見出し画像

「毎月4日」はホントにしんどいけど

↑は集英社「週刊少年ジャンプ」の公式サイトです。

4日に発売されるジャンプコミックスの一覧を見て言葉を失いました。

「僕のヒーローアカデミア 40」
「Dr.STONE 27」
「呪術廻戦 26」
「SAKAMOTO DAYS 16」
「チェンソーマン 17」
「ダンダダン 14」
「怪獣8号 12」

ちょっとしたドリームチームです。

入ってくる梱包の数を想像しただけで寒気を覚えます。と同時に「ドラゴンボール」「スラムダンク」「幽☆遊☆白書」が連載していた90年代前半はまだ業界に勢いがあったし、もっと凄かったんだろうなと考えました。

当時の書店の様子を、かつての上司からチラッと聞いたことがあります。決して自慢めいた口調ではなく、以下のエピソードを淡々と話してくれました。

「岩波新書のフェアをやった」
「売り切れたものは、電話をすれば版元の営業がすぐに手持ちで補充してくれた」
「もちろん岩波は買い切り(返品不可)だけど、並べたそばからなくなっていくから何の不安もなかった」

「並べたそばからなくなっていく」は私も経験しました。2009年の第2回WBCで日本が優勝したときです。

いくつかの出版社から、直納(取次を介さずに本を書店に入れること)で記念号が入ってきました。すぐにスポーツ誌の棚に積み、他の業務をしてから様子を見に行くとごっそり消えている。30分も経っていなかったはず。後日入ったべつの版元のものも同様でした。

荷物が多いと、開けて棚へ出すのは大変です。もちろんそれで終わりではなく、へろへろの状態でレジに入り、電話をとり、お問い合わせ対応などもします。ホントにしんどい。でも楽しみに待っていた本や雑誌を買いに来る方々の姿を見て「必要とされているな」「人同士の商売はこうだよな」と実感できるのもたしかなのです。

お買い求めはぜひお近くの書店にて。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!