現できます。青山ブックセンターにおけるアート関連とか。やはり「この店にはこれがある」という突出した何かを設けないとリアル書店は厳しい。

考えつつやっていきます。

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